千年恋物語~何度生まれ変わっても、また君に恋をする~【R18】

白夜

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25話 あの日から変なふたり

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 衣装さんが去って、ふたりで温泉に向かった。

 無言…。

無言って何?

なんか考えてる?



なんだか少し気まずい感じなのは…なんでだろう?


そう思ったけど、頭洗って体洗って、温泉に入ると、同じ工程を終えた陽向が隣に来た。

案外普通に話しだして


『地方ロケとかけっこう行ったけど、こんなの初めてだよな?』

『そうだね。足止め食らったことないな』

一緒に行動することが多いから、話が合ってしまう。

広い温泉なのに、なぜかふたりぴったりと肩を並べて入っていて

ふとした瞬間に肩が触れた。


あっ!!

突然、頭の中に流れ込む映像。


男の子がふたり川で遊んでいた。
ひとりの男の子が『今押しただろ?』と言って、肩を押さえる。
『お兄ちゃんが押したからだ!!』と俺が言ってる。
水をかけあって遊んでいる様子が見えた。


…これも?俺と陽向なのか?

ひとりは確実に俺だ!
もう一人も…姿は違うけど…陽向なんだと思う。


よく夢に出て来るやつと全然違う…。

だとすると、俺と陽向…何度か生まれ変わって一緒の時代を生きているのか?


そして…やっぱり、陽向に触れると思い出すんだ。


陽向をじっと見て…

『…ひなた…』

声をかけると


『俺、先に出てるからっ!ひーくんはゆっくり温泉浸かってきなよ』

…わかりやすすぎるだろ…

今、俺に何も言わせないようにしただろ?


なんだよ、それ…。けっこうショック…。


顎くらいまで温泉に沈んで、わかりやすく凹んだ。

これ以上入っていたら、のぼせそうなので俺も出て衣装さんに衣装を届けて、部屋に戻った。

大広間では、食事の準備がされていてみんなで食事をして、それから部屋に戻った。

部屋に戻ると、陽向が落ち着かなそうにしていて

『どうした?』

声をかけると


『やっぱ…俺、他の部屋いくからっ!』

部屋を出て行こうとする陽向の腕を掴んで引き留めた。


『ひなたっ!俺を避けてるの?』

陽向は俯いて、全然こっちを見ようともしない。

『…避けてないって…』


『じゃあ!ここに居れば?』


一瞬、陽向が止まって、チラっと俺を見た。


陽向は頭をブルブルと振って

『やっぱ、ここにはいられないっ!!』


『俺の事…嫌い?』

すがる様に見つめる。


『そうじゃない…』

『じゃあ、なんで?俺と居られないの?いつもみたいに一緒に居たらいいじゃん。』


俺は声を荒げて言った。


『いられる訳ないっ!!ふたりでいたら!俺また、ひーくんを…自分を抑えられるか自信ない。…しかも、浴衣…なんて…』


その言葉にハッとした。

もしかして?少しでも俺の事?


『ひなた…いいよ。ひなたなら…。』


部屋にはもう、布団が敷かれていて、その布団に一瞬視線を落とした陽向。

なのに

『いや…やっぱ…いい。』


そんな陽向に


『なんで?なんで?』

問いかけて


『こんなの、良いわけないだろ?ヤるだけやって…』

俺の手を振りほどく陽向は、少し寂しそに見えた。


『後悔してる?あの日…のこと』

少し声が震えてしまった。
振りほどかれた手がまるで拒絶されたみたいだから。


陽向から返って来た言葉は…



『…後悔してる…』




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