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第1章
僕はやばいらしい
兄は僕を離そうとせず、けして抱かれ心地は良くないものだったけど食後の僕はおねむの時間だ。
うつらうつらする僕を兄は相変わらず、キラキラした瞳で見てくる。
少し離れた所にいるばぁやも流石に僕をベビーベッドに寝かせようとするが、兄がぎゅっと僕を抱き寄せて阻止するので困り顔だ。
「う…うやーーー!!」
眠たいのに眠らせてもらえない状況に遂に涙が溢れ出した僕。
前世の記憶はあれど、体は生まれてまだ1ヶ月なのだ。
理性よりも本能が勝るのも仕方のないことだろう。
ガチャ
「アドルファス。ルナイスを寝させてやれ。」
僕が泣いても離そうとしない兄に遂に父が召喚されたようだ。
父の一声に兄は泣きそうに顔を顰めたが、そっと泣き続けてしゃくりあげている僕を父の腕に渡した。
「ひっ…ぅ~…あ~!!」
「今日はお前もルナイスと一緒に寝るといい。しかし明日からはきちんと稽古を受けろ。」
トントンと一定のリズムで背中を叩かれる心地良さに少しずつ眠れない辛さも和らぎ、瞼が落ちてくる。
暫くしてふわふわに体が包まれて、すぐ近くで兄の気配を感じた。
兄はぎゅっと僕の手を握ってきて少し意識が上がりかけたけど、頭を撫でる心地よい手に意識が途切れ眠りの世界へと落ちた。
ーーーーーー
「ルナイス坊っちゃま、アドルファス様。朝ですよー!起きてくださいましー!」
突如鼓膜を刺激した音に驚いてバチッと目を開ける。
とても気持ち良い朝とは言えない目覚めだ。
「アドルファス様は稽古がありますからねぇ。ルナイス様、これから頑張るアドルファス様を一緒にお見送りしましょうねぇ。」
いつもならこんな風に起こさないのに…と不思議に思っていると、どうやら兄の稽古の時間が迫っているらしい。
兄は寝ぼけながらも、どこからともなく現れたメイドさん達によって着替えさせられている。
「行ってくる。」
「あ~(行ってらっしゃい)」
暖かいタオルで顔を拭かれて、腰に剣らしき物を佩剣するとシャキッとした顔に変わった兄の言葉に返事をすると兄は一瞬ふわっと笑って部屋を出ていった。
兄を見送った後は、ばぁやとしばらく遊ぶ。
魔法のキラキラを出してもらったり、ばぁやがカラカラと振る訳の分からない玩具を眺めたり…。
そうやって遊んでいるとコンコンと扉がノックされた。
「旦那様がお越しになりました。」
「はい。」
ばぁやが返事をするとゆっくりと扉が開かれ、相変わらずお綺麗な顔をしたパパさんがやって来た。
父は何を言うでもなく手に持っていた宝石のようなものを僕の手に握らせた。
僕が握るとその宝石っぽい物はキラキラと輝き、父の目の前には前世のゲームでよく見ていたステータス表示のようなものが出ている。
「…やはり、な。」
父はそう呟くとじっと僕を凝視する。
一人で納得して何も説明をしてくれないから、僕とばぁやは首を傾げるしかない。
「だ…旦那様?坊ちゃまに何かございますでしょうか?」
何も言わない父にばぁやが耐え切れず尋ねた。
「保有魔力量が平均よりもかなり多い。このままでは魔力暴走を起こしかねない。」
「なんてこと!」
父の言葉にばぁやは口を覆って声を上げた。
口を覆う手が小刻みに震えていることから良くない状況なのだと分かる。
「ノヴァ・ウォードに来てもらおう。」
「すぐに!」
何だか分からないが僕がやばくて誰かを呼びに行ったらしいばぁや。
父は僕から宝石ぽい物を取ろうとしたが僕はそれを阻止した。
驚いた表情の父が再び僕から取ろうとしてまた僕は阻止。
「将来有望だな。」
ちょっとした悪戯心でしたいじわるに父は何故か満足気に頷くので、宝石っぽいものはそっとお返ししておいた。
うつらうつらする僕を兄は相変わらず、キラキラした瞳で見てくる。
少し離れた所にいるばぁやも流石に僕をベビーベッドに寝かせようとするが、兄がぎゅっと僕を抱き寄せて阻止するので困り顔だ。
「う…うやーーー!!」
眠たいのに眠らせてもらえない状況に遂に涙が溢れ出した僕。
前世の記憶はあれど、体は生まれてまだ1ヶ月なのだ。
理性よりも本能が勝るのも仕方のないことだろう。
ガチャ
「アドルファス。ルナイスを寝させてやれ。」
僕が泣いても離そうとしない兄に遂に父が召喚されたようだ。
父の一声に兄は泣きそうに顔を顰めたが、そっと泣き続けてしゃくりあげている僕を父の腕に渡した。
「ひっ…ぅ~…あ~!!」
「今日はお前もルナイスと一緒に寝るといい。しかし明日からはきちんと稽古を受けろ。」
トントンと一定のリズムで背中を叩かれる心地良さに少しずつ眠れない辛さも和らぎ、瞼が落ちてくる。
暫くしてふわふわに体が包まれて、すぐ近くで兄の気配を感じた。
兄はぎゅっと僕の手を握ってきて少し意識が上がりかけたけど、頭を撫でる心地よい手に意識が途切れ眠りの世界へと落ちた。
ーーーーーー
「ルナイス坊っちゃま、アドルファス様。朝ですよー!起きてくださいましー!」
突如鼓膜を刺激した音に驚いてバチッと目を開ける。
とても気持ち良い朝とは言えない目覚めだ。
「アドルファス様は稽古がありますからねぇ。ルナイス様、これから頑張るアドルファス様を一緒にお見送りしましょうねぇ。」
いつもならこんな風に起こさないのに…と不思議に思っていると、どうやら兄の稽古の時間が迫っているらしい。
兄は寝ぼけながらも、どこからともなく現れたメイドさん達によって着替えさせられている。
「行ってくる。」
「あ~(行ってらっしゃい)」
暖かいタオルで顔を拭かれて、腰に剣らしき物を佩剣するとシャキッとした顔に変わった兄の言葉に返事をすると兄は一瞬ふわっと笑って部屋を出ていった。
兄を見送った後は、ばぁやとしばらく遊ぶ。
魔法のキラキラを出してもらったり、ばぁやがカラカラと振る訳の分からない玩具を眺めたり…。
そうやって遊んでいるとコンコンと扉がノックされた。
「旦那様がお越しになりました。」
「はい。」
ばぁやが返事をするとゆっくりと扉が開かれ、相変わらずお綺麗な顔をしたパパさんがやって来た。
父は何を言うでもなく手に持っていた宝石のようなものを僕の手に握らせた。
僕が握るとその宝石っぽい物はキラキラと輝き、父の目の前には前世のゲームでよく見ていたステータス表示のようなものが出ている。
「…やはり、な。」
父はそう呟くとじっと僕を凝視する。
一人で納得して何も説明をしてくれないから、僕とばぁやは首を傾げるしかない。
「だ…旦那様?坊ちゃまに何かございますでしょうか?」
何も言わない父にばぁやが耐え切れず尋ねた。
「保有魔力量が平均よりもかなり多い。このままでは魔力暴走を起こしかねない。」
「なんてこと!」
父の言葉にばぁやは口を覆って声を上げた。
口を覆う手が小刻みに震えていることから良くない状況なのだと分かる。
「ノヴァ・ウォードに来てもらおう。」
「すぐに!」
何だか分からないが僕がやばくて誰かを呼びに行ったらしいばぁや。
父は僕から宝石ぽい物を取ろうとしたが僕はそれを阻止した。
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