王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第2章

色んな作戦を考えるけれども…

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オーレさんにその事をとーさま達は知っているか?と尋ねると、厄介な人間としか伝えてないので弟さんを通じてお知らせしてくれるって。

弟さんと思考を共有しているということから、その厄介な人間がロロア・ジョーズ子爵令嬢であるだろうということも一応伝えてもらうようお願いした。


たぶん僕がわざわざ伝えなくてもとーさま達なら直ぐにお分かりになられると思うのだけど…。




夢魔に協力している厄介な人物の正体も大凡掴めたところで夢からの脱出法を改めて考える。



「んー…オーレさんは現実の世界で僕に衝撃を与えられる?」


『得意分野ではないですが…できるにはできます。只衝撃を与えるとなると…』



僕の質問に渋いお顔をするオーレさん。

やりたくないですオーラをひしひしと感じます。




「じゃあ、まずはここでどうにかできないか模索しよう。…そういえば僕の夢を夢魔が支配しているならオーレさんの存在に夢魔は気づいてる?」


『ええ。気づいていますよ。只、ロックが掛けられた夢の中なので私の夢支配の力で一時的に上書きしている状態です。夢の空間が小さく制限されているからこそ出来る技なのです。私は聖魔法を扱う人間を害することが出来ませんが、聖魔法の使用者も我々を傷つけることはできません。なのでロックを外されない限りは大丈夫ですよ。』



そう言えばと思いついたことを聞いてみれば、あっさりと肯定され、そしてとても凄いことを聞かされた。


さすが精霊様。
精霊はほとんど魔力で出来ていると言われるだけあって一時的にでも支配の上書きをしてしまえるなんて!



すごい!と拍手をする僕にオーレさんは紳士的ににっこり微笑む。





『しかし本来私は弟と二人で一つの存在。分かれている間は本来の力の半分ほどしか使えないので…そんなに時間はないと思って頂いた方がよろしいかと。』


目を伏せ、申し訳ありませんっと頭を下げるオーレさんに慌てて頭を上げるよう促す。

少しの時間でもこうして時間を稼いで貰えることはとてもありがたい。
感謝こそすれど、責めることなどありえない。




「ん?…オーレさん。夢魔がオーレさんの支配を打ち破る衝撃で僕目が覚めないかな?」


『可能性はゼロではないですが…私の存在に向こうが気づいている以上、あまり時間をかけるのは得策ではありません。なるべく早く現実へ戻らなければルナイス君の精神や体にも良くないですし。それを向こうも分かっていると思うので未だに強引な手段を使ってまで入ってこないのでしょう。』



これでいけるのでは?と質問すれば否という答えが返ってきてがっくし。

駄目だ。さっきから思いつきばかり口にして塾考できていない。




『夢の中なので、思考が働かないのは仕方のないことです。ルナイス君、此処は支配されているとしても貴方の夢の中。強い想像力が必要です。』


上手く動かない頭にんーんー唸っているとオーレさんがそう言ってくれたので、あれこれ考えるのを一旦止めて、僕が想像したものを夢の中に顕現させることに切り替えた。






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