王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第4章

卒業式

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僕が落ち着いた頃には、にぃ様の服はレオの手によって綺麗にされており、とーさまの赤らんでいた目元も通常に戻っていた。


僕も学園までの間、ノヴァに目元を冷やしてもらって学園に着く頃にはあまり目立たない感じになった。





馬車を降りて、一旦僕は教室へ。

とーさま達は関係者控室へ。



「おはよう。テトラ君。オスカル君。」


「「おはよう。」」



教室に入るまではいつも通りヨハネスが付いてくれていて、僕が教室に入るのを見届けてから控室へ行く。

中に入ると既にテトラ君もオスカル君も居て、声をかけると笑って挨拶を返してくれる。





「…ルナイス。お前泣いたか?」


「ちょ!テトラ君!」


席に着こうとしたところで僕の顔をじっと見てきたテトラ君が何の躊躇もなく聞いてきて、それに対してオスカル君がテトラ君の頭を叩いて慌てている。


目立たなくはなったけど、じっくり見られたら泣いたのがバレるだろうなっとは思っていたし、ド直球のテトラ君は気づいたら絶対聞いてくるって予想してたから別に驚いたりはしないんだけど…想像通りな展開に笑ってしまう。




「うん。初めてかぁさまに会って…泣いちゃった。」



僕がそう言うとテトラ君は気まずい感じもなく「なるほどな。」って頷いて、そんなテトラ君の頭をオスカル君がまた勢いよく叩いた。




「デリカシー!!」

声を上げたオスカル君を叩かれた頭を擦りながら、不思議そうな顔で見るテトラ君に今度こそ声を上げて笑った。














卒業式のために体育館へ移り、クラスごとに決められた席に着席する。


ぱっと後ろを振り向けばすぐにとーさま達を見つけることができて、つい手を振ってしまう。




すぐにテトラ君に前を向いておけと注意されてしまったけど、とーさま達が小さく手を振り返してくれたのが見えたので満足。






学園長から一人ひとりに卒業証書が渡されるのだけど、僕達はわざわざ取りに行かない。

学園長が魔法で僕達の目の前に出してくれるから。


すごい楽だなぁって思うのは僕に前世の学校の記憶があるからだろう。







「とーさま!にぃ様!ノヴァ!!」


卒業式が終わってすぐに後ろの関係者席に居る皆の所へ駆けた。

にぃ様が両腕を広げて待っていてくれるから遠慮なくその腕の中に飛び込む。




「改めて卒業おめでとう。ルナイス。」


にぃ様がそう言ってくれてぎゅっと頭を抱き込むようにしてくれたので、僕もにぃ様の首に回した腕に力を入れて更に密着する。

お互いにちょっと苦しいくらいの抱擁だけど、僕達はお互いにこれくらいが丁度いい。








今日はこれから僕とノヴァは結婚届を出す。

そして明日には住み慣れたアーバスノイヤーの屋敷を出て、新しいお家に移る。



ノヴァが既に移り住んでいて、使用人達と一緒に家を整えてくれていて、僕は本当に鞄3つ程で引っ越し完了なのだ。
相変わらずの至れり尽くせり。






にぃ様とナイ様はまだ結婚はしないみたい。

僕としては、にぃ様に先に結婚をして欲しかったのだけど、にぃ様は僕がノヴァと結婚して結婚式を見守って僕が落ち着いてから結婚するって言って譲らなかった。



とーさまもにぃ様に先に結婚式を挙げろって言われていたけど、にぃ様は首を決して縦には振らず、またナイ様もにぃ様がそうしたいと言うのなら別に問題ないって言うから僕達が先に結婚をすることになったんだ。






にぃ様にどうしてそんなに拘るのかって聞いたら

にぃ様が結婚して少しでも僕がお家にいることに気まずさや居心地の悪さを感じるのが嫌なんだとか。


それに結局、僕がアーバスノイヤー家に居たら忙しい合間の時間を全て僕に会いにくるから結婚してもナイ様との時間が取れないしって…




それを聞いて僕は迷わず卒業後すぐにノヴァと結婚することに決めた。





僕は唯々嬉しいだけだけど、ナイ様が不憫だし、オルフェウス伯爵家の皆様が顔を顰める姿が思い浮かぶ。

ノヴァも渋っていたけれど、この事を話したら卒業後に結婚しようって言ってくれた。








にぃ様は僕が卒業後すぐに結婚して家を出ることに良い顔をしなかったけど、僕が家を移るのを卒業式の次の日にしたのと、お仕事でこれからは今までよりも会う時間が増えるのでは?とこそっと言ったら機嫌が直った。


まぁ…しばらくは魔導研究所に所属している印象付けの為にアーバスノイヤー家のお仕事よりも研究所のお仕事をするのだけど。





わざわざお伝えすることではないかっと思ってにぃ様には言っていない。








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