365 / 425
第5章
ドラゴンの管理者として参加する会議①
しおりを挟む
スっと背筋を伸ばした僕に子爵達もスっと背筋を伸ばし僕の話を聞く体制に。
「えー…ゴタゴタしましたが、本来の会議の目的であるドラゴンについての会議を此処で改めて開催したいと思います。この部屋には既に防音魔法が施されていますので情報漏洩等の心配は無用です。この際ですので建前や地位の差等は全て取っ払って、僕に聞きたいこと、不安等遠慮なく発言してください」
「はい。ルナイス様の屋敷には現在二体のドラゴンが住まい、内一体は人型をとるドラゴンの中でも上位の生命体であると報告を受けています。そしてもう一体は幼いドラゴン。この情報に間違いはございませんか?」
まず最初に挙手したのはナッパ子爵。
この短時間で僕の支持を聞き色々やってもらった仲だから、この中で今一番僕に慣れている人物だ。
何だか吹っ切れているような様子にも見える。
「間違いありません。戦闘力として育ててはいないということを此処にウォードのそしてアーバスノイヤーの名のもとに誓います」
「分かりました。では続けて…今回アーナンダ国は騎士達にレッドドラゴンの群れが力を貸したことにより被害を最小限に抑えて侵略してくる敵国を撃ったと言われていますが、レッドドラゴン達は何故アーナンダ国の騎士に力を貸したのでしょうか」
続けてされた質問に一瞬答えるのを詰まる僕を見てナッパ子爵の眉間の皺が深くなる。
別に答えられないような機密事項もなければ疚しいこともないのだけど…この理由を説明するのはちょっと僕の羞恥心が刺激されてしまうんだ。
「…その、家に居るドラゴン…人型を取れる方のドラゴンなのですが…彼が…その……僕が身内や友人が長らく戦場に居て帰ってこないことに不安と寂しさが募り…見かねた彼が戦闘に優れたレッドドラゴン達に相談したところ戦場にいる騎士に力を貸してやろうって、ことになった…らしいです」
途中あまりの恥ずかしさから途切れ途切れに喋ってしまった。
子爵達は今の説明が分からないのか、それともレッドドラゴンが力を貸したきっかけに驚きすぎているのか…口を開けてホケッとして固まっている。
しばらくの沈黙があって、いち早く正気に戻ったナッパ子爵がわざとごほんと咳ばらいをしたことで、皆の意識が現実へと引き戻された。
「つまり…ルナイス様が長期に渡る戦争に心を痛められ、その心を思ったドラゴンがアーナンダ国の騎士へ助力した、という理解でよろしいですか?」
「はい」
「分かりました。最後に…ルナイス様の屋敷に住まうドラゴン含め、アーナンダ国に居るドラゴンは私達に牙を向くことはないと思ってよろしいでしょうか」
僕の拙い説明を綺麗にまとめてくれたナッパ子爵が凄く良い感じに言ってくれたので、それに首を縦に振って肯定する。
僕も、ナッパ子爵のように良い感じの言い回しができるように勉強しなくては…
「牙を向かない…とは言い切れません」
先程のナッパ子爵の質問に首を横へ振ると静かだった部屋の空気がざわりと揺れた。
「先程のようにドラゴンの力を我が物のように扱おうとする者や、ドラゴンの大切にしている者を害そうとする者にドラゴンは容赦なく牙を向きます。それは何もドラゴンだけではないことです。私も私をそして私の大切なものを害そうとする者には容赦なく牙を向きます」
「絶対的な安心はないと」
「害さなければ良いだけの話です。先程も申し上げましたが、ドラゴンに限ったことではないでしょう」
大切にしているものを壊そうとする者に怒らない生き物などいるか?
そう告げる僕に「いやしかし」「それでは」と渋い顔をする参加者達。
「えー…ゴタゴタしましたが、本来の会議の目的であるドラゴンについての会議を此処で改めて開催したいと思います。この部屋には既に防音魔法が施されていますので情報漏洩等の心配は無用です。この際ですので建前や地位の差等は全て取っ払って、僕に聞きたいこと、不安等遠慮なく発言してください」
「はい。ルナイス様の屋敷には現在二体のドラゴンが住まい、内一体は人型をとるドラゴンの中でも上位の生命体であると報告を受けています。そしてもう一体は幼いドラゴン。この情報に間違いはございませんか?」
まず最初に挙手したのはナッパ子爵。
この短時間で僕の支持を聞き色々やってもらった仲だから、この中で今一番僕に慣れている人物だ。
何だか吹っ切れているような様子にも見える。
「間違いありません。戦闘力として育ててはいないということを此処にウォードのそしてアーバスノイヤーの名のもとに誓います」
「分かりました。では続けて…今回アーナンダ国は騎士達にレッドドラゴンの群れが力を貸したことにより被害を最小限に抑えて侵略してくる敵国を撃ったと言われていますが、レッドドラゴン達は何故アーナンダ国の騎士に力を貸したのでしょうか」
続けてされた質問に一瞬答えるのを詰まる僕を見てナッパ子爵の眉間の皺が深くなる。
別に答えられないような機密事項もなければ疚しいこともないのだけど…この理由を説明するのはちょっと僕の羞恥心が刺激されてしまうんだ。
「…その、家に居るドラゴン…人型を取れる方のドラゴンなのですが…彼が…その……僕が身内や友人が長らく戦場に居て帰ってこないことに不安と寂しさが募り…見かねた彼が戦闘に優れたレッドドラゴン達に相談したところ戦場にいる騎士に力を貸してやろうって、ことになった…らしいです」
途中あまりの恥ずかしさから途切れ途切れに喋ってしまった。
子爵達は今の説明が分からないのか、それともレッドドラゴンが力を貸したきっかけに驚きすぎているのか…口を開けてホケッとして固まっている。
しばらくの沈黙があって、いち早く正気に戻ったナッパ子爵がわざとごほんと咳ばらいをしたことで、皆の意識が現実へと引き戻された。
「つまり…ルナイス様が長期に渡る戦争に心を痛められ、その心を思ったドラゴンがアーナンダ国の騎士へ助力した、という理解でよろしいですか?」
「はい」
「分かりました。最後に…ルナイス様の屋敷に住まうドラゴン含め、アーナンダ国に居るドラゴンは私達に牙を向くことはないと思ってよろしいでしょうか」
僕の拙い説明を綺麗にまとめてくれたナッパ子爵が凄く良い感じに言ってくれたので、それに首を縦に振って肯定する。
僕も、ナッパ子爵のように良い感じの言い回しができるように勉強しなくては…
「牙を向かない…とは言い切れません」
先程のナッパ子爵の質問に首を横へ振ると静かだった部屋の空気がざわりと揺れた。
「先程のようにドラゴンの力を我が物のように扱おうとする者や、ドラゴンの大切にしている者を害そうとする者にドラゴンは容赦なく牙を向きます。それは何もドラゴンだけではないことです。私も私をそして私の大切なものを害そうとする者には容赦なく牙を向きます」
「絶対的な安心はないと」
「害さなければ良いだけの話です。先程も申し上げましたが、ドラゴンに限ったことではないでしょう」
大切にしているものを壊そうとする者に怒らない生き物などいるか?
そう告げる僕に「いやしかし」「それでは」と渋い顔をする参加者達。
516
あなたにおすすめの小説
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
王太子殿下のやりなおし
3333(トリささみ)
BL
ざまぁモノでよくある『婚約破棄をして落ちぶれる王太子』が断罪前に改心し、第三の道を歩むお話です。
とある時代のとある異世界。
そこに王太子と、その婚約者の公爵令嬢と、男爵令嬢がいた。
公爵令嬢は周囲から尊敬され愛される素晴らしい女性だが、王太子はたいそう愚かな男だった。
王太子は学園で男爵令嬢と知り合い、ふたりはどんどん関係を深めていき、やがては愛し合う仲になった。
そんなあるとき、男爵令嬢が自身が受けている公爵令嬢のイジメを、王太子に打ち明けた。
王太子は驚いて激怒し、学園の卒業パーティーで公爵令嬢を断罪し婚約破棄することを、男爵令嬢に約束する。
王太子は喜び、舞い上がっていた。
これで公爵令嬢との縁を断ち切って、彼女と結ばれる!
僕はやっと幸せを手に入れられるんだ!
「いいやその幸せ、間違いなく破綻するぞ。」
あの男が現れるまでは。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
王子のこと大好きでした。僕が居なくてもこの国の平和、守ってくださいますよね?
人生2929回血迷った人
BL
Ωにしか見えない一途なαが婚約破棄され失恋する話。聖女となり、国を豊かにする為に一人苦しみと戦ってきた彼は性格の悪さを理由に婚約破棄を言い渡される。しかしそれは歴代最年少で聖女になった弊害で仕方のないことだった。
・五話完結予定です。
※オメガバースでαが受けっぽいです。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる