王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第5章

VSダークエルフ



ミシッ



地に伏せる僕の頭に乗せられたダークエルフの足。
僕の頭蓋骨がミシミシと悲鳴を上げているが、あちこちから感じる激痛に踏みつけられている頭が痛いのかどうか分からないほどに感覚が麻痺してる。




『お前だろう…龍神の加護を利用し、高貴なるドラゴン達を戦争に利用したのは!』


「っ…なわけ…でき…わけ…ねーだろ!!」



てか、さっきから念話で話してくるから頭にダークエルフの声がぐわんぐわん響いて気持ち悪くて仕方ない。

僕の頭を踏みつける足を掴んで、手に身体強化魔法を集中させる。



ボキっとダークエルフの足が折れた瞬間、ダークエルフは僕から瞬時に距離を取った。









ダークエルフを自分から離すことには成功したが、折れたはずの足の骨は瞬時に再生されていく様子が見え、あれくらいじゃダークエルフにとって怪我の内にも入らないのだと知り、心臓がバグバグと騒ぎ出す。

出会った時にダークエルフは僕の血を使ってなんか実験する的なことを言っていたけれど…あのエルフの体こそ僕は研究したいと思う好奇心で心臓が高鳴っているのであって恐怖心からではない。




「…ふぅ…ドラゴン達の意思に反することを強制させるような力は加護にないし、そんなことをすれば僕だって龍神から罰を下される。愛子だからといって何でも許されるわけじゃないってことを教えといてあげるよ」


ボロボロの体にノヴァから貰っていた超回復薬を流し込めば瞬時に全ての傷や怪我が治る。
苦いのが苦手な僕のために甘めでシュワっとする美味しく改善された最高の回復薬である。



『ありえぬ!!ではドラゴン達が望んで下種共の争いに手を貸したとでもいうのか!!』



「その通りですけど。っていうか、さっきから高貴なドラゴン~とか言ってるくせにドラゴンのことでお前が他種族に罰を下せるくらい自分は偉いと思ってんのが片腹痛いんですけど。何様だよ」




『っくそがきぃ!!!』




怒ったダークエルフの髪が黒い煙と共に揺らめきだす様は、前世の記憶でのスーパーサイ●人のよう。
否、それよりも禍々しい感じだけど…

何でこんなタイミングで前世の記憶のそんなピンポイントなところを思い出すんだ僕っと自分に呆れながら、迫りくる膨大な魔力の圧に足を踏ん張る。







『楽に死ねると思うな小僧!!!』


「僕が勝ったらあんたの体、調べつくしてあげるよ!」





僕に纏わりつこうとする蔦や僕に殴りかかろうとするダークエルフを重力魔法で動きを鈍らせながら炎魔法で蔦をじっくり炙り、水魔法でダークエルフの呼吸を奪う。


バシャン!




『こざかしい!!この程度の魔法で私が弱るとでも思ったが愚か者!!』


ダークエルフの呼吸を奪う為に展開していた水魔法はダークエルフが触れただけでパンと弾けてしまったが一瞬の隙は作ることが出来た。


しかも彼女は今、水魔法を弾いたことで全身が濡れている状況。





バチン!!




「ぎゃぁぅあうあうあうあ!!!」




ダークエルフに向かって投げた魔力を流し発動している雷魔法の魔法付与札がピタリとダークエルフの体に触れた瞬間、ピカリと火花を散らして光った後ダークエルフの体が細かく痙攣しバタリと倒れた。

念の為に重力魔法はかけたまま。


だって重力魔法と感電があってやっと倒れてくれてる感じだから。

ダークエルフ…頑丈すぎません?
彼女が特殊なんだろうか?

勝ったらそのあたりも調べさせてもらっていいかな?







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