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Day2
第4回
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4
「大丈夫か? ミナト」
暑い日差しの照り付けるなか、僕は背中に負ぶった湊に声をかけた。
湊は陽葵に深く帽子を被せられながら、小さく「うぅん」と唸るように返事する。
鉄道の高架橋を抜け、日差しから逃げるように僕たちは商店街のアーケードに向かった。
コンビニでミネラルウォーターを買い、湊を店先に座らせて、口に含ませる。湊はちびりちびりと水を飲んだが、依然として辛そうな表情だった。
ここから陽葵と湊の家までは歩いて十分から十五分ほどだろうか。
僕が背負って歩く関係上、もしかしたら、もう少し時間がかかってしまうかもしれない。
或いはふたりの母親――おばさんに電話して、迎えに来てもらった方が良いような気がするけれども。
「今日、おばさんは?」
そう思って陽葵に訊ねると、陽葵は困ったように眉間にしわを寄せながら、
「――岡山のおばあちゃんの家まで出かけてて、今、留守なの」
「そうか……」
落胆、とまではいかないまでも、どうやらこのまま暑い中を、ふたりの家まで歩いて帰らないといけないのは確実なようだ。
僕は全然大丈夫なのだけれど、湊の辛そうな姿を見ていると、あまり無理をさせたくもない。
なるべくなら、しばらくこのままコンビニかどこかで涼をとって、体力を少しでも回復させてからの方が良いように僕には見えた。
「ハルトは大丈夫?」
「えっ?」
思わず顔を向けると、陽葵は申し訳なさそうに、
「だって、湊を背負って帰るの、大変でしょ? もしかしたら、ハルトも熱中症になっちゃうかもしれないじゃない」
心配してくれる陽葵に、僕は小さく笑いながら、
「大丈夫だって。そんなに非力じゃないよ。それにほら、水も買ったし、飲みながら歩けばなんとかなるよ。そこまで遠いわけじゃなし、心配しないで」
「そう? でも、代わりばんこに背負った方がよくない?」
「大丈夫、大丈夫!」
腕をぐるぐる回して、余裕であることをアピールしてみる。
まぁ、実際、湊の体重はそこまで重くないし、背負う分には大した負担にはなっていない。
余裕といえば余裕だけれど、内心ではこの夏の暑さになんとなく気怠さを感じているのも事実だった。
その時だった。
「おやおや、どうしたんだい、坊や」
商店街を歩いていた一人のおばあさんが、心配そうに湊に声をかけてきた。
和服に身を包んだ、小柄なおばあさんだった。
髪は白く綺麗に結われ、しわの深い表情は優しさに満ち溢れていた。
どこかで見たことがあるような気もするけれど、それがどこでだったのか、まったく以て思い出せない。
「もしかして、熱中症にでもなったのかい?」
おばあさんは腰を屈め、湊の顔を覗き込んだ。
湊は返事をする元気もなくて、ただ首を横に振ってそれに答える。
「あ、すみません。ありがとうございます」
そんなおばあさんに、陽葵は反射的に礼を述べた。
おばあさんは「ふぅん」と小さく唸りながら湊のおでこに手をやり、
「……なるほどねぇ」
と呟くように口にして、不意に腕にかけていた小さなベージュのバッグから、見覚えのある一本のラムネ瓶を取り出した。
それを見て、僕は思わずアレ、と思う。
そのラムネ瓶はわずかに虹色に輝いていて、ラベルにはやはり『虹色ラムネ』という字が印字されている。この二日間、このラムネをいったい何度、目にしただろうか。
山の上の伯父さん、プールにいた武田の兄ちゃん、旅行者を名乗る楸真帆さん、それから、このどこかで見たことがあるようなおばあさん。
何だろう、みんなして同じラムネを持っていて、最近流行りの商品か何かだろうか?
確かに伯父さんから貰ったラムネは美味しかったけれど、別段他のラムネと違うところなんて何もない、普通のラムネだったけれども。
おばあさんはそのラムネ瓶の蓋を開けると、
「ほら、これを飲みなさい」
「あ、そんな、良いですよ、お水ありますから――」
陽葵が慌てたようにおばあさんに言うと、おばあさんは首を横に振りながら、
「そんなもんじゃ、何の役にも立たないよ」
と鋭い視線を陽葵に向けてきた。
その瞬間、僕はハッと思い出す。
この人を突き刺すような鋭い視線に、僕は確かに覚えがあった。
それは僕がまだ小学生だったころ、友達と一緒に行った、坂の上の大きなボロ家。
洋館風のその家には広いけれど荒れた庭があって、どこか魔女の館を思わせる不気味な雰囲気を醸し出していた。
その館にはひとりの老婆が住んでいて、皆からは『坂の上の魔女』、或いは『坂の上のババァ』と呼ばれ恐れられていた。
僕が友達と一緒にその館に行ったのも、ただの怖いもの見たさゆえだった。
軽い気持ちで、ただの肝試しのつもりで行った、その洋館の荒れ果てた庭。
そこに佇んでいたひとりのおばあさん――坂の上の魔女。
彼女はその時、僕たちのことを、今まさに陽葵を見つめるような視線で睨みつけてきて。
「まさか、坂の上の……」
僕は思わず呟き、はっとなって口を閉じる。
おばあさんは湊に視線を戻すと、少しずつ少しずつ、湊に虹色ラムネをゆっくり飲ませた。
僕も陽葵も、ただ黙ってその様子を見ていることしかできなかった。
彼女のその視線に睨まれては、横から口を出すことすらできなかった。
「さぁ、これで少しは楽になるよ」
おばあさんは言って、残ったラムネを僕らに差し出しながら、
「ほら、あんたらも飲んどきな。今日は暑いからねぇ。こんな暑い日には、そんなただの水なんて何の意味もありはしないよ。やっぱり夏の暑い日にはラムネに限る。そうだろう?」
ほら、と急かされるように目の前に突き出されて、僕は流されるままにそのラムネ瓶を受け取ると、
「あ、ありがとうございます……」
怖気づいて、そう答えることしかできなかった。
おばあさんはにやりと笑むと、
「それじゃぁ、気を付けて家にお帰り。家に付いたら、しっかりとご飯を食べて、ゆっくり寝ること。良いかい?」
「あ、はい……」
陽葵も目をぱちくりさせながら、おばあさんに返事した。
おばあさんは小さく何度か頷くと、僕たちに背を向けて、わずかに足を引きずりながら、商店街から去っていった。
僕たちはその後ろ姿が見えなくなるまで、ただ茫然とその背を見ていることしかできなかった。
不思議なことに、それからすぐに湊の顔色は良くなった。
とはいえ、それでもやっぱり疲れたような表情そのものは変わらない。
僕は再び湊を背負うと、陽葵と並んでふたりの家に向かって歩き出した。
その道中、陽葵はおばあさんからもらった虹色ラムネを一口飲んで、
「――美味しい」
とひと言口にした。
それから小さくため息を吐いてから、
「……あのおばあさん、坂の上の魔女、だよね?」
「たぶん」
と僕は頷き、
「久しぶりに見たよ。っていうか、一度しか見たことはなかったけど」
「小学生の頃だったよね、あの話。私も千花ちゃんと一回だけ見に行ったことがあるの。何だか不気味な洋館に、ひとりで住んでるおばあさんが怖かった」
でも、と陽葵は小さく笑い、
「目は怖いけど、思ったよりは良い人だったね」
「わかんないぞ?」
僕はわざと笑みを浮かべながら、
「あとで対価を求められるかも。なんせ、あのおばあさん、魔女だから」
「ふふ、確かにそうかも」
それからしばらく歩いて、僕たちはふたりの家の前までたどり着いた。
そのころには湊も多少は体力を取り戻したのか、自分から「もう大丈夫」と口にして、僕は湊をゆっくりおろした。
「ごめんね、ありがとう、ハルト」
そんな陽葵に、僕は、
「良いよ、気にしないで」
それから改めて湊に顔を向けて、
「じゃぁな、ミナト。ちゃんと休めよ」
「うん、ハルくん、ありがと」
湊は答えて、陽葵と共に家の中へと姿を消した。
僕は一息ついてから、もと来た道を、今度は自分の家に向かって歩き出す。
その道中、ふと僕は道行く人々に目を向けた。
なんとなく、みんながみんな、ふらふらと力なく歩いているように見えた。
その姿はまるで、いつか見たゾンビ映画のゾンビのようで。
これだけ暑ければ歩く気力さえ失って、思わずそんなふうに歩いてしまっても無理はないのかもしれない。
けれど。
僕はなんだか、その光景が恐ろしくて、仕方がなかった。
「大丈夫か? ミナト」
暑い日差しの照り付けるなか、僕は背中に負ぶった湊に声をかけた。
湊は陽葵に深く帽子を被せられながら、小さく「うぅん」と唸るように返事する。
鉄道の高架橋を抜け、日差しから逃げるように僕たちは商店街のアーケードに向かった。
コンビニでミネラルウォーターを買い、湊を店先に座らせて、口に含ませる。湊はちびりちびりと水を飲んだが、依然として辛そうな表情だった。
ここから陽葵と湊の家までは歩いて十分から十五分ほどだろうか。
僕が背負って歩く関係上、もしかしたら、もう少し時間がかかってしまうかもしれない。
或いはふたりの母親――おばさんに電話して、迎えに来てもらった方が良いような気がするけれども。
「今日、おばさんは?」
そう思って陽葵に訊ねると、陽葵は困ったように眉間にしわを寄せながら、
「――岡山のおばあちゃんの家まで出かけてて、今、留守なの」
「そうか……」
落胆、とまではいかないまでも、どうやらこのまま暑い中を、ふたりの家まで歩いて帰らないといけないのは確実なようだ。
僕は全然大丈夫なのだけれど、湊の辛そうな姿を見ていると、あまり無理をさせたくもない。
なるべくなら、しばらくこのままコンビニかどこかで涼をとって、体力を少しでも回復させてからの方が良いように僕には見えた。
「ハルトは大丈夫?」
「えっ?」
思わず顔を向けると、陽葵は申し訳なさそうに、
「だって、湊を背負って帰るの、大変でしょ? もしかしたら、ハルトも熱中症になっちゃうかもしれないじゃない」
心配してくれる陽葵に、僕は小さく笑いながら、
「大丈夫だって。そんなに非力じゃないよ。それにほら、水も買ったし、飲みながら歩けばなんとかなるよ。そこまで遠いわけじゃなし、心配しないで」
「そう? でも、代わりばんこに背負った方がよくない?」
「大丈夫、大丈夫!」
腕をぐるぐる回して、余裕であることをアピールしてみる。
まぁ、実際、湊の体重はそこまで重くないし、背負う分には大した負担にはなっていない。
余裕といえば余裕だけれど、内心ではこの夏の暑さになんとなく気怠さを感じているのも事実だった。
その時だった。
「おやおや、どうしたんだい、坊や」
商店街を歩いていた一人のおばあさんが、心配そうに湊に声をかけてきた。
和服に身を包んだ、小柄なおばあさんだった。
髪は白く綺麗に結われ、しわの深い表情は優しさに満ち溢れていた。
どこかで見たことがあるような気もするけれど、それがどこでだったのか、まったく以て思い出せない。
「もしかして、熱中症にでもなったのかい?」
おばあさんは腰を屈め、湊の顔を覗き込んだ。
湊は返事をする元気もなくて、ただ首を横に振ってそれに答える。
「あ、すみません。ありがとうございます」
そんなおばあさんに、陽葵は反射的に礼を述べた。
おばあさんは「ふぅん」と小さく唸りながら湊のおでこに手をやり、
「……なるほどねぇ」
と呟くように口にして、不意に腕にかけていた小さなベージュのバッグから、見覚えのある一本のラムネ瓶を取り出した。
それを見て、僕は思わずアレ、と思う。
そのラムネ瓶はわずかに虹色に輝いていて、ラベルにはやはり『虹色ラムネ』という字が印字されている。この二日間、このラムネをいったい何度、目にしただろうか。
山の上の伯父さん、プールにいた武田の兄ちゃん、旅行者を名乗る楸真帆さん、それから、このどこかで見たことがあるようなおばあさん。
何だろう、みんなして同じラムネを持っていて、最近流行りの商品か何かだろうか?
確かに伯父さんから貰ったラムネは美味しかったけれど、別段他のラムネと違うところなんて何もない、普通のラムネだったけれども。
おばあさんはそのラムネ瓶の蓋を開けると、
「ほら、これを飲みなさい」
「あ、そんな、良いですよ、お水ありますから――」
陽葵が慌てたようにおばあさんに言うと、おばあさんは首を横に振りながら、
「そんなもんじゃ、何の役にも立たないよ」
と鋭い視線を陽葵に向けてきた。
その瞬間、僕はハッと思い出す。
この人を突き刺すような鋭い視線に、僕は確かに覚えがあった。
それは僕がまだ小学生だったころ、友達と一緒に行った、坂の上の大きなボロ家。
洋館風のその家には広いけれど荒れた庭があって、どこか魔女の館を思わせる不気味な雰囲気を醸し出していた。
その館にはひとりの老婆が住んでいて、皆からは『坂の上の魔女』、或いは『坂の上のババァ』と呼ばれ恐れられていた。
僕が友達と一緒にその館に行ったのも、ただの怖いもの見たさゆえだった。
軽い気持ちで、ただの肝試しのつもりで行った、その洋館の荒れ果てた庭。
そこに佇んでいたひとりのおばあさん――坂の上の魔女。
彼女はその時、僕たちのことを、今まさに陽葵を見つめるような視線で睨みつけてきて。
「まさか、坂の上の……」
僕は思わず呟き、はっとなって口を閉じる。
おばあさんは湊に視線を戻すと、少しずつ少しずつ、湊に虹色ラムネをゆっくり飲ませた。
僕も陽葵も、ただ黙ってその様子を見ていることしかできなかった。
彼女のその視線に睨まれては、横から口を出すことすらできなかった。
「さぁ、これで少しは楽になるよ」
おばあさんは言って、残ったラムネを僕らに差し出しながら、
「ほら、あんたらも飲んどきな。今日は暑いからねぇ。こんな暑い日には、そんなただの水なんて何の意味もありはしないよ。やっぱり夏の暑い日にはラムネに限る。そうだろう?」
ほら、と急かされるように目の前に突き出されて、僕は流されるままにそのラムネ瓶を受け取ると、
「あ、ありがとうございます……」
怖気づいて、そう答えることしかできなかった。
おばあさんはにやりと笑むと、
「それじゃぁ、気を付けて家にお帰り。家に付いたら、しっかりとご飯を食べて、ゆっくり寝ること。良いかい?」
「あ、はい……」
陽葵も目をぱちくりさせながら、おばあさんに返事した。
おばあさんは小さく何度か頷くと、僕たちに背を向けて、わずかに足を引きずりながら、商店街から去っていった。
僕たちはその後ろ姿が見えなくなるまで、ただ茫然とその背を見ていることしかできなかった。
不思議なことに、それからすぐに湊の顔色は良くなった。
とはいえ、それでもやっぱり疲れたような表情そのものは変わらない。
僕は再び湊を背負うと、陽葵と並んでふたりの家に向かって歩き出した。
その道中、陽葵はおばあさんからもらった虹色ラムネを一口飲んで、
「――美味しい」
とひと言口にした。
それから小さくため息を吐いてから、
「……あのおばあさん、坂の上の魔女、だよね?」
「たぶん」
と僕は頷き、
「久しぶりに見たよ。っていうか、一度しか見たことはなかったけど」
「小学生の頃だったよね、あの話。私も千花ちゃんと一回だけ見に行ったことがあるの。何だか不気味な洋館に、ひとりで住んでるおばあさんが怖かった」
でも、と陽葵は小さく笑い、
「目は怖いけど、思ったよりは良い人だったね」
「わかんないぞ?」
僕はわざと笑みを浮かべながら、
「あとで対価を求められるかも。なんせ、あのおばあさん、魔女だから」
「ふふ、確かにそうかも」
それからしばらく歩いて、僕たちはふたりの家の前までたどり着いた。
そのころには湊も多少は体力を取り戻したのか、自分から「もう大丈夫」と口にして、僕は湊をゆっくりおろした。
「ごめんね、ありがとう、ハルト」
そんな陽葵に、僕は、
「良いよ、気にしないで」
それから改めて湊に顔を向けて、
「じゃぁな、ミナト。ちゃんと休めよ」
「うん、ハルくん、ありがと」
湊は答えて、陽葵と共に家の中へと姿を消した。
僕は一息ついてから、もと来た道を、今度は自分の家に向かって歩き出す。
その道中、ふと僕は道行く人々に目を向けた。
なんとなく、みんながみんな、ふらふらと力なく歩いているように見えた。
その姿はまるで、いつか見たゾンビ映画のゾンビのようで。
これだけ暑ければ歩く気力さえ失って、思わずそんなふうに歩いてしまっても無理はないのかもしれない。
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