ヤンデレルートで無限ループ!

こせい。

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変わりゆく日常

深淵から生まれし混沌たる存在、アキュム

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鮎島 独葉あゆしま ひとは

俺の幼馴染であり、俺が最も信頼している人とでも言えるであろう人の名前だ。
綺麗な黒上ロングで日焼けがほとんどない白い肌。目つきは少し鋭いぐらいの、まぁ、美少女だ。
学校内での美少女ランキングで一位を取ったり、全国模試でトップ10に入るなど、様々なことに対して全てに優秀な成績を収めている。

まぁ、俺とは違う人種だ。

だからか俺は、こいつのことを無意識に避けていた時があったと思う。
しかし中学生の頃、俺は誰もが一度はかかる病気、『厨二病』になった時があった。
その時だったか……俺は独葉をよく厨二病に誘っていた。
最初は俺に付き合ってくれる感じでノってくれていた独葉がだんだんと厨二病に染まっていった。
つまり何が言いたいかというと……

『独葉は厨二病になってしまった』

という事だ。
しかもそれは高校になってからも治らず、今でも現役である。
自分のことを「深淵から生まれし混沌たる存在、アキュム」と名乗ったり、色々と痛い。
ものすごい反省しています。はい。
という事で、独葉から無視されたり、嫌われたりしてもおかしくない俺なのだが……

「ひ、独葉さん?何で朝から俺の下駄箱前で、俺を睨みながら仁王立ちで立ちふさがっているんですか?」
「あぁ?」

ドスの効いた声で返事をしてくれた。
やったぁ、学校一の美少女が俺なんかに返事をしてくれたぞ!

「あの、えっと……すいませんでした……」
「ほんとだよ、一昨日のデートをドタキャンした挙句、昨日も何も言いに来てくれなかったし……このアキュムちゃんを放ったらかしにした罪は重いよ!」
「デートではないにしても、本当にすいませんでした」

学校全体を敵に回す言葉はやめて頂きたい。
あと、そろそろ自分のことを『アキュムちゃん』と言うのもやめて頂きたい。

「あと、話は変わるんだけどさ、こいつは何やってるの?」

こいつとは多分二重のことだろう。
なぜだか知らんがこいつは朝から無言で俺の腕に抱きついている。
どうしてか聞いても「うっさいバカ!キモいっ!」としか言わない。

「私と兄貴は昨日から付き合ってますから」
「へ?」

何を言っているんだ、こいつは?

「え、えっと……本当なの?」
「昨日兄貴に告白されたので……」

はいそこ、嘘つかない!俺は家族として言っただけだから!

「きょ、兄弟で付き合ってるの?」

独葉の目が怖いよ。これは下手すりゃ殺されるよぉ~。

「違うからね?二重の冗談だから」
「え?」

今度は二重の目が怖いんですが……。なんですか?その怖い目は……

「いや、違うでしょ、いつまで冗談言っているんだよ二重」
「知るか!」

二重は怒って走って自分の教室に行ってーーー

「今日の放課後5時にここに来て!」
「あ、はい……」

……しまった。

「二重ちゃんどうしたのかな?」
「さぁ?昨日から少し様子がおかしいんだよ」
「それより、早く教室行こう!」
「あ、あぁ……」

俺は独葉に手を掴まれ、一緒に猛ダッシュしなければいけない破目になった。
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