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続3. 診察(1)
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朝の冷え込みは、まだきつい。
安達に着せるカーディガンを探していると、背後で声がした。
「……たくさんある」
振り返ると、安達はシャツ一枚でベッドの上に座り込んだまま、壁際の本棚を見ていた。どうやらそこに詰め込まれた本のことを言っているらしい。
「……好きなんですね」
知らない場所に連れてこられた子供のような横顔で、彼は背表紙を眺めていた。
「可澄は?」
安達は小さく首を横に振った。
「…………小説は、あまり、読まないです」
「そうか」
考えてみると、自分と彼の間には、共通の趣味と呼べそうなものが欠落していた。
「クロックムッシュでいいか」
薄い肩にニットをかけて、耳許に唇を寄せる。安達はすぐに肯き、数秒してから小さな声で礼を言って、こちらの唇をちろりと舐めた。そのせいで、実際に朝食を作り始めたのはそれから一時間後のことになった。
安達が好んで読むのは、新聞や雑誌の記事だった。ウェブ上のものを読むことが多いが、紙媒体も機会があれば触れるという。しかしテレビはあまり見ないらしい。
「…………映画やバラエティーをぼんやり見るぶんには構わないんですけど、情報を得るためのツールとしては、時間効率の面でちょっと」
確かに特技が速読なら、映像を眺めながら音声を聞くより、文字を目で追う方がよいのだろう。それでも遅い朝食と家事のあと、自分がテレビをつけると、彼は隣に座って興味深そうに報道番組を見始めた。外国人が漫画のキャラクターの格好をしてポーズを取る姿が、画面に映し出されている。テロップには、コスプレという文字が躍っていた。
「海外でも人気があるんだな」
呟いてチャンネルを変えようとした。しかし、安達が真剣な目をしていることに気づき、手が止まる。彼の視線の先には、パステルカラーの衣装にステッキを持ち、頭にリボンをつけた女性が映っていた。そこでリモコンを置き、何気ないふうを装って訊ねた。
「可澄はこういうの、好きなのか」
安達は赤くなった。わかりやすい男だと思いながら、異性に興味を示した彼の姿に少し焦っていると、安達はとんでもない科白を口にした。
「…………やってみたいです」
そっちか、と言いそうになり辛うじて堪えた。安達の希望なら何だって叶えてやりたい。それがたとえ、自分の理解を超えたものであったとしても。
「俺にできることがあれば、協力する」
すると安達は目を輝かせた。
「……いいんですか?」
そんな顔をされて、駄目だと言えるわけがない。しかし彼は予想の上を行く発言をした。
「……じゃあ樋川さん、白衣を着て、お医者さんやってください」
さすがにこれには自分も暫し絶句した。いったいどういうことなのだろう。
「ちょっと待て。俺が着るのか? じゃあ可澄は何をするんだ?」
「……俺は患者役です」
「患者、役」
「……はい」
どうやら安達が食いついていたのは「コスプレ」という単語であり、そして彼が希望しているのは、いわゆるコスプレではなくコスチューム着用プレイであって、更に重要なのはコスチュームそのものよりもプレイの方なのだということに、自分はそこで漸く気づいた。
「――なかなかハードルが高いな」
「…………お医者さんごっこ、嫌ですか?」
嫌も何も、やったことがないのでわからない。しかし、わからないからという理由で断ることなどできない。自分は馬鹿みたいに彼に弱いのだ。
「色々準備が必要だから、暫く待っていられるか」
そう訊ねると、安達は嬉しそうに肯いた。その笑顔があまりにも眩しかったので、テレビの電源を切って抱き寄せた。数時間前につけたばかりの首筋の鬱血に吸いつくと、腕の中の男は微かに喘ぎ、こちらの背に手を回した。それで結局、午前中が潰れた。
「樋川……俺は淋しくて死んでしまいそうだ……」
岩のような巨体を縮めて、目の前の大男は呻いた。
自分はちゃぶ台の前に座り、無言で缶の縁についた発泡酒の泡を眺めている。淋しくて死ぬのは兎だっただろうか。兎。最もこの男に遠いところにある動物だ。
「毎日誰もいない部屋に帰って、自分で飯を作って、洗い物をして、風呂を沸かして、……独り暮らしに戻ることが、こんなに辛いとは思わなかった。俺は独身時代、いったいどういうふうに生活していたんだろう。なあおい樋川、聞いてるか」
「聞いてますよ、大槻さん」
大槻から呼び出しがくるのは、だいたい月に一度か二度ほどだった。呼ばれると大槻の家に行き、彼の嘆きを肴に酒を飲む。離婚してからずっとこの調子なので、もう大学時代の柔道部の後輩くらいしか愚痴に付き合う相手がいないのだと、かつての仲間が言っていた。確かに体育会系の上下関係は絶対だ。既に卒業しているとはいえ、あまり頻繁に断るわけにはいかない。
「俺は俺なりに、嫁さんのことを大事にしてたつもりだったんだがなあ。いったい何が足りなかったんだろう。おい樋川、お前はどう思う。俺はあいつに、いったい何をしてやればよかったんだ」
「ええ、そうですね」
「……やっぱりお前、聞いてないな」
「気持ちはわかります」
テレビの脇の棚や、その周辺に無造作に置かれたDVDを眺めながら答える。パッケージを飾る女優たちの身体は、ひどく肉感的だった。以前ならその豊満さに欲情したはずだが、今は何も感じない。あの壊れ物じみた平坦な痩躯にしか、心も身体も反応しない。不思議なものだと思う。
「ああ、もしかしてあれが気になるのか?」
視線の先にあるものに気づいたらしい。相手の声にからかいの色が混じる。
「堅物ぶってるわりに、お前も結構好きなんだな」
「あの手のものって、いったいどういうことをするんですか」
一つを指差して訊ねた。すると大槻の顔がぱっと明るくなった。この男も相当わかりやすい。
「偽の産婦人科医が、患者の女をどうこうするやつだな。興味があるなら貸してやるぞ」
「概要だけ教えてください」
「……俺とオカズを共有するのがそんなに嫌なのか」
しかし大槻は親切にビデオの流れを解説した。自分はそれを一つ一つ頭に刻み込んでいった。安達が何を何処まで期待しているのかはわからないが、全くの無知でいるよりはいい。それに恐らく安達にも、やってみたいというだけで、まともな知識などないだろう。
「しかし、随分いい加減ですね」
診療行為について素朴な感想を口にすると、大槻は呆れたように首を横に振った。
「AVにリアリティーを求める人間が、何処の世界にいる。抜ければいいんだよ、抜ければ」
正論だった。それでパッケージを手に取り、裏返した。奇妙な器具が身体に突き立てられている写真を眺め、何処まで実現可能なのか考えてみる。
「自宅でやる場合、どうすればいいと思いますか」
すると大槻は目を剥いた。
「じ、自宅でやる?」
「患者役をやってみたいと言われたので」
大槻は暫く呆然としていたが、やがて溜め息をついた。
「お前、凄いのと付き合ってるんだな……」
「ええ、かなり凄いです」
ベッドの中の安達は確かに凄まじいので、迷わず肯定した。しかし、相手の反応は予想外に冷たかった。
「なんで微妙に自慢げなんだよ。そんなぶっ飛んだのが羨ましいわけあるか」
「――俺は羨望されるに値する恋人だと思っていますが」
一途で淫らで綺麗な恋人など、全人類の理想以外の何ものでもないはずだ。この男とはわかり合える気がしないと思いながら呟くと、何故か宥めるように肩を叩かれた。
「わかったよ、羨ましいよ、全力で羨ましくて妬ましいから、だから不機嫌になるな」
そう言って大槻は、何処か遠くを見た。
「まったく、お前の口から惚気を聞く日が来るとはな……」
一週間後の土曜日、朝食の席で、安達に彼の好物の魚を与えながら告げた。
「準備ができた。今夜あたり、どうだ」
それだけで話が通じたらしい。彼は鰈の一夜干しを飲み込むと、思わず目を眇めそうになるほど眩しい笑みを浮かべた。
「……なるべく早く帰ってきます」
食事を終えて出かける支度をしている最中も、安達は何度もそわそわとこちらを窺っていた。視線が合うたびに、じわりと赤くなって目を泳がせる。あまりに頻繁なので、どうした、と訊ねると、とうとう首まで赤くなってしまった。
「それじゃあ、その、い……行ってきます」
彼の食欲と性欲とを完全に捉えたことは非常に喜ばしかったが、ここまで期待させておいて満足させることができなかったら、恋人の沽券に係わる事態だ。
休日出勤の安達を送り出すと、自分はメモを取り出して「診察室」のセッティングを始めた。
安達に着せるカーディガンを探していると、背後で声がした。
「……たくさんある」
振り返ると、安達はシャツ一枚でベッドの上に座り込んだまま、壁際の本棚を見ていた。どうやらそこに詰め込まれた本のことを言っているらしい。
「……好きなんですね」
知らない場所に連れてこられた子供のような横顔で、彼は背表紙を眺めていた。
「可澄は?」
安達は小さく首を横に振った。
「…………小説は、あまり、読まないです」
「そうか」
考えてみると、自分と彼の間には、共通の趣味と呼べそうなものが欠落していた。
「クロックムッシュでいいか」
薄い肩にニットをかけて、耳許に唇を寄せる。安達はすぐに肯き、数秒してから小さな声で礼を言って、こちらの唇をちろりと舐めた。そのせいで、実際に朝食を作り始めたのはそれから一時間後のことになった。
安達が好んで読むのは、新聞や雑誌の記事だった。ウェブ上のものを読むことが多いが、紙媒体も機会があれば触れるという。しかしテレビはあまり見ないらしい。
「…………映画やバラエティーをぼんやり見るぶんには構わないんですけど、情報を得るためのツールとしては、時間効率の面でちょっと」
確かに特技が速読なら、映像を眺めながら音声を聞くより、文字を目で追う方がよいのだろう。それでも遅い朝食と家事のあと、自分がテレビをつけると、彼は隣に座って興味深そうに報道番組を見始めた。外国人が漫画のキャラクターの格好をしてポーズを取る姿が、画面に映し出されている。テロップには、コスプレという文字が躍っていた。
「海外でも人気があるんだな」
呟いてチャンネルを変えようとした。しかし、安達が真剣な目をしていることに気づき、手が止まる。彼の視線の先には、パステルカラーの衣装にステッキを持ち、頭にリボンをつけた女性が映っていた。そこでリモコンを置き、何気ないふうを装って訊ねた。
「可澄はこういうの、好きなのか」
安達は赤くなった。わかりやすい男だと思いながら、異性に興味を示した彼の姿に少し焦っていると、安達はとんでもない科白を口にした。
「…………やってみたいです」
そっちか、と言いそうになり辛うじて堪えた。安達の希望なら何だって叶えてやりたい。それがたとえ、自分の理解を超えたものであったとしても。
「俺にできることがあれば、協力する」
すると安達は目を輝かせた。
「……いいんですか?」
そんな顔をされて、駄目だと言えるわけがない。しかし彼は予想の上を行く発言をした。
「……じゃあ樋川さん、白衣を着て、お医者さんやってください」
さすがにこれには自分も暫し絶句した。いったいどういうことなのだろう。
「ちょっと待て。俺が着るのか? じゃあ可澄は何をするんだ?」
「……俺は患者役です」
「患者、役」
「……はい」
どうやら安達が食いついていたのは「コスプレ」という単語であり、そして彼が希望しているのは、いわゆるコスプレではなくコスチューム着用プレイであって、更に重要なのはコスチュームそのものよりもプレイの方なのだということに、自分はそこで漸く気づいた。
「――なかなかハードルが高いな」
「…………お医者さんごっこ、嫌ですか?」
嫌も何も、やったことがないのでわからない。しかし、わからないからという理由で断ることなどできない。自分は馬鹿みたいに彼に弱いのだ。
「色々準備が必要だから、暫く待っていられるか」
そう訊ねると、安達は嬉しそうに肯いた。その笑顔があまりにも眩しかったので、テレビの電源を切って抱き寄せた。数時間前につけたばかりの首筋の鬱血に吸いつくと、腕の中の男は微かに喘ぎ、こちらの背に手を回した。それで結局、午前中が潰れた。
「樋川……俺は淋しくて死んでしまいそうだ……」
岩のような巨体を縮めて、目の前の大男は呻いた。
自分はちゃぶ台の前に座り、無言で缶の縁についた発泡酒の泡を眺めている。淋しくて死ぬのは兎だっただろうか。兎。最もこの男に遠いところにある動物だ。
「毎日誰もいない部屋に帰って、自分で飯を作って、洗い物をして、風呂を沸かして、……独り暮らしに戻ることが、こんなに辛いとは思わなかった。俺は独身時代、いったいどういうふうに生活していたんだろう。なあおい樋川、聞いてるか」
「聞いてますよ、大槻さん」
大槻から呼び出しがくるのは、だいたい月に一度か二度ほどだった。呼ばれると大槻の家に行き、彼の嘆きを肴に酒を飲む。離婚してからずっとこの調子なので、もう大学時代の柔道部の後輩くらいしか愚痴に付き合う相手がいないのだと、かつての仲間が言っていた。確かに体育会系の上下関係は絶対だ。既に卒業しているとはいえ、あまり頻繁に断るわけにはいかない。
「俺は俺なりに、嫁さんのことを大事にしてたつもりだったんだがなあ。いったい何が足りなかったんだろう。おい樋川、お前はどう思う。俺はあいつに、いったい何をしてやればよかったんだ」
「ええ、そうですね」
「……やっぱりお前、聞いてないな」
「気持ちはわかります」
テレビの脇の棚や、その周辺に無造作に置かれたDVDを眺めながら答える。パッケージを飾る女優たちの身体は、ひどく肉感的だった。以前ならその豊満さに欲情したはずだが、今は何も感じない。あの壊れ物じみた平坦な痩躯にしか、心も身体も反応しない。不思議なものだと思う。
「ああ、もしかしてあれが気になるのか?」
視線の先にあるものに気づいたらしい。相手の声にからかいの色が混じる。
「堅物ぶってるわりに、お前も結構好きなんだな」
「あの手のものって、いったいどういうことをするんですか」
一つを指差して訊ねた。すると大槻の顔がぱっと明るくなった。この男も相当わかりやすい。
「偽の産婦人科医が、患者の女をどうこうするやつだな。興味があるなら貸してやるぞ」
「概要だけ教えてください」
「……俺とオカズを共有するのがそんなに嫌なのか」
しかし大槻は親切にビデオの流れを解説した。自分はそれを一つ一つ頭に刻み込んでいった。安達が何を何処まで期待しているのかはわからないが、全くの無知でいるよりはいい。それに恐らく安達にも、やってみたいというだけで、まともな知識などないだろう。
「しかし、随分いい加減ですね」
診療行為について素朴な感想を口にすると、大槻は呆れたように首を横に振った。
「AVにリアリティーを求める人間が、何処の世界にいる。抜ければいいんだよ、抜ければ」
正論だった。それでパッケージを手に取り、裏返した。奇妙な器具が身体に突き立てられている写真を眺め、何処まで実現可能なのか考えてみる。
「自宅でやる場合、どうすればいいと思いますか」
すると大槻は目を剥いた。
「じ、自宅でやる?」
「患者役をやってみたいと言われたので」
大槻は暫く呆然としていたが、やがて溜め息をついた。
「お前、凄いのと付き合ってるんだな……」
「ええ、かなり凄いです」
ベッドの中の安達は確かに凄まじいので、迷わず肯定した。しかし、相手の反応は予想外に冷たかった。
「なんで微妙に自慢げなんだよ。そんなぶっ飛んだのが羨ましいわけあるか」
「――俺は羨望されるに値する恋人だと思っていますが」
一途で淫らで綺麗な恋人など、全人類の理想以外の何ものでもないはずだ。この男とはわかり合える気がしないと思いながら呟くと、何故か宥めるように肩を叩かれた。
「わかったよ、羨ましいよ、全力で羨ましくて妬ましいから、だから不機嫌になるな」
そう言って大槻は、何処か遠くを見た。
「まったく、お前の口から惚気を聞く日が来るとはな……」
一週間後の土曜日、朝食の席で、安達に彼の好物の魚を与えながら告げた。
「準備ができた。今夜あたり、どうだ」
それだけで話が通じたらしい。彼は鰈の一夜干しを飲み込むと、思わず目を眇めそうになるほど眩しい笑みを浮かべた。
「……なるべく早く帰ってきます」
食事を終えて出かける支度をしている最中も、安達は何度もそわそわとこちらを窺っていた。視線が合うたびに、じわりと赤くなって目を泳がせる。あまりに頻繁なので、どうした、と訊ねると、とうとう首まで赤くなってしまった。
「それじゃあ、その、い……行ってきます」
彼の食欲と性欲とを完全に捉えたことは非常に喜ばしかったが、ここまで期待させておいて満足させることができなかったら、恋人の沽券に係わる事態だ。
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