Dom/Subユニバース読み切り【嘉島天馬×雨ケ谷颯太】

朝比奈*文字書き

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「うさ耳が揺れるたび、愛しくて仕方がない」

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注意書き

⚠️この作品には以下の表現が含まれます。
・Dom/Subユニバース設定(独占欲強めDom×Sub寄りSwitch)
・架空の薬(Dom性増幅薬)の服用描写
・性描写/中出し/コスプレ(逆バニー)/鏡プレイ/手繋ぎえっち/愛のある支配関係
・羞恥心や精神的な揺れに寄り添う描写あり
・恋人関係での優しい支配と快楽の共有
地雷を避けたい方はご注意ください。

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【あらすじ】
Dom専門店「Club LUX」で働く颯太は、Sub寄りSwitchとしてDom性増幅薬を服用している。
だが、薬の影響で身体が敏感になり、セッション後はふにゃふにゃになることも。

トップDomの天馬は、そんな彼の異変に気づき、優しく、でも逃さずに押し倒す。
うさ耳カチューシャをつけたまま、恥じらいと快感に溺れる颯太。
指を絡め、鏡越しに目を見つめ、何度も名を呼び合う。

「恥ずかしい……でも、天馬に愛されるなら、なんでも好き」

これは、支配の中にある“安心”と、“可愛い”を独占したいDomが贈る、愛と快楽に満ちた夜の記録。
―君の中に、ちゃんと愛を残すから。

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架空のお薬です。
アルファエリクサー(Dom性を強くする)
効果:服用者のカリスマ性と支配的なオーラを増幅し、周囲からの注目や尊敬を集めやすくなる。
副作用:効果が切れた時、一時期的な自己評価の低下や疲労感を感じることがある。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


(天馬…寂しい)

天馬も颯太も今日は一緒に出勤中。
天馬はお仕事中で颯太は待機中。

(寂しいな…薬切れてきた……飲んどかなきゃ)
颯太はSub寄りのSwitchのため病院で処方されてるアルファエリクサーを飲んでいる。

そして夜の19時仕事が2人とも終わる。

颯太の部屋のドアがノックされる。
「颯太」
「…天馬!」
ドアが開くと颯太は天馬に抱き着く。
「こら、今店」
慌ててドアを閉める天馬。
「仕事着も天馬のかっこいい…いい匂いするし……今ね…薬の副作用でだるい…」
天馬の胸元で顔を埋める。
「頑張ってたもんな、颯太」
頭を撫でながら天馬はGood boyいい子と呟く。
「天馬……もっと…」
その瞬間颯太は力が抜けてしまう。慌てて天馬は颯太を片手で受け止め、抱き上げる。
(Dom性を強くする薬が強いんだな)
颯太の部屋を出て給料をもらい、自宅に戻った。


「あ……」
目が覚めると天馬の家にベッドに寝ていて、天馬がベッドに腰をかけていた。
「起きたか?」
「…もしかして、僕天馬に」
「迷惑掛けてないよ」
そう言いながら颯太の優しく撫でた。
「颯太、今飲んでるDom性を強くする薬、もう少し弱い方がいんじゃないか?副作用がキツイんだろ?」
「…だって…弱めたら…もし仕事中にSubになったら…」
「その時は俺を呼べ」
「でも…」
「お客さん相手してても行く副作用がキツイなら仕事もしんどいだろ」
颯太は暫く悩む。
「それか、この仕事辞めて俺と一生ここに住むか…どっちがいい?」
「け、結婚てこと?!」
「それでもいいよ」
「あ……でも、天馬に金銭面の負担になりたくないし…」
「颯太なら全然負担とは思ってない……颯太、俺とペアの時だけ薬弱めるか?」
少し不安そうな顔の颯太に目を落とし、手の甲に触れる。
「……それも少し考えたけど…もし、天馬に引き摺られたら……僕…」
「俺が強制的に客に目隠しするから大丈夫だ、少しでも身体負担が楽な方がいいだろ?」
「……でも、やっぱり……迷惑かけたら」
「俺に、迷惑かけたら良い、構わないから」
天馬は優しく柔らかい口調でComeおいでと呟く。颯太の体がピクッと反応し天馬に向き合って抱きつく。
「……くっつき虫だな」
「天馬がっ……おいでって言ったもん」
少し頬を赤らめながら天馬の背中に腕回しギュッと抱きつく。
「今日もお疲れ様」
颯太の背中をポンポン触れ、頭を優しく撫でる。

「天馬……好き?」
抱きついたまま天馬を見上げる。
「……あぁ、好きだよ」
「ふふん」
そう言ってまた、天馬に抱きついた。
「あ、服着替えないと、仕事着シワはいるぞ」
「……天馬脱がして……だるだるさんで無理ぃ」
「じゃあ、だるだるさん、手を挙げて」

はいっ!と返事をし脱ぎやすいように動く。颯太の仕事着のシャツを脱がし、スラックスも脱がせハンガーにかける。
颯太は下着1枚になる。

「颯太、明日休みだろ?」
「うん」
「俺のと一緒にクリーニング出しとくから」
「僕も行く!」
「明日な」
「明日天馬とクリーニングデートだ」
「そんなものでいいのか?」
ハンガーをかけ颯太の元に戻ると、再びComeおいでと口を開く。
そしてまた、颯太はくっつき虫みたいに今度は、天馬に背を向けて座る。

「だるだるさん、明日はドライブデートでもどうですか?」

颯太の耳元でわざと口を開き、柔らかい口調でゆっくり喋る。
「天馬……やだ……そんな声」
「何が?俺、デートに誘ってるんだけど?お返事は?」
「んー……行く」
颯太は耳を真っ赤にして返事をする。

「颯太、匂い甘い」
背後から颯太の首元に顔を埋め息をする。
「て、天馬……」
「今日は俺が無理みたい」
リップ音がなると、颯太の背中にキスマークが付く。
「んっ……天馬……待って……僕、汗臭いから」
「汗臭くない」
慌てて動く颯太に天馬は、Stay動くなと発する。
「……!!」
「偉いな」

「て、天馬……やっぱりお風呂」
動かずに喋る。
「今日は俺の自由にさせて」
天馬はそのまま颯太をベッドに押し倒し、指を絡めキスをする。

「颯太」
「なーに?」
Good boyいい子
「ん~っ」
Stayが解除された様に天馬に抱きついた。
「ねぇ、天馬」
「ん?」
「なんで、天馬だけジャケットだけ脱いでるの?」
「俺の仕事着が好きなんだろ?」
「はっ!……覚えてたの?」
「颯太の好きな物は覚えるよ」
「……天馬、王子様だ!」
「そんな、王子様に今から抱かれてもいい?」
うんうんと颯太は嬉しそうな顔で頷く。

「分かりやすいな」
「へへ……天馬好きだもん」
「少し待ってて」
天馬は思い出したかのように、どこかに行ってしまう。そして何か手に持ってくる。

「なーに、それ」

「これ、着てみて」
颯太は頭がハテナのまま着てみると……
「天馬!!これ、布無い!」
逆バニーのコスプレだった。
「たまには良いね」
あまりの恥ずかしさに颯太は胸を隠す。
「ショーパンも似合うし、うさ耳似合ってる」
「て、天馬、これ不良品だよ」
「そういう服なんだよ」
「何でこれ買ったの?」
「いや、最初お客さんに着せようと思ったんだけど、デザインが可愛い感じだったから、颯太に似合いそうと思って」
そう言いながら颯太を壁に掛けてある、鏡の前に連れて行く。

「颯太、何でも似合うね」
「……恥ずかしい」
「颯太、鏡……Look見て
余りの恥ずかしさに颯太は口をパクパクする。
「颯太、綺麗だな」
颯太の体に手を這わせ、太ももを触れる。
「どんな顔してる?教えて」
「か、顔……赤くて……恥ずかしい」
「ここは?」
柔らかい突起に触れた瞬間、ピクッと体が跳ねる。
「んっ」
ジリジリと颯太を鏡に近付け、天馬は壁に手を付き颯太が動けなくなる。
「ま、待って……天馬……ほんとにここで……するの?」
「嫌か?」
少し悩む颯太。
「嫌なら……Kiss」
さらに顔を真っ赤にする。颯太は目を瞑り少し屈んでいる天馬にキスをする。
すると天馬は颯太の耳元で

「そんなに息上がって、この服もドロドロになるほど興奮してるのに、嫌なのか?」

「え……違う……」
鏡が颯太の背中にあたる。

「颯太……Look……俺を見て」
ズボンを脱がされ、颯太のアレに指を這わすとヌルッと滑り込んでくる。
「あっ……ふっ、ぅ」
颯太は思わず天馬に抱きついた。
「あ、そこ……だめっ、んっ」

Beg求めろ

「やだ……天馬……天馬の欲しい」
Good boy良い子
天馬は颯太を鏡の方にくるんと回すと、天馬は自分のモノを出し颯太にあてがう。
ゆっくり颯太の中に沈み込んで行き、圧迫感が増して行く。
「うっ……ぁ……んっ、天馬……苦しい」
「悪い」
全部入ると天馬は、颯太の顎に手を添え自分の方に向けると、キスをする。
「動くぞ」
天馬が腰を引くと、颯太の体はゾワッと鳥肌が立つ。
「あ、待って、やばいっ……」
逃げそうな颯太の腰を捕まえると、颯太は爪先立ちになりたまに足がつかなくなる。
「あっ、待って……天馬っ、あぁっ……んっ!!」
天馬が腰を動かす度に、颯太のうさ耳がゆらゆら揺れる。
「やだ……イッちゃうっ、んっ、あ゛っ!!」
颯太の体が震え、天馬に腰を掴まれてるまま前に倒れる込む。

「颯太」

そういうと、天馬は一旦腰を引くと颯太を抱えベッドに連れて行く。
顔を真っ赤にし、目を潤ませ、うさ耳カチューシャを付けた颯太が顔を隠しながら天馬を見る。
「恥ずかしい?」
余裕な表情で、自分の唇に舌を這わしながら、自分のシャツのボタンを外しスラックスと下着を脱ぐ。

「恥ずかしい……けど……天馬に愛されるなら……なんでも好き」
「嬉しい事言うな」
颯太の足を持ち上げ再び颯太の中に沈みこんで行く。
「ふっ、ん……あっ……天馬……手、握って」
嬉しそうな顔で天馬は颯太と指を絡め手を握る。
「手繋ぎながらするの好きだよな」
「いっぱい、安心……する」
すると天馬は颯太に覆いかぶさり、抱き締める体勢になり、キスをする。
「ふっ、んっ……ぁ」
良い箇所に当たる度颯太は体がビクビク震える。

「あ、天馬……天馬……イッちゃう……出ちゃう!」

颯太は体が大きく揺れ白濁した液を吐き出し、天馬もそのまま中に吐き出した。

「……ごめん……中に」
「……天馬のだからいい」
颯太の額に唇を落とし、体を起こす。

「颯太、うさ耳似合うな」
「……似合ってない」
「可愛いよ」
「……んー、天馬が言うなら……別にまた着てもいいけど」


終わり。
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