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第9章「闇の中の裏切り」
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施設全体が闇に包まれた。
緊急用の赤いランプが不規則に点滅し、不気味な影を壁に踊らせている。二十四時間以内に十五名を淘汰するという、悪夢のような最終フェーズが始まった。
参加者たちは中央ホールで困惑していたが、武装した職員たちが無言で彼らを各階の居住区域に案内していく。まるで檻の中に放り込まれた実験動物のように。
蒼太は暗闇の中で、同盟のメンバーたちを探していた。しかし、停電により個人識別が困難になっている。リストバンドの番号表示も消えており、声を頼りに相手を判断するしかなかった。
「雨宮さん?」
蒼太が小声で呼びかけると、震え声で返事があった。
「蒼太さん……怖いです。本当に殺し合いをしなければならないのでしょうか?」
雨宮の声には、深い絶望が込められていた。
「まだ諦める時ではありません。必ず別の方法があるはずです」
蒼太は雨宮を励ましながら、周囲を警戒していた。闇の中で、他の参加者たちの動きが見えない。
その時、背後から足音が聞こえた。
「誰ですか?」
蒼太が振り返ると、高橋の声が聞こえた。
「僕です、高橋です。蒼太さんでしょうか?」
「ええ。雨宮さんもいます」
三人は身を寄せ合った。しかし、先ほどまでの同盟の結束は、もはや感じられなかった。
「高橋さん」
雨宮が恐る恐る口を開いた。
「あなたは本当に、神谷さんを処刑するつもりだったのですか?」
高橋は沈黙した。しばらくして、苦しそうに答えた。
「僕は……現実を見つめなければならないと思ったんです。きれいごとでは生き残れない」
高橋の言葉に、雨宮は失望した表情を浮かべた。
「でも、人を殺すことに変わりはありません」
「分かっています」
高橋の声には自己嫌悪が込められていた。
「でも、全員が死ぬよりは、誰かが生き残った方がいい。そう判断したんです」
三人の会話を、闇の中で聞いている者がいた。
陸翔だった。
彼は演説で処刑実行を宣言していたが、実際には複雑な思いを抱えていた。警備員としての職業意識と、人間としての良心の間で揺れ動いていたのだ。
陸翔は三人に近づこうとしたが、別の足音に気づいて立ち止まった。
その足音の主は、美月だった。しかし、彼女の様子がおかしかった。
「みんな……どこにいるの?」
美月の声は、いつもの優しさとは違っていた。どこか狂気じみた響きがある。
「美月さん?」
蒼太が声をかけると、美月が振り向いた。しかし、暗闇の中でその表情は見えない。
「蒼太さん……私、もう耐えられない」
美月の声が震えていた。
「看護師として、人を助けることが使命だったのに……でも、ここでは人を殺さなければ生き残れない」
美月の精神状態が、限界に達していることは明らかだった。
「美月さん、落ち着いてください」
雨宮が慰めようとしたが、美月は突然笑い出した。
「落ち着く? どうやって落ち着けって言うの? 十八人のうち十五人が死ぬのよ?」
美月の笑い声は、闇の中で不気味に響いた。
「だったら……だったら早く終わらせた方がいいじゃない」
美月の言葉に、三人は戦慄した。
「美月さん、まさか……」
蒼太が言いかけた時、美月が何かを握りしめているのが見えた。
それは、どこかで拾ったナイフだった。
「みんなを楽にしてあげる……そうすれば、苦しまなくて済む」
美月の狂気は、善意から生まれたものだった。しかし、それが最も恐ろしい種類の狂気でもあった。
美月がナイフを振り上げた瞬間、陸翔が飛び出してきた。
「やめろ!」
陸翔は美月からナイフを奪い取った。しかし、その際に美月の手首を強く掴んでしまう。
「きゃあ!」
美月の悲鳴が響いた。
「痛い……腕が……」
陸翔の力が強すぎて、美月の手首が脱臼してしまったようだった。
「すまない……でも、危険だったんだ」
陸翔は謝罪したが、美月は恨みの表情を浮かべた。
「あなたも……あなたも私を傷つけるの?」
美月の被害妄想が膨らんでいた。
「誰も信じられない……みんな敵よ」
美月は手首を押さえながら、闇の中に消えていった。
残された四人は、気まずい沈黙に包まれた。
「陸翔さん、助かりました」
蒼太が礼を言ったが、陸翔は複雑な表情を浮かべていた。
「俺は美月を傷つけてしまった。もう、俺たちは元の関係には戻れない」
陸翔の言葉は正しかった。同盟は既に崩壊し始めていた。
その時、別の場所から叫び声が聞こえてきた。
「助けて! 誰か!」
女性の声だった。颯真の叫び声のようだった。
四人は急いでその方向に向かった。しかし、暗闇の中で正確な場所が分からない。
叫び声は次第に小さくなり、やがて聞こえなくなった。
「颯真さん……」
雨宮が呟いた。
「まさか、もう……」
最初の犠牲者が出た可能性があった。
蒼太は拳を握りしめた。このままでは、本当に全員が死んでしまう。
「みんな、聞いてください」
蒼太が提案した。
「僕たちは離ればなれになってはいけません。一緒にいれば、互いを守ることができます」
しかし、高橋は首を振った。
「それは理想論です。最終的には三人しか生き残れない。つまり、僕たちの中からも脱落者が出るんです」
高橋の現実論に、雨宮は反発した。
「そんな……私たちは仲間じゃないですか」
「仲間?」
陸翔が苦笑した。
「俺たちはもう仲間じゃない。生き残りをかけた競争相手だ」
陸翔の言葉に、雨宮は言葉を失った。
その時、スピーカーから真の黒幕の声が流れた。
「皆さん、経過報告です」
冷たい声が施設内に響いた。
「開始から二時間が経過しました。現在の生存者数は十六名です」
二名が既に脱落していた。
「順調なペースですね。この調子で進めば、予定通り二十四時間以内に決着がつくでしょう」
真の黒幕は、まるでゲームの実況をしているかのようだった。
「なお、生存者の皆さんにヒントを差し上げます」
新しい情報が提供されるようだった。
「施設内には、『特別な武器』が隠されています。それを見つけた者は、大きなアドバンテージを得ることができます」
武器の存在が明かされた。
「ただし、武器は一つだけです。早い者勝ちですよ」
参加者たちの間に、新たな競争が生まれた。
四人は互いを見つめ合った。武器を巡る争奪戦が始まれば、同盟の残り火も完全に消えてしまうだろう。
「僕は武器を探しに行きます」
高橋が宣言した。
「生き残るためには、必要なことです」
高橋は暗闇の中に消えていった。
残された三人は、困惑していた。
「高橋さんまで……」
雨宮が悲しそうに呟いた。
「俺たちも行動しなければならない」
陸翔が立ち上がった。
「武器を高橋に取られれば、俺たちは不利になる」
陸翔も武器探しに向かおうとしたが、蒼太が止めた。
「待ってください。僕たちまで分裂すれば、本当に終わりです」
「でも、蒼太さん……」
雨宮が迷いの表情を見せた。
「私たちも生き残りたいです。家族のもとに帰りたいです」
雨宮の本音が露わになった。理想論も、現実の前では脆いものだった。
「分かりました」
蒼太は諦めた。
「それぞれが判断して行動しましょう。でも、もし再び会うことがあれば、その時は助け合いましょう」
最後の約束を交わし、三人は別々の方向に向かった。
同盟は完全に解散した。
蒼太は一人で施設内を歩き回っていた。武器を探すふりをしながら、実際には脱出方法を模索していた。
高橋が言っていた通り、どんなシステムにも弱点があるはずだ。このゲームにも、必ず終わらせる方法がある。
蒼太は施設の構造を思い出していた。中央ホール、個室群、処刑場、そして職員専用区域。
職員専用区域には、まだ足を踏み入れたことがなかった。そこに、システムの中枢があるかもしれない。
蒼太は職員専用区域への入り口を探した。しかし、暗闇の中では手探りで進むしかない。
その時、背後から足音が聞こえた。
振り返ると、神谷が立っていた。
「蒼太さん、お一人ですか?」
神谷の声には、これまでにない親しみやすさがあった。
「神谷さん……あなたも武器を探しているんですか?」
「いえ、私は別のものを探しています」
神谷は意味深に微笑んだ。
「真の黒幕に関する手がかりをです」
神谷の言葉に、蒼太は興味を示した。
「何か分かったことがあるんですか?」
「ええ。しかし、お話しする前に確認したいことがあります」
神谷は蒼太に近づいた。
「あなたは本当に、このゲームを終わらせたいと思っていますか?」
「もちろんです」
蒼太は即答した。
「それが僕の償いです」
「では、協力していただけますか?」
神谷の提案に、蒼太は戸惑った。
「協力……ですか?」
「私には、このゲームを止める方法が分かります。しかし、一人では実行できません」
神谷の申し出は魅力的だった。しかし、彼を信用していいのだろうか。
「真の黒幕は、私の想像を超える存在でした」
神谷の表情に恐怖が浮かんだ。
「しかし、弱点もあります。そして、その弱点を突くためには、あなたの力が必要なのです」
蒼太は考え込んだ。神谷は復讐者であり、このゲームの共犯者でもある。しかし、今は共通の敵に立ち向かう必要があった。
「分かりました。協力しましょう」
蒼太は神谷との一時的な同盟を決断した。
しかし、彼はまだ知らなかった。
神谷の真の目的を。
そして、真の黒幕の正体がもたらす、最後の絶望を。
最終フェーズ開始から四時間。
生存者数は十四名まで減少していた。
闇の中で繰り広げられる生存競争は、ますます激化していく。
そして、蒼太と神谷の新たな同盟が、物語を予想外の方向に導こうとしていた。
残り時間は二十時間。
真実の暴露まで、あと少しだった。
緊急用の赤いランプが不規則に点滅し、不気味な影を壁に踊らせている。二十四時間以内に十五名を淘汰するという、悪夢のような最終フェーズが始まった。
参加者たちは中央ホールで困惑していたが、武装した職員たちが無言で彼らを各階の居住区域に案内していく。まるで檻の中に放り込まれた実験動物のように。
蒼太は暗闇の中で、同盟のメンバーたちを探していた。しかし、停電により個人識別が困難になっている。リストバンドの番号表示も消えており、声を頼りに相手を判断するしかなかった。
「雨宮さん?」
蒼太が小声で呼びかけると、震え声で返事があった。
「蒼太さん……怖いです。本当に殺し合いをしなければならないのでしょうか?」
雨宮の声には、深い絶望が込められていた。
「まだ諦める時ではありません。必ず別の方法があるはずです」
蒼太は雨宮を励ましながら、周囲を警戒していた。闇の中で、他の参加者たちの動きが見えない。
その時、背後から足音が聞こえた。
「誰ですか?」
蒼太が振り返ると、高橋の声が聞こえた。
「僕です、高橋です。蒼太さんでしょうか?」
「ええ。雨宮さんもいます」
三人は身を寄せ合った。しかし、先ほどまでの同盟の結束は、もはや感じられなかった。
「高橋さん」
雨宮が恐る恐る口を開いた。
「あなたは本当に、神谷さんを処刑するつもりだったのですか?」
高橋は沈黙した。しばらくして、苦しそうに答えた。
「僕は……現実を見つめなければならないと思ったんです。きれいごとでは生き残れない」
高橋の言葉に、雨宮は失望した表情を浮かべた。
「でも、人を殺すことに変わりはありません」
「分かっています」
高橋の声には自己嫌悪が込められていた。
「でも、全員が死ぬよりは、誰かが生き残った方がいい。そう判断したんです」
三人の会話を、闇の中で聞いている者がいた。
陸翔だった。
彼は演説で処刑実行を宣言していたが、実際には複雑な思いを抱えていた。警備員としての職業意識と、人間としての良心の間で揺れ動いていたのだ。
陸翔は三人に近づこうとしたが、別の足音に気づいて立ち止まった。
その足音の主は、美月だった。しかし、彼女の様子がおかしかった。
「みんな……どこにいるの?」
美月の声は、いつもの優しさとは違っていた。どこか狂気じみた響きがある。
「美月さん?」
蒼太が声をかけると、美月が振り向いた。しかし、暗闇の中でその表情は見えない。
「蒼太さん……私、もう耐えられない」
美月の声が震えていた。
「看護師として、人を助けることが使命だったのに……でも、ここでは人を殺さなければ生き残れない」
美月の精神状態が、限界に達していることは明らかだった。
「美月さん、落ち着いてください」
雨宮が慰めようとしたが、美月は突然笑い出した。
「落ち着く? どうやって落ち着けって言うの? 十八人のうち十五人が死ぬのよ?」
美月の笑い声は、闇の中で不気味に響いた。
「だったら……だったら早く終わらせた方がいいじゃない」
美月の言葉に、三人は戦慄した。
「美月さん、まさか……」
蒼太が言いかけた時、美月が何かを握りしめているのが見えた。
それは、どこかで拾ったナイフだった。
「みんなを楽にしてあげる……そうすれば、苦しまなくて済む」
美月の狂気は、善意から生まれたものだった。しかし、それが最も恐ろしい種類の狂気でもあった。
美月がナイフを振り上げた瞬間、陸翔が飛び出してきた。
「やめろ!」
陸翔は美月からナイフを奪い取った。しかし、その際に美月の手首を強く掴んでしまう。
「きゃあ!」
美月の悲鳴が響いた。
「痛い……腕が……」
陸翔の力が強すぎて、美月の手首が脱臼してしまったようだった。
「すまない……でも、危険だったんだ」
陸翔は謝罪したが、美月は恨みの表情を浮かべた。
「あなたも……あなたも私を傷つけるの?」
美月の被害妄想が膨らんでいた。
「誰も信じられない……みんな敵よ」
美月は手首を押さえながら、闇の中に消えていった。
残された四人は、気まずい沈黙に包まれた。
「陸翔さん、助かりました」
蒼太が礼を言ったが、陸翔は複雑な表情を浮かべていた。
「俺は美月を傷つけてしまった。もう、俺たちは元の関係には戻れない」
陸翔の言葉は正しかった。同盟は既に崩壊し始めていた。
その時、別の場所から叫び声が聞こえてきた。
「助けて! 誰か!」
女性の声だった。颯真の叫び声のようだった。
四人は急いでその方向に向かった。しかし、暗闇の中で正確な場所が分からない。
叫び声は次第に小さくなり、やがて聞こえなくなった。
「颯真さん……」
雨宮が呟いた。
「まさか、もう……」
最初の犠牲者が出た可能性があった。
蒼太は拳を握りしめた。このままでは、本当に全員が死んでしまう。
「みんな、聞いてください」
蒼太が提案した。
「僕たちは離ればなれになってはいけません。一緒にいれば、互いを守ることができます」
しかし、高橋は首を振った。
「それは理想論です。最終的には三人しか生き残れない。つまり、僕たちの中からも脱落者が出るんです」
高橋の現実論に、雨宮は反発した。
「そんな……私たちは仲間じゃないですか」
「仲間?」
陸翔が苦笑した。
「俺たちはもう仲間じゃない。生き残りをかけた競争相手だ」
陸翔の言葉に、雨宮は言葉を失った。
その時、スピーカーから真の黒幕の声が流れた。
「皆さん、経過報告です」
冷たい声が施設内に響いた。
「開始から二時間が経過しました。現在の生存者数は十六名です」
二名が既に脱落していた。
「順調なペースですね。この調子で進めば、予定通り二十四時間以内に決着がつくでしょう」
真の黒幕は、まるでゲームの実況をしているかのようだった。
「なお、生存者の皆さんにヒントを差し上げます」
新しい情報が提供されるようだった。
「施設内には、『特別な武器』が隠されています。それを見つけた者は、大きなアドバンテージを得ることができます」
武器の存在が明かされた。
「ただし、武器は一つだけです。早い者勝ちですよ」
参加者たちの間に、新たな競争が生まれた。
四人は互いを見つめ合った。武器を巡る争奪戦が始まれば、同盟の残り火も完全に消えてしまうだろう。
「僕は武器を探しに行きます」
高橋が宣言した。
「生き残るためには、必要なことです」
高橋は暗闇の中に消えていった。
残された三人は、困惑していた。
「高橋さんまで……」
雨宮が悲しそうに呟いた。
「俺たちも行動しなければならない」
陸翔が立ち上がった。
「武器を高橋に取られれば、俺たちは不利になる」
陸翔も武器探しに向かおうとしたが、蒼太が止めた。
「待ってください。僕たちまで分裂すれば、本当に終わりです」
「でも、蒼太さん……」
雨宮が迷いの表情を見せた。
「私たちも生き残りたいです。家族のもとに帰りたいです」
雨宮の本音が露わになった。理想論も、現実の前では脆いものだった。
「分かりました」
蒼太は諦めた。
「それぞれが判断して行動しましょう。でも、もし再び会うことがあれば、その時は助け合いましょう」
最後の約束を交わし、三人は別々の方向に向かった。
同盟は完全に解散した。
蒼太は一人で施設内を歩き回っていた。武器を探すふりをしながら、実際には脱出方法を模索していた。
高橋が言っていた通り、どんなシステムにも弱点があるはずだ。このゲームにも、必ず終わらせる方法がある。
蒼太は施設の構造を思い出していた。中央ホール、個室群、処刑場、そして職員専用区域。
職員専用区域には、まだ足を踏み入れたことがなかった。そこに、システムの中枢があるかもしれない。
蒼太は職員専用区域への入り口を探した。しかし、暗闇の中では手探りで進むしかない。
その時、背後から足音が聞こえた。
振り返ると、神谷が立っていた。
「蒼太さん、お一人ですか?」
神谷の声には、これまでにない親しみやすさがあった。
「神谷さん……あなたも武器を探しているんですか?」
「いえ、私は別のものを探しています」
神谷は意味深に微笑んだ。
「真の黒幕に関する手がかりをです」
神谷の言葉に、蒼太は興味を示した。
「何か分かったことがあるんですか?」
「ええ。しかし、お話しする前に確認したいことがあります」
神谷は蒼太に近づいた。
「あなたは本当に、このゲームを終わらせたいと思っていますか?」
「もちろんです」
蒼太は即答した。
「それが僕の償いです」
「では、協力していただけますか?」
神谷の提案に、蒼太は戸惑った。
「協力……ですか?」
「私には、このゲームを止める方法が分かります。しかし、一人では実行できません」
神谷の申し出は魅力的だった。しかし、彼を信用していいのだろうか。
「真の黒幕は、私の想像を超える存在でした」
神谷の表情に恐怖が浮かんだ。
「しかし、弱点もあります。そして、その弱点を突くためには、あなたの力が必要なのです」
蒼太は考え込んだ。神谷は復讐者であり、このゲームの共犯者でもある。しかし、今は共通の敵に立ち向かう必要があった。
「分かりました。協力しましょう」
蒼太は神谷との一時的な同盟を決断した。
しかし、彼はまだ知らなかった。
神谷の真の目的を。
そして、真の黒幕の正体がもたらす、最後の絶望を。
最終フェーズ開始から四時間。
生存者数は十四名まで減少していた。
闇の中で繰り広げられる生存競争は、ますます激化していく。
そして、蒼太と神谷の新たな同盟が、物語を予想外の方向に導こうとしていた。
残り時間は二十時間。
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