言葉がチートスキルになった世界で、僕だけが黙示録を書き換える破神構文。創造者と被造者の黙示録

みにぶた🐽

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反乱する物語

第7章  星海の修復

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 星間連邦の世界に到着した瞬間、僕たちは息を呑んだ。

 そこは巨大な宇宙ステーションの内部だった。透明な壁の向こうには、無数の星々が輝く宇宙空間が広がっている。重力制御装置により、僕たちは普通に歩くことができた。

「これは壮観ですね」

 エリシアが窓の外を見つめて感嘆した。

「ああ。俺の世界とは全く違う」

 カイルも驚いている。

 ステーションの廊下を歩いていると、様々な種族の人々とすれ違った。人間に似た種族もいれば、青い肌をした人々、触手のような腕を持つ種族もいる。

「多種族連邦なのですね」

 グランベル先生が興味深そうに観察した。

「鈴木さんの想像力の豊かさが窺えます」

 僕たちは中央司令室に向かった。そこで、この世界の指導者と会う約束になっていた。

 司令室は半球状の巨大な空間で、中央に複雑な制御パネルが配置されている。そのパネルを操作している人物が、僕たちを迎えた。

「ようこそ、星間連邦へ」

 その人物は、現代世界で見た鈴木さんとは大きく異なる外見をしていた。銀色の髪に青い瞳、そして額に小さな水晶のような装飾が埋め込まれている。

「私はステラ・コスモス、星間連邦の最高科学官です」

「鈴木さん……」

 僕は彼の変化に驚いた。

「外見が随分と変わりましたね」

「この世界では、科学技術と肉体を融合させることが一般的なのです」

 ステラが額の水晶に触れた。

「これは生体コンピューターです。膨大な計算を瞬時に行うことができます」

 黒田さんが感心した。

「技術文明の極致ですね」

「しかし、それが今回の問題の原因でもあります」

 ステラの表情が曇った。

「構文魔法の流入により、我々の科学技術システムと予期しない相互作用が発生しているのです」

 彼女は制御パネルを操作して、星系全体のホログラムを表示した。

「ご覧ください。これが現在の状況です」

 ホログラムには、星間連邦の領域が赤く点滅している部分で示されていた。

「時空航行中の宇宙船が、突然別の次元に飛ばされてしまう事故が多発しています」

「別の次元?」

 僕は首をひそめた。

「はい。我々の知らない時空領域です」

 ステラが詳しく説明した。

「幸い、船員たちは無事に帰還していますが、航行システムが完全に制御不能になっています」

 僕は状況を分析した。構文魔法の『言葉が現実を変える』という性質が、科学技術の『論理的計算』と衝突しているのだろう。

「航行システムの中核を見せていただけませんか?」

「もちろんです」

 ステラが僕たちを技術区画に案内した。

 そこには、見たこともない巨大な装置があった。球体状の中央コアを、無数の光るケーブルが取り囲んでいる。コア内では、数式と文字が複雑に絡み合いながら回転していた。

「これが時空航行コンピューターです」

 ステラが装置を指差した。

「物理法則と数学的計算により、時空間の歪みを制御します」

 しかし、僕の目には異常が見えていた。

「ステラさん、あの文字列を見てください」

 僕はコア内の一部を指差した。

「数式の間に、構文魔法の文字が混入しています」

「え?」

 ステラが驚いて装置を確認した。

「本当ですね。『時よ、前に進め』『空間よ、道を開け』……これらは明らかに魔法的な構文です」

「この混入が、システムの制御不能を引き起こしているのです」

 グランベル先生が分析した。

「科学的計算と魔法的論理が矛盾を起こしているのでしょう」

 僕は慎重に検討した。この問題は、単純に構文を除去すれば解決するというものではない。科学技術と魔法の融合という、より複雑な課題だった。

「段階的に修復していきましょう」

 僕は方針を決めた。

「まず、システムの安全性を確保してから、少しずつ調整していきます」

「安全性?」

 ステラが首をかしげた。

「時空間システムに急激な変更を加えると、予期しない副作用が起こる可能性があります」

 僕は説明した。

「最悪の場合、星間連邦全体が時空の歪みに巻き込まれるかもしれません」

 ステラの顔が青ざめた。

「そんな危険が……」

「でも、適切に対処すれば大丈夫です」

 エリシアが安心させるように言った。

「アルカディア君は、必ず解決策を見つけてくれます」

 僕は自信を持って頷いた。最近の成功体験により、どんな技術的問題でも解決できるような気がしていた。

「まず、システムの現状を詳しく分析しましょう」

 僕は装置に手をかざした。

「『技術の心よ、真実を語れ』」

 コンピューターから光の流れが僕の手に向かって流れてきた。膨大な情報が頭の中に流れ込む。

 数式、物理法則、構文魔法、制御プログラム……全てが複雑に絡み合っている状況が見えてきた。

「問題は三つあります」

 僕は分析結果を報告した。

「第一に、構文魔法が数学的計算に干渉している。第二に、時空制御の基準座標がずれている。第三に、安全装置が魔法的影響で誤作動している」

「解決可能でしょうか?」

 ステラが不安そうに尋ねた。

「はい。ただし、段階的なアプローチが必要です」

 僕は修復計画を説明した。

「まず安全装置の修復、次に座標の調整、最後に構文魔法との調和を図ります」

「調和?」

「完全に除去するのではなく、科学技術と魔法が共存できるシステムを作るのです」

 これは新しい挑戦だった。これまでは魔法システムの修正ばかりだったが、今度は科学技術との融合を試みる。

「第一段階を開始します」

 僕は安全装置の制御パネルに手を置いた。

「『守りの論理よ、正しき道に戻れ』」

 装置内の赤いエラー表示が、緑色の正常表示に変わった。

「安全装置の修復完了です」

「素晴らしい」

 ステラが感嘆した。

「続いて第二段階です」

 僕は時空座標の制御システムに向かった。これはより複雑な作業になる。

「『座標よ、本来の位置を思い出せ。時空よ、正しき流れに戻れ』」

 しかし、今度は予期しない反応が起こった。

 コンピューターが激しく振動し、警告音が鳴り響いた。

「何が起こっているのですか?」

 カイルが身構えた。

「構文魔法と時空制御システムの相性が悪いようです」

 僕は冷や汗をかいた。

「もう少し慎重に……」

 その時、制御室全体に異空間の歪みが発生した。壁が波打ち、重力が不安定になる。

「危険です」

 グランベル先生が防御魔法を展開した。

「全員、私の近くに」

 僕たちは先生の結界内に避難した。

「アルカディア君、どうしますか?」

 エリシアが心配そうに見つめた。

 僕は焦っていた。技術的な自信があったのに、予期しない問題が発生している。

「一度魔法を中断して、システムを元の状態に戻します」

「でも、そうすると問題は解決しません」

 ステラが反対した。

「時空航行の事故は続くでしょう」

「分かっています」

 僕は歯がみした。

「でも、今は安全を優先すべきです」

 僕は中断の呪文を唱えた。

「『変化よ、一時停止せよ』」

 空間の歪みが収まり、制御室は元の状態に戻った。

 しかし、根本的な問題は何も解決していない。

「すみません」

 僕はステラに謝罪した。

「僕の技術力不足で……」

「いえ、仕方ありません」

 ステラが慰めてくれた。

「この問題は、我々星間連邦の技術者たちも解決できずにいたのですから」

 その時、制御室に別の人物が入ってきた。

「ステラ司令、報告があります」

 それは若い技術者のようだった。

「第7セクターで新たな時空異常が発生しています」

「また?」

 ステラの表情が険しくなった。

「被害状況は?」

「宇宙船2隻が未知の時空領域に吸い込まれました。乗員は無事ですが、船体が時間軸で10年前の状態に戻ってしまいました」

 僕は愕然とした。問題が拡大している。

「僕がもう一度挑戦します」

 僕は立ち上がった。

「今度はより慎重に」

「アルカディア君」

 黒田さんが僕を制した。

「少し休憩してから取り組んだ方がよいのではないでしょうか?」

「でも、被害が拡大しています」

「だからこそ、焦りは禁物です」

 グランベル先生も同意した。

「一度冷静になって、別のアプローチを考えましょう」

 僕は悔しかった。これまでの成功により、自分の技術力に過信を抱いていたのかもしれない。

「分かりました」

 僕は渋々同意した。

「一度、星間連邦の技術者の皆さんと詳しく話し合いましょう」

 その日の夜、僕たちは星間連邦の技術者チームと会議を開いた。

 会議室には、様々な種族の優秀な技術者たちが集まっていた。

「構文魔法と科学技術の融合について、皆さんの意見をお聞かせください」

 僕は謙虚な姿勢で質問した。

「実は、我々も独自に研究を進めています」

 青い肌をした技術者が答えた。

「構文魔法の論理構造を数学的にモデル化する試みです」

「興味深いですね」

 僕は身を乗り出した。

「詳しく教えてください」

「魔法の『言葉が現実を変える』という性質を、確率論的な数式で表現するのです」

 別の技術者が補足した。

「すると、科学技術との互換性が生まれる可能性があります」

 これは僕が考えもしなかったアプローチだった。

「つまり、魔法と科学を対立する概念として扱うのではなく、統合された理論体系として捉えるということですね」

「その通りです」

 ステラが頷いた。

「我々は、それを『魔導科学』と呼んでいます」

 僕は感動した。この世界の住民たちは、僕が思っている以上に進歩している。

「ぜひ、その理論を教えてください」

 技術者たちは快く知識を共有してくれた。

 魔導科学の基本理念は、『全ての現象は情報の変換である』というものだった。

 物理現象も魔法現象も、根本的には情報パターンの変化に過ぎない。科学技術は数値的情報を、魔法は言語的情報を操作するだけの違いなのだ。

「なるほど」

 僕は理解し始めた。

「つまり、数値と言語を相互変換できれば、完全な統合が可能になるということですね」

「理論的にはそうです」

 青い肌の技術者が答えた。

「ただし、実践的な応用は我々にも困難でした」

「でも、アルカディアさんの構文魔法の技術があれば」

 ステラが期待の眼差しを向けた。

「きっと実現できるはずです」

 僕は新しい希望を感じた。一人で解決しようとするのではなく、この世界の技術者たちと協力すれば、より良い解決策が見つかるかもしれない。

「明日、共同で修復作業を行いましょう」

 僕は提案した。

「皆さんの魔導科学理論と、僕の構文魔法を組み合わせて」

 技術者たちが歓声を上げた。

「それは素晴らしい」

「歴史的な共同作業になりますね」

 翌日、僕たちは再び時空航行コンピューターの前に立った。

 今度は星間連邦の技術者チーム全員が参加している。

「準備はよろしいですか?」

 ステラが確認した。

「はい」

 僕は深呼吸をした。

「今度は必ず成功させます」

 技術者たちが魔導科学の理論に基づいて、システムの数値パラメーターを調整する。

 僕は構文魔法で、言語的な部分を修正する。

「『数と言葉よ、調和して踊れ』」

 今度は、システムが穏やかに反応した。

 コンピューター内で、数式と文字が美しく融合していく。科学的な論理と魔法的な直感が、一つの統合されたシステムを作り上げている。

「成功です」

 青い肌の技術者が興奮して報告した。

「時空座標が正常値に戻りました」

「航行システムも安定しています」

 別の技術者が続けた。

 ステラが総合的なシステムチェックを行った。

「全ての異常が解消されています。時空航行の安全性が確保されました」

 技術者たちから大きな拍手が起こった。

「やりました」

 エリシアが僕に抱きついた。

「とても美しい解決でしたね」

 カイルも剣を鞘に収めて満足そうに頷いた。

「今度は本当に平和的な解決だった」

 グランベル先生が微笑んだ。

「協力の力ですね」

 その時、制御室に緊急通信が入った。

「ステラ司令、第7セクターの宇宙船から連絡です」

「どうぞ」

「時空異常が完全に収束しました。全船が正常な時空座標に復帰しています」

 ステラが安堵の表情を浮かべた。

「素晴らしい。完全に成功ですね」

 僕も胸をなでおろした。今回は協力により、安全かつ効果的な解決ができた。

「アルカディアさん、ありがとうございました」

 青い肌の技術者が僕に近づいてきた。

「我々だけでは、決して解決できなかった問題です」

「いえ、僕も皆さんから多くを学びました」

 僕は正直に答えた。

「魔導科学という新しい概念は、とても刺激的でした」

 ステラが制御パネルを操作して、星間連邦全体の状況を表示した。

「全セクターで時空異常が解消されています」

 ホログラムには、緑色の安全表示が点灯していた。

「航行ルートも全て正常化しました」

 技術者たちから再び拍手が起こった。

「これで星間連邦の交通網が復活します」

「経済活動も正常化するでしょう」

 エリシアが嬉しそうに言った。

「多くの人々が救われましたね」

 カイルも満足そうに頷いた。

「今回は本当に平和的な解決だった」

 その時、制御室の扉が開いて、数人の人物が入ってきた。

 それは星間連邦の各惑星の代表者たちだった。

「ステラ司令、お疲れ様でした」

 その中の一人、緑色の肌をした女性が前に出た。

「私はヴェルダ惑星の代表、ルナ・グリーンフィールドです」

「他の惑星からも代表の方々が」

 ステラが紹介した。

「今回の問題解決を祝うために、急遽集まってくださいました」

 僕たちは代表者たちと挨拶を交わした。

「リテラ王国の調停団の皆様」

 ルナ代表が感謝の言葉を述べた。

「我々星間連邦を救ってくださり、本当にありがとうございました」

「当然のことをしただけです」

 僕は謙遜した。

「それより、皆さんの技術力の高さに感動しました」

 別の代表者が興味深そうに尋ねた。

「ところで、まだ他にも問題を抱えている世界があるのでしょうか?」

「はい。もう一つ、魔法の森の世界で問題が発生しています」

 黒田さんが説明した。

「森の精霊たちが暴走しているという報告を受けています」

 代表者たちが顔を見合わせた。

「もし可能でしたら」

 ルナ代表が提案した。

「我々も協力させていただけませんでしょうか?」

「協力?」

 僕は驚いた。

「今回の魔導科学の理論は、他の世界でも応用できるかもしれません」

 ステラが説明した。

「科学技術と魔法の融合という観点から、支援できることがあるでしょう」

 僕は感動した。世界協議会の設立により、各世界間の協力関係が自然に生まれている。

「ぜひお願いします」

 僕は即答した。

「多くの知恵を集めれば、より良い解決策が見つかるはずです」

 こうして、星間連邦の技術者チームも僕たちの調停団に加わることになった。

 翌日、僕たちは魔法の森の世界へ向かう準備を整えた。

 出発前に、ステラが僕を呼び止めた。

「アルカディア、一つお礼をさせてください」

「お礼?」

「実は、今回の共同作業で得られた魔導科学の知見を記録しました」

 ステラが小さなデータクリスタルを差し出した。

「このクリスタルには、魔法と科学の融合理論が全て記録されています」

「こんな貴重なものを……」

「あなたが他の世界で役立ててください」

 ステラが微笑んだ。

「知識は共有されることで、より大きな価値を生むのです」

 僕はクリスタルを受け取った。確かに、これがあれば他の世界でも応用できるかもしれない。

「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」

 星間連邦の代表者たちが見送る中、僕たちは世界間移動の魔法を発動させた。

 今度の目的地は魔法の森。桃原美咲さん……ミスティ・エンチャントの創造した自然魔法の世界だった。

 光の扉をくぐりながら、僕は今回の経験を振り返っていた。

 星間連邦では、技術的な力だけでなく、協力の重要性を学んだ。一人で全てを解決しようとするのではなく、その世界の住民たちと知恵を合わせることで、より良い結果が得られるのだ。

 しかし同時に、僕の中には新たな自信も芽生えていた。

 魔導科学理論を手に入れたことで、どんな複雑な問題でも解決できるような気がしていた。

 ベリクス帝国では外交的解決を、桜咲学園では技術的修正を、星間連邦では協力的統合を成功させた。

 僕は調停者として、確実に成長している。

 次の魔法の森でも、きっと素晴らしい解決策を見つけることができるだろう。

 そんな期待と自信を胸に、僕たちは新たな世界へと向かった。

 しかし、僕はまだ気づいていなかった。

 調停者としての成功体験が、やがて大きな落とし穴になることを。

 そして、自分の力への過信が、最も大切なものを失う原因となることを。

 魔法の森の向こうで、運命の歯車が不吉な音を立てて回り始めていた。
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