言葉がチートスキルになった世界で、僕だけが黙示録を書き換える破神構文。創造者と被造者の黙示録

みにぶた🐽

文字の大きさ
18 / 40
反乱する物語

第8章  神となりし者

しおりを挟む
 魔法の森の世界に到着した瞬間、僕たちは圧倒的な自然の力に包まれた。

 巨大な古木が天に向かって伸び、その枝から光る蔦が美しく垂れ下がっている。花々は虹色に輝き、小川のせせらぎには音楽のような旋律がある。

 しかし、その美しさの中に不穏な気配が混じっていた。

 森の奥から、野獣の咆哮のような音が断続的に響いてくる。木々が不自然に震え、花々の色が時折暗く変化する。

「これが精霊の暴走の影響ですね」

 エリシアが心配そうに呟いた。

「ええ。自然の調和が崩れています」

 星間連邦から同行してきた青い肌の技術者、ゼノン博士が装置を操作しながら分析した。

「魔法的エネルギーの波長が異常に高くなっています」

 僕たちは森の入り口にある避難キャンプに向かった。

 そこには、森から逃れてきた住民たちが不安そうに集まっていた。彼らは皆、自然と調和した美しい民族だった。緑色の髪に褐色の肌、そして瞳には自然への深い愛情が宿っている。

「リテラ王国からの調停団の皆様でしょうか」

 住民の代表らしき女性が僕たちを迎えた。

「私はシルフィア・ナチュラル、森の民の長老です」

「アルカディア・ヴォルテクスです」

 僕は挨拶した。

「状況を詳しく教えてください」

 シルフィア長老の表情が暗くなった。

「一週間前から、森の精霊たちが凶暴化し始めました」

 彼女は森の方向を指差した。

「火の精霊は制御を失って山火事を起こし、水の精霊は洪水を引き起こし、風の精霊は竜巻を発生させています」

「住民の被害は?」

 カイルが心配そうに尋ねた。

「幸い、死者は出ていません」

 シルフィア長老が答えた。

「しかし、森での生活が不可能になりました。食料の確保も困難で、このままでは……」

 僕は深刻な状況を理解した。

「ミスティ・エンチャント様はどちらに?」

「森の最深部にある『世界樹』の根元におられます」

 シルフィア長老が不安そうに答えた。

「精霊たちを鎮めようと努力されていますが、逆に精霊の怒りが激しくなっているようで……」

 その時、森の奥から巨大な爆発音が響いた。

 空が一瞬赤く染まり、次に青く、そして緑色に変化した。

「精霊たちの力が衝突しています」

 ゼノン博士が装置の数値を確認した。

「エネルギーレベルが危険域に達しています」

 僕は決断した。

「すぐに森の最深部に向かいましょう」

「危険すぎます」

 シルフィア長老が制止した。

「精霊たちは今、何者も近づけない状態です」

「でも、このまま放置するわけにはいきません」

 僕は星間連邦から持参したデータクリスタルを取り出した。

「魔導科学の理論を使えば、必ず解決できます」

 エリシアが僕の袖を引いた。

「アルカディア君、少し慎重になりませんか?」

「慎重に?」

 僕は振り返った。

「エリシア、僕たちはもう十分に慎重でした。ベリクス帝国、桜咲学園、星間連邦、全てで成功を収めています」

「でも、この世界は他とは違います」

 黒田さんが心配そうに言った。

「自然の精霊は、人工的な技術と相性が悪いかもしれません」

「大丈夫です」

 僕は自信に満ちて答えた。

「魔導科学理論は、あらゆる魔法現象に対応できます。星間連邦で実証済みです」

 グランベル先生が穏やかに諌めた。

「アルカディア君、住民の方々の意見も聞いてはいかがでしょうか?」

「意見を聞いている時間はありません」

 僕は森の方向を見つめた。

「精霊の暴走が続けば、被害はさらに拡大します。迅速な解決が必要です」

 僕は歩き始めた。

「皆さんは、ここで待機していてください」

「一人で行くつもりですか?」

 カイルが驚いた。

「統合創造者としての権限を行使します」

 僕は振り返らずに答えた。

「この世界のシステムを直接修正すれば、すぐに問題は解決します」

「アルカディア君!」

 エリシアが僕を追いかけようとしたが、僕は構文魔法で結界を張った。

「『障壁よ、彼らを守れ』」

 光の壁が僕と仲間たちの間に現れた。

「アルカディア!」

 カイルが結界を叩いた。

「一人で行くな!危険すぎる!」

「心配いりません」

 僕は冷静に答えた。

「すぐに戻ります」

 僕は森の奥に向かって歩いた。

 仲間たちの呼び声が背後で響いているが、振り返らなかった。

 これまでの成功により、僕は自分の力を完全に信頼していた。そして、統合創造者としての権限があれば、どんな問題でも解決できると確信していた。

 森の中を進むにつれて、精霊たちの怒りがより強く感じられるようになった。

 火の精霊が作り出した炎の壁、水の精霊による激流、風の精霊の竜巻、土の精霊の地割れ。

 しかし、僕は構文魔法で全てを押し通った。

「『炎よ、道を開け』」

「『水よ、流れを変えよ』」

「『風よ、静まれ』」

「『大地よ、平らになれ』」

 精霊たちの力が僕の魔法によって強制的に抑制される。

 しかし、それは対話や調和ではなく、一方的な力による支配だった。

 森の最深部に到達すると、そこには巨大な世界樹がそびえ立っていた。

 その根元で、一人の女性が倒れていた。

 桃原美咲さん……ミスティ・エンチャントだった。

 彼女は疲労困憊しており、顔色も悪かった。

「ミスティさん」

 僕は彼女に駆け寄った。

「大丈夫ですか?」

「アルカディア……さん?」

 ミスティが薄っすらと目を開けた。

「来てくださったのですね……でも、危険です。精霊たちが……」

「もう大丈夫です」

 僕は彼女を支えながら言った。

「僕が全てを解決します」

 世界樹の周りには、四つの巨大な精霊が渦巻いていた。

 火の精霊は巨大な炎の龍の姿で、水の精霊は津波のような水流で、風の精霊は竜巻の形で、土の精霊は岩石の巨人として現れていた。

 彼らは皆、激しい怒りを放射している。

「なぜ精霊たちが怒っているのですか?」

 僕はミスティに尋ねた。

「分からないのです」

 ミスティが苦しそうに答えた。

「急に暴走し始めて……私の呼びかけにも応えてくれません」

 僕は精霊たちを見上げた。

 その瞬間、直感的に理解した。

 精霊たちの怒りの原因は、構文魔法の流入による自然界の汚染だった。

 人工的な魔法の力が、純粋な自然の精霊たちには毒のように作用しているのだ。

 しかし、僕は問題の根本的解決よりも、迅速な解決を選択した。

「統合創造者の権限により、世界システムの強制修正を実行します」

 僕はデータクリスタルを取り出し、魔導科学理論を発動させた。

「『自然よ、人工の秩序に従え』」

「『精霊よ、創造者の意志を受け入れよ』」

「『この世界の全システム、完全制御下に置く』」

 強大な力が世界樹から放射された。

 精霊たちが苦悶の声を上げながら、強制的に人間の姿に変化させられていく。

 炎の龍は赤い髪の少女に、水流は青い髪の青年に、竜巻は白い髪の少女に、岩石巨人は茶色い髪の大男に。

 彼らの瞳からは、自然の野性が失われ、人工的な従順さが宿っていた。

「制御完了」

 僕は満足げに呟いた。

「精霊たちは今後、住民に危害を加えることはありません」

 ミスティが震え声で言った。

「アルカディアさん……あなたは一体何を……」

「問題を解決したのです」

 僕は振り返った。

「もう森は安全です。住民たちも帰還できます」

「でも……精霊たちの魂が……」

 ミスティの目に涙が浮かんだ。

「彼らはもう、自然の精霊ではありません。ただの人形です」

「それでいいのです」

 僕は冷静に答えた。

「制御できない力よりも、管理された安全の方が優れています」

 その瞬間、世界樹が悲しげに鳴った。

 葉が枯れ始め、幹に亀裂が入った。

 世界樹は、自然の調和の象徴だった。その調和が人工的な支配によって破壊されたことで、世界樹自体が傷ついたのだ。

「世界樹が……」

 ミスティが絶望的な声を上げた。

「止めてください!このままでは森全体が死んでしまいます!」

「大丈夫です」

 僕は世界樹に手をかざした。

「これも修正します」

「『世界樹よ、新しい秩序に適応せよ』」

 世界樹の亀裂が魔法によって修復される。しかし、その生命力は明らかに人工的なものになっていた。

 僕は完璧な解決を成し遂げたと感じていた。

 精霊の暴走は止まり、住民は安全になり、森も安定した。

 しかし、その代償として、この世界の自然な美しさと神秘性は完全に失われていた。

 僕は避難キャンプに戻った。

 仲間たちが心配そうに迎えてくれた。

「アルカディア君!無事でしたか?」

 エリシアが駆け寄ってきた。

「ええ。問題は全て解決しました」

 僕は誇らしげに報告した。

「精霊たちを完全に制御下に置き、森の安全を確保しました」

 住民たちが喜びの声を上げた。

「本当ですか?」

「森に帰れるのですね?」

 シルフィア長老だけは、複雑な表情を浮かべていた。

「制御……とは、どのような方法で?」

「統合創造者の権限により、世界システムを直接修正しました」

 僕は詳しく説明した。

「精霊たちは今後、住民に害をなすことはありません」

 しかし、住民たちが森に戻った時、彼らの表情は困惑に変わった。

 確かに森は安全になっていた。しかし、それは彼らが愛していた自然の森ではなかった。

 精霊たちは人間の姿で整然と並び、機械的に森の管理を行っている。

 花々は完璧に整列し、小川は一定の流量で流れ、木々は等間隔で配置されている。

 美しいが、生命力のない、人工的な森だった。

「これは……私たちの森ではありません」

 シルフィア長老が悲しそうに呟いた。

「確かに安全ですが……魂がありません」

 他の住民たちも同様の反応を示した。

「精霊たちとの対話がなくなりました」

「自然の歌声が聞こえません」

「これでは、ただの公園です」

 僕は住民たちの不満を理解できなかった。

「安全で美しい森を提供したのです。何が不満なのですか?」

「アルカディア君」

 エリシアが僕の袖を引いた。

「少し話があります」

 僕たちは人里離れた場所で話し合った。

「あなたは変わってしまいました」

 エリシアが悲しそうに言った。

「前のあなたなら、住民の気持ちをもっと大切にしていたはずです」

「僕は住民のために行動しています」

 僕は反論した。

「安全で秩序のある世界を提供したのです」

「でも、彼らはそれを望んでいませんでした」

 カイルが厳しく言った。

「お前は、住民の意見を聞かずに一方的に決めつけた」

「時間がなかったのです」

 僕はいらだちを感じた。

「迅速な解決が必要でした」

「それは言い訳です」

 グランベル先生が悲しそうに首を振った。

「あなたは、統合創造者の力に溺れています」

「力に溺れる?」

 僕は信じられなかった。

「僕は責任を果たしているだけです」

「責任?」

 黒田さんが険しい表情で言った。

「住民の意志を無視して、勝手に世界を改変することが責任なのですか?」

 僕は仲間たちの批判に憤りを感じた。

「僕がいなければ、どの世界も破滅していました」

 僕は声を荒らげた。

「ベリクス帝国の戦争も、桜咲学園の混乱も、星間連邦の事故も、全て僕が解決したのです」

「それは事実です」

 エリシアが認めた。

「でも、今回のやり方は間違っています」

「間違っている?」

 僕は立ち上がった。

「結果が全てです。森は安全になり、住民は保護されました」

「その代償として、世界の魂が失われました」

 ミスティ・エンチャントが現れた。

 彼女の瞳には、深い悲しみが宿っていた。

「アルカディアさん、あなたは神になろうとしています」

「神?」

「はい。全てを支配し、全てを管理する神に」

 ミスティが静かに言った。

「しかし、本当の創造者とは、住民と共に歩む存在ではないでしょうか?」

 僕は黙り込んだ。

 仲間たちの視線が、僕を見つめている。

 そこには、以前のような温かさはなかった。

 代わりにあるのは、失望と警戒だった。

 僕は初めて、自分の行動を客観視した。

 確かに、僕は最近、住民の意見よりも自分の判断を優先するようになっていた。

 統合創造者としての力に、知らず知らずのうちに依存していたのかもしれない。

 しかし、僕はそれを認めることができなかった。

「僕は正しいことをしています」

 僕は頑なに主張した。

「世界を守り、住民を保護している」

「アルカディア君……」

 エリシアが最後の説得を試みた。

「お願いです。元の森に戻してください」

「戻す?」

 僕は首を振った。

「危険な状態に戻すなんて、できません」

 僕は踵を返した。

「僕は他の世界でも同様の改善を行います」

「待ってください」

 ミスティが呼び止めた。

「もしあなたが他の世界でも同じことをするなら……」

「どうなると言うのですか?」

「住民たちが、あなたに反乱を起こすかもしれません」

 ミスティの警告が、夜風と共に響いた。

「創造者への反乱を」

 僕は振り返らずに答えた。

「その時は、反乱も鎮圧します」

 僕は一人、世界間移動の魔法を発動させた。

 リテラ王国に戻る光の扉をくぐりながら、僕は思っていた。

 仲間たちには理解されなかったが、僕は正しい道を歩んでいる。

 統合創造者として、全ての世界を完璧に管理する責任がある。

 そのためなら、多少の犠牲は仕方ない。

 僕は、完全に変わってしまっていた。

 愛に満ちた創造者から、冷酷な支配者へと。

 そして、その変化こそが、これから始まる真の悲劇の序章だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~

こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』 公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル! 書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。 旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください! ===あらすじ=== 異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。 しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。 だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに! 神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、 双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。 トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる! ※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい ※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております ※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

処理中です...