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第二話「ぼくとミミックさんと魔力のしくみ」
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ダンジョンになっていたぼくは、混乱しながらもなんとか落ち着いて、先輩のミミックさんから話を聞いた。
「......これは魔力で会話しているんですね」
「そう魔力念話、私も転生したとき困ったよ。 でもその力、魔力で周囲を探知したり、つたえたりできることに気づいた。 人間のときは気づかなかったがね。 まあ今まで話せる者はいなかったが」
「なるほど、確かに力を流すと、さっきより鮮明に周囲がわかる。 見えているみたいだ」
周囲に魔力を流すと、自分の体(ダンジョン)全体像が見えてきた。
「どうやらぼくの構造は10階か......」
「まあ、新しいダンジョンのようだからね」
「新しい...... そもそも、ダンジョンってなんですか?」
「うーん、二つあってね。 ひとつはモンスターを産み出す場所、もうひとつは神の試練かな。 いや慈愛か」
「二つ? 神の試練、慈愛...... モンスターがいるのに?」
「ああ、ひとつは【魔王のダンジョン】ただの迷宮だ。 そして君のような【神のダンジョン】は比較的安全で、なおかつ宝やアイテムもある。 つまり、試練を越えたものに恩恵を与えるんだ」
「チャンスを与えるためってことですか」
「そういうこと、この世界はモンスターがいてとても大変な環境だからね。 力がないと人間なんかすぐ死んでしまうのさ」
(そういえば女神さまに楽しければといったっけ? アクティビティみたいなものか)
「とはいえ、ぼくにはなにもできることはないな」
「うーん、さすがに君は動けないか。 私は何とか動けるんだけど」
パタパタと宝箱のミミックさんは、蓋を閉じたり開けたりして動いている。
「ただ魔力を使えば、何かできるはずだよ。 まあ、何もできなくてもかまわないさ。 どうせ人間みたいにやらなきゃならないこともない。 ふあ、私は眠くなったから寝るね」
そういうとミミックさんは寝息をたてた。
(人との関わりが面倒とかいっても、結局ミミックさんと関わってるな。 いやミミックさんはモンスターか。 まあ、急いでも仕方ない。 どうせダンジョンだしやることもない、暇つぶしがてら色々試そう)
ぼくははじめてであった魔力に興味があり、色々思案しながら遊ぶことにした。 ミミックさんのいうとおり時間ならたっぷりあるからだ。
「ん? あれダンジョンさん」
しばらくするとミミックさんがおきてきた。
「うるさくしてしまいましたか」
「いいや、でも何をしてるの? 魔力が動いてるようだけど」
「ええ、何かできないかと色々してたら、どうやら迷宮内を動かせることに気づきました」
「えっ? 動かせる」
「ほらこんな風に」
ぼくは壁を動かしてみせた。
「本当だ。 壁が動いている...... ダンジョンさんはそんなこともできたのか。 私なんか、ただ寝てたまに動いてただけだから...... もしかしたらもっと色々できるのかもね」
そう感心したようにミミックさんは蓋を開け閉めしつついった。
「そうですね。 もしかしたらもっと何かできるのかもと思ったんですが、なぜかダンジョンなのにつかれて......」
「それは魔力切れだね」
ミミックさんは、うなづくようにパカパカふたを開けながらいった。
「そんなことあるんですか」
「そう、我々は魔力によって行動するから、魔力がなくなると周囲から補充しないといけない。 まあそれが睡眠だったり、このダンジョンに入ってくるものたちからだったりするんだけどね」
「ほぇー そうだったのか。 だったら壁を操ったことで、魔力を消費したのかも」
「多分そうだよ。 すこし眠れば回復するよ」
「ならすこし眠るか」
疲れていたのですこし眠ることにした。
「ダンジョンさん」
「ふぁい......」
ミミックさんの声で目覚めた。
「お客様だよ」
「客?」
体を探知すると、入口付近に誰か複数の人がいることに気づいた。
「あっ、人がいる」
「そう、たまに人が探索にくるんだ。 未知なる宝、モンスターとの戦い。 栄誉と誇りをかけてね」
うれしそうにミミックさんはいった。
「そういえば、最初に誰かの声がしてたな。 それでどうすればいいんですか」
「えっと、興味ないならほっとけばいいとおもうけど、私なんかは戦って彼らから魔力をえることで魔力を得られるからね。 ダンジョンさんはなにか感じる?」
言われて探知すると、なにやら人びとから魔力が流れ出て、それを壁が吸収しているようだ。
「なんか魔力を彼らから、少しだけ吸いとってるみたいです」
「なるほど、はいってきたものから魔力を奪うのか。 ふむふむ興味深いね。 おっと彼らはここにくるようだ」
「大丈夫なんですか! 壁とか作りますよ!」
「平気、平気」
楽しげにそう答えた。
「本当かな。 なんかモンスターたちを倒してどんどん進んでくるみたいだけど、あっ! ミミックさんとぶつかる!」
探知してその姿をみる。
「この人たち強い! ミミックさんも魔法で応戦してる。 あっ! 剣でミミックさん切られた! どうしよう!」
慌てている間にミミックさんは動かなくなり、その宝箱を人びとが漁っている。
「うわああああ! ミミックさんが死んだ!!」
ミミックさんの宝箱は消えていった。 満足そうに人びとは帰っていった。
「そんな...... ミミックさん」
(魔力も感じない...... もう話をするものもいない)
なんだかこころにぽっかりと穴が空いたようだった。
「落とし穴でもできたかい?」
「ミミックさん!?」
同じ場所でミミックさんが現れた。
「ど、どういうこと!?」
「【リスポーン】さ。 倒されてもダンジョンの魔力で復活するんだ。 ああ、つまり君の魔力でね。 私の役割は人々と戦い経験を与える。 その代わり倒すことで魔力をえるんだ」
「そ、そうだったのか...... なるほど試練。 これはたしかにそうだな。 そういえば勝手にアイテムもでてくるな」
「たまにアイテムを与えないと、ここに入ってくるものがいないだろう?」
「なるほど、そういえばモンスターたちも倒されてもでてくる」
「君の魔力で生まれているのさ。 本能のようなものだ。 ここに人を呼び、彼らから魔力をえて、アイテムとモンスターをうみ、また人を呼ぶ」
そういう循環なのさとミミックさんは笑った。
「......これは魔力で会話しているんですね」
「そう魔力念話、私も転生したとき困ったよ。 でもその力、魔力で周囲を探知したり、つたえたりできることに気づいた。 人間のときは気づかなかったがね。 まあ今まで話せる者はいなかったが」
「なるほど、確かに力を流すと、さっきより鮮明に周囲がわかる。 見えているみたいだ」
周囲に魔力を流すと、自分の体(ダンジョン)全体像が見えてきた。
「どうやらぼくの構造は10階か......」
「まあ、新しいダンジョンのようだからね」
「新しい...... そもそも、ダンジョンってなんですか?」
「うーん、二つあってね。 ひとつはモンスターを産み出す場所、もうひとつは神の試練かな。 いや慈愛か」
「二つ? 神の試練、慈愛...... モンスターがいるのに?」
「ああ、ひとつは【魔王のダンジョン】ただの迷宮だ。 そして君のような【神のダンジョン】は比較的安全で、なおかつ宝やアイテムもある。 つまり、試練を越えたものに恩恵を与えるんだ」
「チャンスを与えるためってことですか」
「そういうこと、この世界はモンスターがいてとても大変な環境だからね。 力がないと人間なんかすぐ死んでしまうのさ」
(そういえば女神さまに楽しければといったっけ? アクティビティみたいなものか)
「とはいえ、ぼくにはなにもできることはないな」
「うーん、さすがに君は動けないか。 私は何とか動けるんだけど」
パタパタと宝箱のミミックさんは、蓋を閉じたり開けたりして動いている。
「ただ魔力を使えば、何かできるはずだよ。 まあ、何もできなくてもかまわないさ。 どうせ人間みたいにやらなきゃならないこともない。 ふあ、私は眠くなったから寝るね」
そういうとミミックさんは寝息をたてた。
(人との関わりが面倒とかいっても、結局ミミックさんと関わってるな。 いやミミックさんはモンスターか。 まあ、急いでも仕方ない。 どうせダンジョンだしやることもない、暇つぶしがてら色々試そう)
ぼくははじめてであった魔力に興味があり、色々思案しながら遊ぶことにした。 ミミックさんのいうとおり時間ならたっぷりあるからだ。
「ん? あれダンジョンさん」
しばらくするとミミックさんがおきてきた。
「うるさくしてしまいましたか」
「いいや、でも何をしてるの? 魔力が動いてるようだけど」
「ええ、何かできないかと色々してたら、どうやら迷宮内を動かせることに気づきました」
「えっ? 動かせる」
「ほらこんな風に」
ぼくは壁を動かしてみせた。
「本当だ。 壁が動いている...... ダンジョンさんはそんなこともできたのか。 私なんか、ただ寝てたまに動いてただけだから...... もしかしたらもっと色々できるのかもね」
そう感心したようにミミックさんは蓋を開け閉めしつついった。
「そうですね。 もしかしたらもっと何かできるのかもと思ったんですが、なぜかダンジョンなのにつかれて......」
「それは魔力切れだね」
ミミックさんは、うなづくようにパカパカふたを開けながらいった。
「そんなことあるんですか」
「そう、我々は魔力によって行動するから、魔力がなくなると周囲から補充しないといけない。 まあそれが睡眠だったり、このダンジョンに入ってくるものたちからだったりするんだけどね」
「ほぇー そうだったのか。 だったら壁を操ったことで、魔力を消費したのかも」
「多分そうだよ。 すこし眠れば回復するよ」
「ならすこし眠るか」
疲れていたのですこし眠ることにした。
「ダンジョンさん」
「ふぁい......」
ミミックさんの声で目覚めた。
「お客様だよ」
「客?」
体を探知すると、入口付近に誰か複数の人がいることに気づいた。
「あっ、人がいる」
「そう、たまに人が探索にくるんだ。 未知なる宝、モンスターとの戦い。 栄誉と誇りをかけてね」
うれしそうにミミックさんはいった。
「そういえば、最初に誰かの声がしてたな。 それでどうすればいいんですか」
「えっと、興味ないならほっとけばいいとおもうけど、私なんかは戦って彼らから魔力をえることで魔力を得られるからね。 ダンジョンさんはなにか感じる?」
言われて探知すると、なにやら人びとから魔力が流れ出て、それを壁が吸収しているようだ。
「なんか魔力を彼らから、少しだけ吸いとってるみたいです」
「なるほど、はいってきたものから魔力を奪うのか。 ふむふむ興味深いね。 おっと彼らはここにくるようだ」
「大丈夫なんですか! 壁とか作りますよ!」
「平気、平気」
楽しげにそう答えた。
「本当かな。 なんかモンスターたちを倒してどんどん進んでくるみたいだけど、あっ! ミミックさんとぶつかる!」
探知してその姿をみる。
「この人たち強い! ミミックさんも魔法で応戦してる。 あっ! 剣でミミックさん切られた! どうしよう!」
慌てている間にミミックさんは動かなくなり、その宝箱を人びとが漁っている。
「うわああああ! ミミックさんが死んだ!!」
ミミックさんの宝箱は消えていった。 満足そうに人びとは帰っていった。
「そんな...... ミミックさん」
(魔力も感じない...... もう話をするものもいない)
なんだかこころにぽっかりと穴が空いたようだった。
「落とし穴でもできたかい?」
「ミミックさん!?」
同じ場所でミミックさんが現れた。
「ど、どういうこと!?」
「【リスポーン】さ。 倒されてもダンジョンの魔力で復活するんだ。 ああ、つまり君の魔力でね。 私の役割は人々と戦い経験を与える。 その代わり倒すことで魔力をえるんだ」
「そ、そうだったのか...... なるほど試練。 これはたしかにそうだな。 そういえば勝手にアイテムもでてくるな」
「たまにアイテムを与えないと、ここに入ってくるものがいないだろう?」
「なるほど、そういえばモンスターたちも倒されてもでてくる」
「君の魔力で生まれているのさ。 本能のようなものだ。 ここに人を呼び、彼らから魔力をえて、アイテムとモンスターをうみ、また人を呼ぶ」
そういう循環なのさとミミックさんは笑った。
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