50 / 60
第五十話
しおりを挟む
薄暗い通路を歩かされ、明るいところにでた。 円形の部屋だった。 そこは闘技場のようにみえた。
後ろに鉄の巨大な扉がしまる。
(見せしめってこういうことか)
前には檻がおかれ中には巨大な二つの頭をもつ狼がいる。
【オルトロス】そう表示されている。
(装備は奪われた。 殺されてないから、インベントリのアイテムは奪われてないが、武器はないな)
上の方に護衛を着けた豪華な服装の貴族のようね老人がいる。 そのそばにはラーシェがひかえていた。
(あれは......)
「サナ!」
上の階段にアイ、テラリス、クワイアに捕らえられている。
「貴様...... プレイヤーだな」
そうラーシェの横にいる貴族の老人が横柄な態度で聞いた。
「そうだ...... あんたは何者なんだ」
「我はバシュタール皇帝、リライドラだ......」
「皇帝......」
「なんのために傭兵団と手を組もうとしている......」
「おれたちはプレイヤーから狙われている...... だから身を守るためだ。 そのラーシェに聞いたんだったらわかるだろう」
「本当か......」
皇帝はそうラーシェに話を向けた。
「......いいえ、この者たちはプレイヤーをこの国へと攻めさせ、弱ったこの国を連合と傭兵団で攻めさせようとたくらんでおります」
ラーシェは顔色ひとつ変えずそういった。
「なんだと!?」
「どういうつもりだ! ラーシェ!」
テラリスがそう叫ぶ。
「みての通り、ラーテリア王国の王女テラリスが加わっているのがその証拠でしょう。 王女がわざわざプレイヤーと通ずる必要がありますか」
「......なるほど、貴様、連合との密約を話せ。 それを連合の宣戦布告と理解する」
皇帝はそういいはなった。
「密約なんてしていない!」
「ならばお前のあと、他のものに聞くとしよう......」
皇帝が手を上げると、天井から吊るしていった鎖があがり、檻からオルトロスがでてきた。
「グルルルゥ......」
(くっ、アイテムも全てとられた。 こいつをどうにかして、何とかアイたちを解放しないと...... )
「ガァァァ!!」
オルトロスがこちらに駆けてくる。
おれは壁際へと向かい走る。 壁際に追い詰められた。
「クリア!!」
クリアをよぶ。 その時オルトロスがおれをかもうと口をあけその牙が迫る。
ガシュッ
オルトロスのひとつの頭がうなだれる。
「ダブルスラッシュ!」
そしておれはもうひとつの首を剣にしたクリアで跳ねると、剣となったクリアをテラリスに投げた。
「テラリス!」
テラリスは剣を受けとると左右の兵士を斬り倒した。
「クリア下に伸びろ!」
おれは伸びたクリアに捕まり、上の階へとのぼる。
「皇帝、こちらに」
ラーシェは皇帝と共に通路に逃げた。
「これは......」
通路をおうと皇帝その護衛が倒れていて、血の滴る剣をもつラーシェがそこにたっている。
「皇帝を殺したんですか!? なぜです!」
クワイアさんが聞くと、ラーシェはにやついた。
「......こんな腐った国、いや人間など滅んでしまえばいいんですよ」
「じゃあ、あなたはなんで帝国に...... まさか!?」
「どうしたアイ」
「ふふっ、そのまさかです」
そういうとラーシェは懐から石をだすと、その姿を消した。
「逃げられた。 転送石か」
「いえ、それなら逃げられない。 おそらくレアアイテムの【瞬転玉】《エスケープスフィア》でしょう」
「我々もにげるぞ!」
インベントリに入ってるものは取られてないため、おれたちは転送石でその場を去った。
それからしばらくして、おれたちは城でまっていた。 ラクセス団長もきて城の応接室で集まり会議が始まる。
「テラリスどうだ......」
「はぁ、はぁ、ああ、やはり帝国が連合へと宣戦布告してきた」
そう焦って城まできたテラリスがそういった。
「やはり...... そうか。 皇帝暗殺犯にされたということか。 しかし、警戒はしていたがまさかラーシェが裏切るとはな」
ラクセス団長はそう悲しげにつぶやく。
(どうやら信じたかったようだな)
「アイがいってたとおりだ」
「ええ、きっとプレイヤー側と繋がっていたんだよ」
「これでNPC《ノンプレイヤー》同士の戦争がはじまる。 そこをつこうってのか...... はめられたな」
ヤマトが腕を組む。
「ああ、我々も帝国に目をつけられた。 ここは君たちに協力させてもらおう」
ラクセス団長いった。
「しかし、どうする互いに兵力を増強している。 もはや中央大陸の戦争はとめられん」
テラリスが不安な顔をする。
「まず、この大陸で戦争を起こすためには、多分プレイヤーが介入してくるはず。 帝国が最大の軍事大国といえど、連合とは兵力差がある」
ラクセス団長はそういうと、クワイアが付け加える。
「ええ、戦力が整うまで戦争は始まらないかと」
「つまり、プレイヤーの介入を阻止できれば、戦争はとめられるってことか」
おれがいうとみんながうなづいた。
「......だがどうやるかだ」
「それなら方法はある......」
後ろからリンキュルが現れた。
後ろに鉄の巨大な扉がしまる。
(見せしめってこういうことか)
前には檻がおかれ中には巨大な二つの頭をもつ狼がいる。
【オルトロス】そう表示されている。
(装備は奪われた。 殺されてないから、インベントリのアイテムは奪われてないが、武器はないな)
上の方に護衛を着けた豪華な服装の貴族のようね老人がいる。 そのそばにはラーシェがひかえていた。
(あれは......)
「サナ!」
上の階段にアイ、テラリス、クワイアに捕らえられている。
「貴様...... プレイヤーだな」
そうラーシェの横にいる貴族の老人が横柄な態度で聞いた。
「そうだ...... あんたは何者なんだ」
「我はバシュタール皇帝、リライドラだ......」
「皇帝......」
「なんのために傭兵団と手を組もうとしている......」
「おれたちはプレイヤーから狙われている...... だから身を守るためだ。 そのラーシェに聞いたんだったらわかるだろう」
「本当か......」
皇帝はそうラーシェに話を向けた。
「......いいえ、この者たちはプレイヤーをこの国へと攻めさせ、弱ったこの国を連合と傭兵団で攻めさせようとたくらんでおります」
ラーシェは顔色ひとつ変えずそういった。
「なんだと!?」
「どういうつもりだ! ラーシェ!」
テラリスがそう叫ぶ。
「みての通り、ラーテリア王国の王女テラリスが加わっているのがその証拠でしょう。 王女がわざわざプレイヤーと通ずる必要がありますか」
「......なるほど、貴様、連合との密約を話せ。 それを連合の宣戦布告と理解する」
皇帝はそういいはなった。
「密約なんてしていない!」
「ならばお前のあと、他のものに聞くとしよう......」
皇帝が手を上げると、天井から吊るしていった鎖があがり、檻からオルトロスがでてきた。
「グルルルゥ......」
(くっ、アイテムも全てとられた。 こいつをどうにかして、何とかアイたちを解放しないと...... )
「ガァァァ!!」
オルトロスがこちらに駆けてくる。
おれは壁際へと向かい走る。 壁際に追い詰められた。
「クリア!!」
クリアをよぶ。 その時オルトロスがおれをかもうと口をあけその牙が迫る。
ガシュッ
オルトロスのひとつの頭がうなだれる。
「ダブルスラッシュ!」
そしておれはもうひとつの首を剣にしたクリアで跳ねると、剣となったクリアをテラリスに投げた。
「テラリス!」
テラリスは剣を受けとると左右の兵士を斬り倒した。
「クリア下に伸びろ!」
おれは伸びたクリアに捕まり、上の階へとのぼる。
「皇帝、こちらに」
ラーシェは皇帝と共に通路に逃げた。
「これは......」
通路をおうと皇帝その護衛が倒れていて、血の滴る剣をもつラーシェがそこにたっている。
「皇帝を殺したんですか!? なぜです!」
クワイアさんが聞くと、ラーシェはにやついた。
「......こんな腐った国、いや人間など滅んでしまえばいいんですよ」
「じゃあ、あなたはなんで帝国に...... まさか!?」
「どうしたアイ」
「ふふっ、そのまさかです」
そういうとラーシェは懐から石をだすと、その姿を消した。
「逃げられた。 転送石か」
「いえ、それなら逃げられない。 おそらくレアアイテムの【瞬転玉】《エスケープスフィア》でしょう」
「我々もにげるぞ!」
インベントリに入ってるものは取られてないため、おれたちは転送石でその場を去った。
それからしばらくして、おれたちは城でまっていた。 ラクセス団長もきて城の応接室で集まり会議が始まる。
「テラリスどうだ......」
「はぁ、はぁ、ああ、やはり帝国が連合へと宣戦布告してきた」
そう焦って城まできたテラリスがそういった。
「やはり...... そうか。 皇帝暗殺犯にされたということか。 しかし、警戒はしていたがまさかラーシェが裏切るとはな」
ラクセス団長はそう悲しげにつぶやく。
(どうやら信じたかったようだな)
「アイがいってたとおりだ」
「ええ、きっとプレイヤー側と繋がっていたんだよ」
「これでNPC《ノンプレイヤー》同士の戦争がはじまる。 そこをつこうってのか...... はめられたな」
ヤマトが腕を組む。
「ああ、我々も帝国に目をつけられた。 ここは君たちに協力させてもらおう」
ラクセス団長いった。
「しかし、どうする互いに兵力を増強している。 もはや中央大陸の戦争はとめられん」
テラリスが不安な顔をする。
「まず、この大陸で戦争を起こすためには、多分プレイヤーが介入してくるはず。 帝国が最大の軍事大国といえど、連合とは兵力差がある」
ラクセス団長はそういうと、クワイアが付け加える。
「ええ、戦力が整うまで戦争は始まらないかと」
「つまり、プレイヤーの介入を阻止できれば、戦争はとめられるってことか」
おれがいうとみんながうなづいた。
「......だがどうやるかだ」
「それなら方法はある......」
後ろからリンキュルが現れた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる