やり直しの大魔王の弟子

曇天

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第四十三話 海戦

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「はぐっ! まあまあじゃな!
 もぐもぐ! まあまあじゃな!
 がつがつ! まあまあじゃな!」

 メリエールはその体に似合わない量をたべながらいった。  

「そんだけ食べて何がまあまあだ」

「わらやは封印から解けて魔力が足りないのじゃ!
 食べることで魔力回復しておる!
 あとわらわは、グルメさんなんじゃから、覚えとくのじゃぞ」

「何でオレが覚えとくんだよ」

「お主ヴァルザベール様の下僕であろう?
 つまりわらわ四天王の下僕ってことじゃわかったか」

「ふざけんな! おまえ他の四天王から、メリエールがやられたか、仕方ないやつは我らの中で最弱とか言われてんだろう」

「言われとらんわ失礼な!!
 わらわこそ四天王最強じゃ!
 はぐ! もぐ!」

 メリエールは怒りながら食べている。

「メリエール様。
 マーメイド族のことなにとぞよろしくお願い申し上げます」

 デュエリア以下マーメイドがメリエールにかしずいた。

「ぷひー。
 まあサハギンごとき精霊であるわらわの力ならよゆーじゃ。
 よゆー」

 パンパンに膨れたお腹をたたきながらメリエールはいう。

「はい! よろしくお願いします!」

「おい、デュエリア......」

「なんだシンジどの?」 

「こいつあんま当てにするなよ。
 オレこいつに似て肝心なとき逃げるやつをしってんだ」

「何を言う!
 精霊といえば神に近い存在!
 必ずマーメイド族に勝利をもたらしてくれる」

(盲信って怖いな......
 どうみても信頼できないだろ......)

「ムニャ......
 それわらわのごはんじゃ!
 ......ムニャムニャ」

 膨れたお腹をだし眠っているメリエールを見てそうオレは思った。

「デュエリアさま!
 来ましたサハギンの群れです!」

 マーメイドの兵士が叫んだ。

「では行くか!」

「おい! メリエールこい!」

「ムニャ、ごはん?」 

「ちがうわ! 仕方ない!」

 オレはメリエールを背負って里の外に出た。

 上の海中で無数のサハギンたちが透明な天井にとりつき銛をつかって割ろうとしている。

「魔法の防御壁を破ろうとしているな! いくぞマーメイド隊!」

 デュエリアはマーメイドたちを率いていってしまった。
 
「おい! 起きろ! メリエール! 
 起き...... ごはんだぞ!」

「えっ! ごはん! ないではないか! 嘘つき!」

「ほら見ろ! 上!」

「うえーキモ......
 よかろう! わらわのウルトラ魔法で一掃じゃ!」

 そういうと魔力を高める。

「おお! すごい魔力だ!
 これはやるかも!」

「生命を育みたる命の源、汝を汚す......
 ん?」 

「おい、どうした!?」

 メリエールは考えている。

「......呪文《スペル》忘れたのじゃ、てへ」

「てへ、じゃねーわ!
 さっさと思いだせ!」

「焦らせるでない!  
 しょーがないであろうが、千年封印されたんじゃからな。
 覚えてなくてフツーじゃフツー!」

「いいから思いだせよ! まずいサハギンが入ってきやがった!」

 オレも上に向かう。

「ちょっとわらわは残していくのじゃ!」

「オレたちみたいなのは危険にならないと本気をだせないんだよ!
 思い出せなきゃ死ぬぞ!」 

「いーーーやーーー!」

 オレはリブーストを使いサハギンを斬る。

「ちっ! こいつの肌固いな!」

「おい! いっぱい来ておるぞ!」

「お前は魔法おもいだしてろ!」

 オレは魔力弾を拡散させリバウンドでサハギンたちを落としていく。

「お主なかなかやるではないか!
 さすがヴァル様の下僕じゃ」

「誰か下僕だ!
 だが、いくらなんでも数の差がありすぎる!
 このままじゃやべーぞ!
 まだ思い出せないのか!」

「まつのじゃ! もうここまででておる!
 ......でも一回トイレいってかまわぬか?」
 
「いいわけないだろ!
 そこでしろよ!」

「......混ざるけどよいのか」

「よくない! 我慢しろ!!」

「無理じゃ! あっ! 混ざる......
 そうじゃ!
 シンジみんなを避難させよ!」

「よし! デュエリア!
 みんな一気に下に潜れ!」

 そういうと、マーメイドたちは一気に潜り始める。

「おらあああ! リバウンドじゃあああ!」

 オレはマジックドレインリングを使い魔力弾を全て撃ちだし、サハギンたちを足止めする。
 
 メリエールは呪文を唱える。
 
「生命を育みたる源、汝を汚す者どもを原初たる混沌へと回帰させよ!」

 「カオスボルテックス!!」

 そうメリエールが唱えると、黒い渦が生まれそれが大きくなりながら海流を作りサハギンたちを飲み込んでいく。
 渦がとおったあとにはなにも残らなかった。

「やってやったわ! ほら余裕じゃろう」

「ほんにょ...... しゅごいにぇ......」  

「ほっそほそになっておるーー!」


 ほっそほそになったオレはメリエールのその声を聞きながら意識を失った。
 
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