「レジ袋はご利用になりますか?」

すずかけあおい

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「レジ袋はご利用になりますか?」⑦

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俺の考えた通り、天志は簡単に俺の服を脱がせた。
下着を指で引っかけられて、するっと下ろされる。
天志も昨日のように服を脱いだ。
昨日はよく見ていなかったけど、細身だけど綺麗な身体をしている。

ベッドサイドに置きっぱなしのローションのボトルを天志が手に取っただけで奥の蕾がきゅうっとなる。
期待していたとは言え、自分から足を開く勇気はない。
ベッドに裸で転がって、指にローションを絡める天志の動きをどきどきしながら見つめる。

「足を開いてください」
「……」
「歩? 足を開いてください」
「……」

足を開く勇気はない…はずなのに、天志に言われるとそうしたくなる。
ゆっくり足を開いて自分から全てを晒す。

「いい子ですね…」

ローションでぬめる指が蕾に触れて心臓が高鳴る。
つぷ、と指が挿入ってくるとそれだけでゾクゾクして息が上がる。
異物感は変わらないのに、それ以上にどきどきする。
指が増やされたのを感じて脈が更に速くなる。

「歩はここ、本当に昨日が初めてだったんですか?」
「っ、ん…」

頷くと、天志がキスをくれた。

「こんなに早くうしろに慣れてくれたなら、すぐに可愛いネコになれそうですね」
「あ、っ…あ」
「俺だけのネコになりましょうね」

…天志だけのネコ。
なんでかよくわからないけど、心に炎が灯る。

天志の唇が重なって、気持ちいいキスにぽーっとしていたら昨日と同じ場所を押されて身体が跳ねる。
俺の喘ぎさえ呑み込むキスに頭がぼうっとしてくる。

「んぅ…! ぅ、ん…んっ!」

キスもナカも、なんでこんなに気持ちいいんだろう。

…俺、どうしちゃったんだろう。
男の天志のキスを欲しがったり、脱がせやすい服に着替えたり…。

身体の奥で燻る欲望。
ちらりと天志の腰の辺りに視線を向けると、昂ったものが目に入る。
それにそっと手を伸ばす。

「歩?」
「……」

熱いものに触れると、天志がぴくっと反応する。
硬い昂りにゾクゾクする。
身体の位置をずらして、昨日天志がしてくれたみたいに俺もそれを口に含む。

「歩がしてくれるんですか?」
「ん…ぅ、んむ…」

初めてだからどうしたらいいかわからないけれど、天志がしてくれたのが気持ちよかったから真似をする。
その間も天志の指は気持ちいい場所を刺激し続ける。
歯を立てないように気を付けながら根元まで咥え込む。
ちょっと苦しい。

「歩、上手です。もういいですよ」
「…?」

髪を優しく撫でられて顔を上げると、燃えるような瞳で天志が俺を見ている。
少し強引にキスが与えられ、天志の吐息の熱さを感じる。
また舌を舌で擦られて身体の中心が痺れる。

「本当に、歩は素直ですね…すごく締め付けてます」
「っ!」

顔だけじゃなくて頭まで熱くなる。
天志の指がナカで動く度に鋭い快感が背筋を駆け上がっていく。
びくびく身体を震わせて呼吸を乱す俺を、天志はじっと見つめる。

「っ!! あ、たかしっ…まって、なんか変…っ!」

なにかが押し寄せてくる。

「どんな風にですか?」
「なんか、くる…! やだ…なに…」
「大丈夫です。そのまま…」

天志の指の動きでどんどんその波が大きくなって、俺を呑み込む…!

「っああっ…!!」

びくんっと身体が跳ねて、目の前がチカチカする。
天志が俺の昂りを指でなぞる。

「っ! 今さわるのは…っ」
「とろとろですが、出ていませんね…ナカでイけたんですね」

こんなイき方、知らない。

微笑む天志が溢れる蜜を指で掬い、それを舌で舐め取る。
かぁっと顔がまた熱くなる。
そしてイッたばかりなのに疼く身体。
ナカの指がまた執拗に弱い部分を弄れば、すぐに波がまたやってくる。

「あ、まって…またすぐ…!」
「いいですよ」
「――っ!!」

すぐにもう一度イく。

おかしい。
二回も連続でイッたのに、気持ちいいのが止まらない。
天志の指がそれを知っているかのようにすぐに動き始める。

「ぁっ、やだ…もうむり、っあ、あ! あっ!!」

また限界に呑まれる。
力が入らない。
頭がふわふわする。
苦しい…苦しいのに、まだ足りない。
天志の昂ったものを見つめる。

「今日はこれくらいにしましょうか」
「や…まだ…!」

首を横に振る俺に、天志は意地悪に微笑む。
見ているだけで気持ちよくなる、ゾクッとする笑み。

「いやらしいですね、歩。すごく可愛いです」

天志がまた指を動かす。
気持ちいい…でも。

「やだ…指いや…」
「じゃあなにがいいんですか?」
「…っ」

天志はわかってる。
でも俺に言わせようとしている。
恥ずかしい。

「歩? どうして欲しいのか言ってみてください」
「…これ、いれて…」

恥ずかしいけど、それ以上に疼く身体が指じゃ足りないって言ってもぞもぞしてる。
力の入らない身体をゆっくり起こして、天志の熱いものをもう一度咥える。
さっきより大きいように感じる。
張り詰めるものの先端にちゅ、ちゅ、とキスを繰り返して上目に天志の表情を見ると、頬が上気していて色っぽい。

「上手ですね、歩…」
「あ…」

またベッドに寝かされ、足を自分で開く。

恥ずかしいなんてもうどうでもいい。
もっと気持ちいいのが欲しい。
天志が欲しい。

腰を軽く持ち上げられ、天志が自身のものにローションをたっぷり絡ませるのを見て心臓が爆発しそうになる。

奥まった部分へ昂りが押し当てられ、ぬちゅっと滑り込む。
指と違う熱。
先端が出たり挿入ったりして、それからゆっくり奥へと進んでくる。

「あ、たかし…、あ…!」
「歩…」

ぐっと腰を掴まれて、熱い昂りで奥までいっぱいになる。
圧迫感があるけど、それ以上に先端が奥に当たる刺激に腰が跳ねる。

「あっ! あ、きもちい…たかし、きもちいい…!」
「俺も気持ちいいですよ、歩」

天志の頬が染まっている。
女の子の顔でこんな艶っぽい表情なのに、俺が抱かれている違和感。
それが更に快感を燃え滾らせる。

天志が動くと濡れた音が室内に響く。
それがいやらしくて、その音だけでも聴覚から気持ちよくなってしまう。
天志が、俺が好きな気持ちいいキスをくれて、舌を擦り付けられて更に腰がガクガクする。
天志の唾液と吐息が甘くて、キスが深い。

「んふ…ぅ、う…ん…あっ! イく、イく…!」
「イッていいですよ」
「っ…あ、あぁっ…!!」

奥をぐりぐりされて呆気なくまた達する俺の胸の突起に天志が触れる。

「ここはどうですか?」
「わか、な…」
「弄られた事はありますか?」
「…ない…あっ…」

くにくにと捏ねられて、じりっと痺れるような感覚がそこから臍の辺りへ伝わっていく。
同時に奥に先端が擦り付けられる。
自分の声が恥ずかしいのに抑えるなんてできなくて、ただ喘ぎ続ける。
胸の突起を弄りながら天志が腰を大きく動かす。
ゆっくりと抜かれて、それから一気に奥を突かれるのが繰り返される。
押し出される喘ぎと乱れる呼吸。

ずっと目の前がチカチカしてる。
イッてもイッても止まらない欲望…もっと天志が欲しい――…。
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