ふたり占め~イケメン双子に溺愛されています~

すずかけあおい

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#4

#4 ③

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下着の中に手を滑り込ませて、やんわりと握って扱く。
息が乱れて身体が熱くなってくる。
吐き出す呼吸ひとつひとつも自分でもわかるくらい熱い。

手が動かしにくいのでスラックスと下着をずらす。
露わになったものに、ごくりと喉が鳴る音がふたつ重なった気がしたけど、欲望に昂る俺には確かな事はわからない。
ふたりに欲しがられたい願望からくる幻聴かもしれない。

溢れる蜜で手がぬめり、濡れた音が生み出される。
それがあまりにいやらしくて、聴覚からも気持ちよくなってくる。
ふたりのしなやかに動く大きな手を思い出しながら昂りを扱くけれどなにか違う…なにかが足りない。

「…っ…」

ゆっくり身体を倒して床に横たわり、うしろに手を伸ばして奥の蕾に触れる。
指を挿れようとしたらその手を掴まれた。

「…?」
「それはだめ」

藍流と流風が真剣な顔をして俺を見ている。
掴まれた手を振り解く。

「…邪魔しないで」

もう一度蕾に触れて指をそこへ挿れようとしたらまた手を掴まれて止められた。

「…なんで?」
「……」
「勉強してれば? 俺より勉強が好きなんでしょ?」

俺、すごく嫌な事言ってる。
そんな事ありえないのに。
藍流も流風も、俺を心から愛してくれているのに…わかっているのに…。

「………………はぁ……」

ふたりがものすごく大きな溜め息を吐く。
さすがに呆れられたのかも。

と思ってたら流風に抱き上げられた。
ベッドに下ろされ、藍流が俺の制服を脱がせる。

「…?」
「ごめんね…奏、寂しかったんだね」
「……」

流風が謝る。

…寂しかった。
でも言えなかった。
だってふたりに迷惑かけたくなかった。

「気付かなくてごめん。俺達、自分達さえ我慢すれば大丈夫だと思ってた」
「…我慢?」

今度は藍流の謝罪。
我慢ってなに?

「うん。奏の成績が下がらないように、今は手を出しちゃいけないって。辛いけど我慢してた」
「……そんなの」
「そうだね。奏も寂しかったんだもんね。大丈夫じゃなかったよね」
「……」

小さく頷くと同時に腰を高く持ち上げられた。

「あっ!」
「…すごく可愛い事しちゃうくらい、寂しかったんだよね」
「えっ!? やだ…!」

藍流と流風の舌が蕾をなぞる。
ふたりの舌と指でそこをほぐされ、自分で昂りを扱くのとなんて比べられないくらいの快感と熱が俺を包む。

「奏のここをほぐすのは俺と流風の特権だから」
「奏にも譲らない」
「や、そこでしゃべっちゃ…! あっ…!」

何度も蕾やその周りにキスをされて、ゆっくりふたりの舌がナカへと滑り込んできた。
同時にふたつの手が前に回ってきて、昂りを一緒に扱かれる。
ナカで蠢く舌と、前への刺激によって与えられる快感が大き過ぎる。

「っ! …ああっ!!」

呆気なく白濁を吐き出した俺を、藍流と流風は頬を上気させて見つめる。
お腹から胸に散った生温かい精をふたりが舐めとる。
ふたりの濡れた唇を指で同時になぞったら、指先を咥えられた。

「……さみしいの、もうやだ…」
「うん」
「そうだね」

藍流も流風も優しい。
こんな風にふたりを振り回してる俺を、嫌な顔なんて全然しないで受け入れてくれる。

「………嫌われたくないのにわがまま言っちゃって…振り回して…嫌なやつでごめん…」

ふたりは手のひらに優しく何度もキスをくれる。

「違うよ、奏」
「え?」
「そういうのは“可愛い子”って言うの」

流風の唇が頬に触れる。

「俺達が奏のわがままを望んでるんだから、それでいいんだよ」

反対の頬に藍流がキスをする。
またふたりの姿が涙でゆらゆらしてきて、そのまま涙が伝った。

「…ごめんね…ごめん」
「ううん。俺達こそごめん」
「奏の成績の事ばっかり考えてた。それより奏の気持ちのほうが大切なのにね」

藍流と流風のキス。
ふたりの口の中にある俺の味を分け合うように舌が絡まる。

「ねえ、奏。さっきも言ったけど、俺と流風も我慢してたんだ」
「うん…」
「寂しかったのは俺達も同じだよ」

心がほわっと浮き上がる。
『同じ』……よかった。

「奏、挿入っていい?」

流風が耳元で囁く。
藍流が俺の上半身を膝に抱きかかえてぎゅっと抱き締める。

「うん…きて」

熱い昂りが進んできて、先端が最奥に当たったと同時に俺は達した。

「あ…はぁ…」
「「可愛い、奏…」」

大好きな甘く低い声が俺の名を呼ぶ。
それだけで身体の芯がすぐに昂る。

「あっ! あ、あんっ! んっ! あっ…」

あっという間に溶けていく思考が心地好い。
藍流がキスをくれてもっとふわふわする。
藍流の腰に腕を回そうとしたら、熱い昂りに手が触れた。

「…あ…」

そっと握るとぴくっと反応する。
キスをして先端を咥えると、藍流の味が口内に拡がった。


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