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#13
#13 ②
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◇◆◇◆◇
「奏、この痣どうしたの?」
藍流の部屋で『抱いて欲しい』とお願いしたら、ふたりは少し困惑しながらもキスをくれた。
制服を脱がせてくれた藍流と流風が俺に聞くので見ると腰に青く痣ができている。
「あ…」
桜弥くんと倒れ込んだ時にできた痣だ。
正直に言ったら怒るかな。
でも嘘は吐きたくない。
「桜弥くんに腕を掴まれてふたりで床に倒れ込んだ時にできた痣」
「そう…」
「痛い?」
「触ると痛いかも」
流風と藍流が痣に触れないように俺をうつ伏せにさせる。
この格好、あんまりしないから慣れない。
「顔見えないから嫌…」
「仰向けだと痣に当たって痛いから」
流風がそう言ってお尻にキスをする。
腰を軽く上げる格好で蕾をほぐされる。
「…ん、あ…やっぱ顔、見たい…」
「じゃあ抱っこしてあげる」
そう言って藍流が俺を抱きかかえてくれる。
藍流の上に乗っかる格好になって、肌の温もりに今度はどきどきする。
流風がほぐしてくれる間、藍流がキスをいっぱいくれて、流風は背中や首にキスをくれる。
「御園くんにはなにかされた?」
「んぁ…?」
流風がちょっと低い声で聞く。
気にしていないようでやっぱり気にしているんだ。
「…首にキスされて舐められた」
正直に答えると、流風が首にキスをしてねっとりと舐める。
桜弥くんがした以上に。
そんな舐め方されたら身体が昂って止まらなくなるのに、流風はわざと俺が熱くなる舐め方をする。
「そんなには、されてないから…」
「念には念をって言うでしょ」
「他は?」
流風が首にキスを繰り返している間に藍流が聞くのでぽーっとする頭で思い返す。
「お腹、とか…触られて」
「うん」
藍流が俺のお腹の辺りを撫で始めるので、その手を取ってゆっくりと昂りへと持っていく。
「ここ、スラックス越しに触られた…」
藍流も流風もちょっと固まって、それから少し表情を険しくする。
言わないほうがよかった…?
「そう…」
「じゃあ、しっかり上書きしないと」
「え…あっ!」
ふたりに俺の昂りを撫でて扱かれて腰が跳ねる。
同時に流風がナカを刺激するのでゾクゾクが止まらない。
快感が体内で暴れて限界が近付いて熱い息と声が押し出される。
「イく…だめ…!」
俺が限界を訴えると指が抜かれて昂りへの刺激が止んだ。
流風がうしろから挿入ってきて、奥の奥まで突く。
俺は流風を感じてすぐに達した。
熱い。
「奏、すごいとろとろになってるね」
「あ、あ…」
俺の昂りから溢れる蜜で藍流のお腹と昂りがどろどろに濡れている。
流風が動く度に蜜は更に溢れて藍流の肌を更に汚してしまう。
律動に合わせて藍流の昂りとこすれ合うのも気持ちよくて身体も頭もどんどん熱くなっていく。
また藍流がキスをくれて舌が絡まり唾液を交わらせる。
「奏、腰痛くない?」
「あっ…ん、へーき…もっと…」
流風が背中に優しくキスをしながら確認する。
痣に触らなければ大丈夫なのに、すごく丁寧に俺に触れるふたり。
「…へーきだから、もっとして…」
「そうやって煽っちゃだめだって前にも言わなかった?」
藍流に言われるけど、そんなの知らない。
だってもっと欲しいんだもん。
桜弥くんの辛い想いが身体に纏わりついているみたいで、なんだか切ないからかもしれない。
「好きだよ、奏」
「ん、すき…だいすき…」
俺がまた達して流風がナカで果てる。
すぐに交代で藍流が挿入ってきた。
今度は流風が抱っこしてくれて、藍流が俺の奥の先までいっぱいにしてくれる。
「あ、あ! もっとして…もっと…!」
もっと藍流と流風が欲しい。
藍流が俺の身体に覆いかぶさるように抱き締めてくれる。
ちょうど流風と藍流に挟まれる格好になってすごく落ち着く。
「んぁっ! あっ、ああっ! だめ…っ!!」
流風にしがみ付く俺をふたりがぎゅっと抱き締めてくれる。
「あいる、るか…すき…すき」
俺が藍流と流風に愛されているのは奇跡でしかない。
流風にキスをもらって、身体を少し捩って振り返り、藍流にキスをもらう。
そうして俺達はずっとひとつになる。
ずっとずっとひとつになる。
◇◆◇◆◇
時はあっという間に過ぎていく。
でもいつでも俺の隣には藍流と流風がいる。
それがどんなに心強い事か、ふたりも知らないだろう。
泣いたり笑ったり……怒る事もたまにある、俺が。
そして本人達が嬉しそうに『自分達の仕事だ』って言っていた通りに藍流と流風がなだめる。
本当に愛されっぱなし。
俺の両親に、藍流と流風が三人で一緒に住む許可をもらいに来た時にはガチガチに緊張していたけど、俺の親の返した言葉は『え、今更?』だった。
もう俺達の関係を知っていたらしい。
テスト前にキスマーク付けて帰ってくる息子には物申そうかと思ったけど、テストの結果も成績もよくなっていくし問題は起こさないし、まあいいかなって父母で話し合ってたらしい。
知らなかった…そして恥ずかしくて消えたくなった。
しばらくキスマーク禁止にしたけど、さすがにこの時はふたりとも反省したようで、言う事を聞いて一か月は付けなかった。
そして。
「ただいまー」
「奏ー、会いたかったよー」
「おかえり。一緒に帰ってきたんだ?」
玄関に迎えに出ると藍流と流風が靴を脱いでいるところ。
「駅で一緒になった」
「そう」
ふたりで似たような箱を持ってる。
「それって」
「「ケーキ」」
「…ふたつも?」
「だって奏の誕生日だよ?」
「お祝いしないと」
流風も藍流も…もう、そんなに大きいケーキふたつもどうするんだろう。
それに。
「そっちは?」
「「ワイン」」
「……そんなに飲めるかどうかわからないよ? 飲んだ事ないんだから」
「初めてだからお店の人に聞いていいの買ってみたんだ」
「俺も。一緒に飲んでみよう」
藍流と流風は去年二十歳を迎えても俺に合わせてお酒をまだ飲んでいない。
だから今日三人で解禁だけど、俺がものすごく酒癖が悪かったらふたりはどうするんだろうな。
それでも相変わらず『可愛いなぁ』なんだろうけど。
逆に藍流と流風がすごく酒癖悪かったら俺ひとりで手に負えるかな…。
「「奏、二十歳の誕生日おめでとう!」」
「ありがとう」
バイト先やシフトの関係で高校時代みたいにいつでも三人一緒ってわけにはいかなくなったけど、通う大学は一緒だし、帰る部屋は同じ場所。
三人でお揃いの指輪も指に馴染んできた。
藍流と流風との生活は甘くて蕩けてしまいそう。
(本編完結・番外編へ続く)
「奏、この痣どうしたの?」
藍流の部屋で『抱いて欲しい』とお願いしたら、ふたりは少し困惑しながらもキスをくれた。
制服を脱がせてくれた藍流と流風が俺に聞くので見ると腰に青く痣ができている。
「あ…」
桜弥くんと倒れ込んだ時にできた痣だ。
正直に言ったら怒るかな。
でも嘘は吐きたくない。
「桜弥くんに腕を掴まれてふたりで床に倒れ込んだ時にできた痣」
「そう…」
「痛い?」
「触ると痛いかも」
流風と藍流が痣に触れないように俺をうつ伏せにさせる。
この格好、あんまりしないから慣れない。
「顔見えないから嫌…」
「仰向けだと痣に当たって痛いから」
流風がそう言ってお尻にキスをする。
腰を軽く上げる格好で蕾をほぐされる。
「…ん、あ…やっぱ顔、見たい…」
「じゃあ抱っこしてあげる」
そう言って藍流が俺を抱きかかえてくれる。
藍流の上に乗っかる格好になって、肌の温もりに今度はどきどきする。
流風がほぐしてくれる間、藍流がキスをいっぱいくれて、流風は背中や首にキスをくれる。
「御園くんにはなにかされた?」
「んぁ…?」
流風がちょっと低い声で聞く。
気にしていないようでやっぱり気にしているんだ。
「…首にキスされて舐められた」
正直に答えると、流風が首にキスをしてねっとりと舐める。
桜弥くんがした以上に。
そんな舐め方されたら身体が昂って止まらなくなるのに、流風はわざと俺が熱くなる舐め方をする。
「そんなには、されてないから…」
「念には念をって言うでしょ」
「他は?」
流風が首にキスを繰り返している間に藍流が聞くのでぽーっとする頭で思い返す。
「お腹、とか…触られて」
「うん」
藍流が俺のお腹の辺りを撫で始めるので、その手を取ってゆっくりと昂りへと持っていく。
「ここ、スラックス越しに触られた…」
藍流も流風もちょっと固まって、それから少し表情を険しくする。
言わないほうがよかった…?
「そう…」
「じゃあ、しっかり上書きしないと」
「え…あっ!」
ふたりに俺の昂りを撫でて扱かれて腰が跳ねる。
同時に流風がナカを刺激するのでゾクゾクが止まらない。
快感が体内で暴れて限界が近付いて熱い息と声が押し出される。
「イく…だめ…!」
俺が限界を訴えると指が抜かれて昂りへの刺激が止んだ。
流風がうしろから挿入ってきて、奥の奥まで突く。
俺は流風を感じてすぐに達した。
熱い。
「奏、すごいとろとろになってるね」
「あ、あ…」
俺の昂りから溢れる蜜で藍流のお腹と昂りがどろどろに濡れている。
流風が動く度に蜜は更に溢れて藍流の肌を更に汚してしまう。
律動に合わせて藍流の昂りとこすれ合うのも気持ちよくて身体も頭もどんどん熱くなっていく。
また藍流がキスをくれて舌が絡まり唾液を交わらせる。
「奏、腰痛くない?」
「あっ…ん、へーき…もっと…」
流風が背中に優しくキスをしながら確認する。
痣に触らなければ大丈夫なのに、すごく丁寧に俺に触れるふたり。
「…へーきだから、もっとして…」
「そうやって煽っちゃだめだって前にも言わなかった?」
藍流に言われるけど、そんなの知らない。
だってもっと欲しいんだもん。
桜弥くんの辛い想いが身体に纏わりついているみたいで、なんだか切ないからかもしれない。
「好きだよ、奏」
「ん、すき…だいすき…」
俺がまた達して流風がナカで果てる。
すぐに交代で藍流が挿入ってきた。
今度は流風が抱っこしてくれて、藍流が俺の奥の先までいっぱいにしてくれる。
「あ、あ! もっとして…もっと…!」
もっと藍流と流風が欲しい。
藍流が俺の身体に覆いかぶさるように抱き締めてくれる。
ちょうど流風と藍流に挟まれる格好になってすごく落ち着く。
「んぁっ! あっ、ああっ! だめ…っ!!」
流風にしがみ付く俺をふたりがぎゅっと抱き締めてくれる。
「あいる、るか…すき…すき」
俺が藍流と流風に愛されているのは奇跡でしかない。
流風にキスをもらって、身体を少し捩って振り返り、藍流にキスをもらう。
そうして俺達はずっとひとつになる。
ずっとずっとひとつになる。
◇◆◇◆◇
時はあっという間に過ぎていく。
でもいつでも俺の隣には藍流と流風がいる。
それがどんなに心強い事か、ふたりも知らないだろう。
泣いたり笑ったり……怒る事もたまにある、俺が。
そして本人達が嬉しそうに『自分達の仕事だ』って言っていた通りに藍流と流風がなだめる。
本当に愛されっぱなし。
俺の両親に、藍流と流風が三人で一緒に住む許可をもらいに来た時にはガチガチに緊張していたけど、俺の親の返した言葉は『え、今更?』だった。
もう俺達の関係を知っていたらしい。
テスト前にキスマーク付けて帰ってくる息子には物申そうかと思ったけど、テストの結果も成績もよくなっていくし問題は起こさないし、まあいいかなって父母で話し合ってたらしい。
知らなかった…そして恥ずかしくて消えたくなった。
しばらくキスマーク禁止にしたけど、さすがにこの時はふたりとも反省したようで、言う事を聞いて一か月は付けなかった。
そして。
「ただいまー」
「奏ー、会いたかったよー」
「おかえり。一緒に帰ってきたんだ?」
玄関に迎えに出ると藍流と流風が靴を脱いでいるところ。
「駅で一緒になった」
「そう」
ふたりで似たような箱を持ってる。
「それって」
「「ケーキ」」
「…ふたつも?」
「だって奏の誕生日だよ?」
「お祝いしないと」
流風も藍流も…もう、そんなに大きいケーキふたつもどうするんだろう。
それに。
「そっちは?」
「「ワイン」」
「……そんなに飲めるかどうかわからないよ? 飲んだ事ないんだから」
「初めてだからお店の人に聞いていいの買ってみたんだ」
「俺も。一緒に飲んでみよう」
藍流と流風は去年二十歳を迎えても俺に合わせてお酒をまだ飲んでいない。
だから今日三人で解禁だけど、俺がものすごく酒癖が悪かったらふたりはどうするんだろうな。
それでも相変わらず『可愛いなぁ』なんだろうけど。
逆に藍流と流風がすごく酒癖悪かったら俺ひとりで手に負えるかな…。
「「奏、二十歳の誕生日おめでとう!」」
「ありがとう」
バイト先やシフトの関係で高校時代みたいにいつでも三人一緒ってわけにはいかなくなったけど、通う大学は一緒だし、帰る部屋は同じ場所。
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