《カクヨム様で50000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう

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一章 契約と回帰

三十三話

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担任の教師が大声で生徒たちを集め始めた。

「みんな、揃っているようだな! 今からダンジョン実習を開始する!
 パーティを組み、準備のできた班から私のところへ来てくれ!」

号令が響くと、あちこちの班が慌ただしく動き始めた。
数組が教師へ報告していく。その中にはカイトの姿もあり、ソラはほんの少し唇を噛む。

(……負けたくない。けど、今日は勝ち負けじゃない。実習だ……)

ソラは何度も心の中で言い聞かせた。

すると、ボッケが声を張る。

「じゃあ早速だが――みんなのスキル、改めて確認しよう。
 できれば得意不得意も言ってくれると助かる」

まずはボッケから口を開いた。

「私のスキルは『身体能力上昇』だ。派手さはないし、遠距離の敵に手が出せないが……その分、前に立つのが役目だと思ってる」

ソラは頷き、自分の番だと胸の前で手を組む。

「俺ののスキルは……アイテムボックス。
 非戦闘系だから、戦闘面では期待に応えられないかもしれないけど……できることは全部やるよ」

するとリンが小さく手を挙げた。

「あ、あの……私は支援魔法が使えます。
 “パワーアップ”で少し力を強くするのと……“アンチグラビティ”で身体を少し軽くする魔法……
 で、でも……誰か一人にしか短時間かけられないので……その……役に立てるかどうか……」

「そんなことありませーん!」
ファラが元気よくリンの脇をつついてくすぐる。
「リンはベリーベリーキュートでーす! キュートは百人力でーす!」

「ひゃっ!? ファラちゃん……!」

リンの笑い声が弾み、周りにも笑顔が広がる。

次はマルコが胸を張って前に出た。

「僕は授かったスキルは水魔法だよ!
 飲む水を作ったり……戦闘時には“水弾”をぶつけたりね!
 さらにその強化版もあるんだ!」

得意げにいくつかポーズを決めながら説明する。

「ただ、強化版は溜めが必要でね……一度撃つとしばらく動けないのが欠点なんだ」

「水魔法って汎用性が高くて便利なスキルじゃないか!」
ソラが驚くと、マルコは鼻を鳴らす。

「まーね! でもねソラ君――
 僕はこのパーティの“絆”が、どんな魔法より最強だと思ってるよ!」

「そんな恥ずかしいセリフは口にするな……」
ボッケが顔を赤らめて横を向いた。

そして最後はファラ。

「ふっふっふー……では! ファラのスキルを大公開タイムでーす!」

わざとらしく回転しながらポーズを決め、

「ファラのスキルは――『スカイロード』でっす!」
「空中を歩けます! でも十歩だけでーす! 十歩以上は、どっぼーんです!」

ソラは目を丸くした。

「す、すごいよそれ! 制限あっても空を歩けるなんて……ダンジョンですごく活躍するよ!」

ファラは目を瞬かせた後、にっこり笑い――
勢いよくソラへ抱きついた。

「ソラはそう言ってくれると思ってましたーっ!」

「うわっ!? ちょ、ちょっと……!」

あまりに突然の距離の近さにソラは頭が真っ白になるが、ファラは三秒ほどでパッと離れた。

ひと通りスキルの確認が終わると、ボッケが両手を叩く。

「よし! じゃあ各自、ダンジョン用の装備に着替えだ!
 男と女で別れて準備して――終わったらここで合流することにしよう!」

「「「「はーい!」」」」


これから始まる初めての“本当のダンジョン”。
胸の不安はまだ少しある。だが、それ以上に――

仲間と共に踏み出す一歩に、胸が熱くなるソラだった。
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