貸本屋七本三八の譚めぐり

茶柱まちこ

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一月『幽岳事件』

その四

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 しんしんと雪が降り積もる、静かな夜だった。
 人知れない丘の中に建つ、誰もが寝静まったその小屋の中で、男が二人、会話をしていた。

「なんで僕のところに来るんです。そのまま病院に入院していれば良かったのに」
「君の方が治りが格段に早いから」
「重傷の修一郎さんと、いつ喘息を起こすか分からない唯助くんで、ただでさえ忙しいんです。貴方の面倒までみていられませんよ」
「とか言って、なんだかんだみてくれるだろう?」
「ふざけないでください。薬と包帯だけは出しますから、あとは自力でお願いします」
「ちぇ」

 紺色の着物を着た男──八田光雪、もとい七本三八は、体に巻かれた包帯に触れていた。
 包帯に覆われた皮膚には無数の傷跡があるが、不幸中の幸いというべきか、そのどれもが表面を傷つけるだけにとどまっている。

「……これがその遺書、ですか」

 もう片方の男、洋風のシャツをまとった尾前秋久──もとい、鷺原秋声は、折りたたまれた手紙の中身を見ないまま、相手に返した。

「何と、書いてあったのです」
「私への懺悔だよ。息子に酷いことをしてしまった。この罪は死で以て償うより他ない。どうかこの愚かな父を許してください。――そんな感じの内容がつらつら書かれているのさ」

 三八は吐き捨てるように言う。

「もう読む気がしない。今更謝られたところで、私が心に負った傷は一生残り続けるんだ。一生、ね」

 返された手紙を、三八は囲炉裏の火の中へ放り捨てた。
 しかし、吐く言葉とは裏腹に、三八の表情は穏やかだ。囲炉裏の炎を反射したその目は、僅かな揺らぎも感じられない、静かなものだった。

「これでやっと、あの男から開放される」

 目を閉じて、ゆっくりと三八は吐き出した。
 それは、安楽に満ちた呼吸だった。
 現役時代、三八と苦楽を共にし、彼を一番近くで見守っていた一人である秋声にしても、その安堵がどれだけのものかは推して知るべきものである。

「君と逃げてからも、私はあの男の手下に追われていたのだ。帝国司書隊に戻れと。戻って総統として帝国司書隊を統べよと。大事な息子だから、父のもとへ戻ってきてほしいと。二十年間、そう言われ続けた」
「二十年間?」

 秋声はその数字に瞠目する。
 帝国司書隊を脱した光雪と別れて今回、じつに三十年ぶりの再会を果たした秋声としても、その事実を知るのは初めてだった。
 そして、異常と言われた幽岳の執心ぶりも、まさかここまで常軌を逸していたとは思わなかったのだ。

「逃げ続けたさ。場所を変える度に、名前を変えて――漆本蜜という譚本作家として生計を立てながら、逃げ回っていた。薩真さつまから獲夷えぞまで、各地を転々としていたさ」

 ――それでも、あの男は執拗に彼を追ってきた。
 息子を連れ戻すために、何度も何度も居場所を突き止めて、追跡してきた。

「震災であの男が行方不明と聞いてから十年――音沙汰もなくなって、ようやく逃れられたと思ったのに。私の元に現れた鍔倉のせがれが、まさかあの男の差し金だったとは」
「彼は知っていたのですか。幽岳様によって、手駒にされていたことを」
「いいや、知らなかったみたいだよ。幽岳様は名乗らなかったみたいだし、修もまさか、私の居所を教えた相手が行方不明とされている帝国司書隊の総統だとは思わなかっただろう」

 そう言って、三八は乾いた笑みを零した。

「本当にお笑い草だよ。修が来たのが九年前だったということは、結局私はあの男から逃がれられてはいなかったんだ。金魚鉢の中の金魚のように見透かされながら、安寧に暮らしていたのだ」

 藤京禁書事件――その際に起きた震災による列車の脱線事故。八田幽岳は、その事故に巻き込まれ行方不明であった。
 三八にとって、それは解放を意味するものであった。
 これでようやく、あの男に追われずに済む。好きなことをして生きていける。
 書店を営み、譚本作家としてますます本を紡ぎ、幸運にも出会えた最愛の女性を妻として迎え――幸せに暮らしていたというのに。
 そのなにもかもが、あの男に筒抜けだったのだ。棚葉町に逃れていたことも、そこで貸本屋を営んでいたことも、音音を妻として迎えたことも。

「いつ、幽岳様が震災を生きのびていたと気づいたんです?」
「去年の九月。修が羅刹女の起こした事件を追い始めた時機を見計らって、私の元に手紙を送ってきた。修を囮にして、尾前一派を『羅刹女』ごと抹殺しろ――という命令も、その時受けた」
「そうですか。しかし、十年前までは帝国司書隊に追われる身だったのに、再び帝国司書隊に関わるのは、それなりに覚悟が必要だったのでは?」

 二十年間も隠れ続けていた相手と、また関係を持つなど、かなり大胆なことをする。
 自分の身の危険は考えなかったのか。
 また連れ戻されるかもしれないという可能性は考えなかったのか。
 秋声はそう問うたのだった。

「無論、八田光雪の名前は伏せたよ。七本三八という名の禁書士として関わっていた。それに、私が顔を出して連絡のやり取りをしていたのは修と奥村だけ――彼らは私の正体を帝国司書隊に漏らさないと信頼した上で関係を持っていたのだ。それに、八田光雪はもう五十六歳だぞ。五十六歳の彼が、まさかこんな二十代のような見た目をしているとは思うまいて」

 三十年前から帝国司書隊に在籍している人物も、全体から見てそう多くはない。八田光雪の顔を覚えている者自体がそもそも少ないし、万一覚えている者がいたとしても、まさか彼がという発想はしないだろう。

「……まあ確かに、本名さえ伏せていれば、顔を見られてもまさか八田光雪と同一人物とはみんな思わないと。そういうことですか」
「結局、その意味はなかったんだけどね。肝心のあの男には最初からバレていたんだから」

 三八は苦笑しながら、肩をすくめた。

「尾前一派を排除して、その報告をしに行ったら、案の定『帝国司書隊に戻れ』と言われた」
「そうでしょうね」

 で? と言いながら、秋声は藤色の目をすっと開けた。

「そこからどうしてこうなったのです」

 こうなった――つまり、なぜそんなにも光雪に執心していた幽岳が突然、今までの行為を懺悔する遺書などを書いて、自殺したのか。
 息子の苦しみを一切無視し続けたあの男が、息子を否が応でも帝国司書隊に連れ戻そうとしていたあの男が、なぜいきなりそんな手のひらを返すような真似をしたのか。

「言わなくたって予想がつくだろう。お前の考えている通りだよ」
「……」

 秋声はそれ以上、何も言わない。
 囲炉裏の中でほとんど燃えてしまった遺書を、ただじっと見つめている。
 秋声が何も言わなくなった代わりに、三八の方が口を開いた。

「――

 唇を指で叩きながら。
 三八は静かに言う。
それが何を意味するかは、論ずるまでもない。

「幽岳様は死んだのさ。、死んだんだ」

 そういうふうにするように、そういう運びになるように、三八が強制した。
 他でもない、

「そうまでして、彼を自殺させたかったのですか」
「そうだよ。当たり前だろう」

 三八はなんということもなさそうに、今更何を言っているんだと笑うように言った。

「恨みと怒りで頭がおかしくなりそうだった。激情に駆られた時にしか使えないが使えてしまったくらいなんだよ?」

 それくらい煮詰まった殺意があったのさ――という部分を三八はあえて言わなかったけれど。
 言われずとも、秋声には分かった。

「僕に話してよかったのですか。それ」
「うん?」
「正義心に駆られた僕が、貴方を警察隊に突き出すかもしれない――そう考えはしなかったのですか」
微塵子みじんこ一匹分も考えなかったね」

 三八はまたも、何を言っているんだと笑うように言う。

「だって、立証できないだろう? は」

 秋声は少し考えて、黙る。
 その通りだからだ。
 三八の『それ』は――『言霊』は、立証のしようがない。
 彼が言霊でできるのは、相手の意志に関係なく、譚を強制的に捻じ曲げること。
 
 それに、言霊の発動条件は意外と厳しいのだ。
 激情に駆られていなければ言霊は全く効力を発揮しないし、激情に駆られたところで彼が言葉を発しなければ言霊は発生しない。
 そもそも、こんな規格外の能力が存在していることさえ、誰も信じないだろう。秋声がいくらその存在を叫んだところで、狂言と受け取られて終わりだ。

「完全犯罪ですか。――貴方、とんでもない悪人ですね」
「譚本作家に善人なんていないよ」

 三八は笑う。――嗤う。
 嗤ってから、ふっとそれを消して、目を伏せる。

「……ようやく、本当に解放されたんだ。私はもう、自由なんだ」

 小さく、小さく、零す。脱力したように、肺の空気を全て押し出すように、ゆっくりと呟く。囲炉裏の火で温まった空気をひと吸いする。
 秋声は、す、と息を吸った。

「けほっ」
「ん?」

 二人は同時にお互いを見る。
 今の咳は、相手がしたものなのかと確認したのだ。
 しかし、違う。どちらも咳はしていない。
ならば。

「誰です? そこに隠れているのは」

 秋声と三八が振り向いた方向にあった襖が、静かに開けられる。
 襖を開けたのは、茶髪に茶色の目をした少年だった。

「……世助、かな?」
「おう」

 襖の向こうには、二人いた。しかし、瓜二つのその二人を見分けるのは少し難しい。寝巻き姿で髪を下ろしている双子には、いつものような紫と萌黄の目印がなく、三八も区別がつかなかった。
 睨むような、反抗的な顔つきからして、一歩前に出ていたのは世助だろうと判断した三八の予想は当たった。

「聞いていたのか、と言うべきなんだろうけど、その前に。唯助、君は起きたら駄目だろう。ただでさえ風邪をこじらせて喘息発作起こしてたんだから」

 重大な秘密を知られてしまった自身の立場よりも先に、体調不良の唯助を心配する三八。予想外に余裕のある反応を見せられたことが面白くなかったのか、世助はふんと鼻を鳴らした。

「おっさん。八田幽岳のせいであんたの身の上がとにかく不幸だったってことは分かった。それについては同情するよ」

 そんなところから聞かれていたのか、と、三八は明後日の方向に気をやって驚く。
 咳をしたのは唯助だろうけども、それをするまで、秋声も三八も双子の気配に気づかなかったのだ。二人を欺くほど、双子は気配を消すのが上手かったということだ。

「ただ、それでもさ。あんたの言葉はどうにも嘘くせえんだよ」
「どういうことだい」

 三八は首を傾げる。秋声も同様だった。

「親への恨みが溜まってた。自殺を強要させるくらいなんだから、相当恨みを溜め込んでたってのは本当なんだろうさ」
「旦那、ひとつ聞いてもいいですか」

 世助と入れ替わるようにして、今度は唯助が尋ねる。

「なんだ」

 三八は特に身構えることなく、構えた。
 全て聞かれてしまったのだから、何を聞かれてもいいと思いながら。
 隠すことなどもはや何もないと、少し諦めながら構えた。

「音音さんの本名って、なんていうんですか?」
「…………は?」


 *

 予想していた。七本三八は、しっかりと、明確に、唯助の問いを予想していた。
 そのあらゆる予想全てに対する返答を、綿密に計算していた。唯助がどんな問いをしたとしても、答えられるはずであった。

 自身が帝国司書であったことも。
 本名も。
 血縁関係も。

 それも超越して、三八はさらに予想していた。秋声との会話を全て聞かれてしまったという可能性も全て計算に入れて、唯助の質問を読んでいた。
 ――あらゆる情報が漏れてしまったことまで、全て考慮して。そうして三八は、唯助の問いを読み切っていた。

 犯行手口も。
 それに至った動機も。
 帝国司書隊での身分も。
 自身が隠していた『言霊』の力も。
 過去も――。

 自分が彼らに対して隠してきた全ての事柄について、説明するつもりであった。
 自分の秘密について、すべて正直に説明するはずだったのに。
 なのに。
 なのに。
 今、この少年はなんと言った?
 なぜ。
 なぜ?
 なぜこの少年は――八田幽岳との過去を、宿怨を盗み聞いたというこの状況で。

 ――なぜ音音の本名など確認してくるのだ!!

「……なぜ」
 全く予想していなかった質問に、さしもの三八も絶句した。
 想定外の事態に困惑した。
 否、困惑というより――混乱だ。

「答えられないんですか?」

 三八の中で何が起きているのか分からない秋声は、怪訝そうに三八の顔を伺う。
 三八の口は硬直して動かなかった。
 その質問は、と想定していたからである。

「じゃあ当ててあげましょうか? 姐さんの本名は――」
「やめろ!!」

 唯助の声にかぶせるようにして、三八は夜の静けさを憚ることなく、大声をあげた。
 唯助の言葉が誰にも聞こえないように、自分の声で隠れるように。

「……なんてね」

 そんな三八に対し、唯助はしたり顔を見せた。

「大丈夫です、おれは姐さんの本名なんて最初の一文字も知りません。そこまでは分かりませんでした。なので、今のはちょっと鎌をかけただけです」

 そして、大声を出すという反応をしてしまった三八は、慌てて口を隠した。
 ――まあ、時すでに遅し、というやつではあるけれど。

「そんなに言わせたくなかったんですか? 姐さんの本名」
「……ああ、そうだよ。言わせたくなかったよ、だから声を出したんだ」
殺さなければいけなくなるから?」
「──ッ!?」

 今度はさらに、身を強ばらせた。
 らしくないことに、三八は冷や汗をかいていた。
 この少年、一体どこまで悟っているのだ。
 否、そもそも――どうしてそんなことまで見抜いているのだ!

「あんたの動機は怨恨じゃない」

 嫌な気配が、ますます現実味を帯びてきていた。
 三八は背中をじわじわ這い上がるような悪寒を感じた。
 ――そんな三八に対し、唯助は容赦なく、とどめを刺した。

「あんたは父親への怨恨を装って、実は父親を口封じのために殺したんだろ? 
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