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真田リン

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修学旅行のある日

今何を見ている?

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この世界は平等だ。そして平等を不平等に配ってる。

「ねぇちゃん!」

「なぁに?」

僕は千葉県のすごく田舎に生まれた。小学校では友達もいないし親ともそこまで仲良くない。僕が唯一喋れるのが姉の「真田みお」だけだった。
「ねぇちゃん東京行っちゃうの?」
ねぇちゃんはもう大学生...千葉県から離れて東京の大学に通うというのだ。
僕は辛い。喋り相手がいなくなってしまう。
「タキ君は私がいなくなるのが寂しい?」

「当たり前じゃねぇか!」

「私も寂しい...でもねタキ人生は長いのよ。私はこれからタキとは会う機会が減っちゃうかもしれない。」

「でも...これだけは忘れないで...私はいつでもあなたの味方よ」
僕は泣いてしまった。



どのくらいの時間が経っただろうか。僕は中学生になった、僕は学校でも陰キャラで親とも会話はない。でも僕にはねぇちゃんがいる...はずだった。


交通事故だ...

信号を無視した車が女子大学生を引いてしまったらしい。
「なんで、だよ。いつでも味方って言ったじゃないか!いなくなっちゃったら味方もクソもあるかよ!」

俺は姉の前で泣いた。

この世界は平等を不平等に配ってる。

「強さが欲しい」

「自分自身を守るためじゃない人生は長いんだ。これから俺に大切な人ができる筈だ。」

「もう失いたくはない...」
















「コアは必要ない」

「俺はみんなを守りたいんだ!」

「タキ...」

「じゃあ話は成立だ。俺が車を出そう。寺の前でまて」
そういいメガネ男は寺をでた
「名前を聞いていいか?」

「名前なんて忘れたよ」
ボソボソ頭のやつは悲しい顔になりながら目から少しだけ涙が出てきた。

「俺は昔親とあんま仲良くなくてよ。その時はちゃんと名前があったんだよ。父は酒に溺れてて母さんはそれを止めようとするけど。毎回父に殴られて。ついには薬物に頼るようなやつになっちゃったんだ」

「だから俺は2人を殺したんだよ」
「包丁でグサグサとすごく気持ちよかったんだよそれがよぉ」

「その後も街に出て適当な子供2人殺してよ。警察に捕まっちゃった」
「そしたら少年院入れられて、そしたらこんな殺し合いが始まってたんだ。」

「それで助けてくれたのがあのメガネなんだよなぁー」
話を聞いてリンとヒデは完全に引いていたのがわかる。

「良い過去とは言えないが、それがお前の人生だ。絶対に忘れるな、今話した事がお前が生きてたって事だからな」
そう言ったタキは凄くかっこよく見えたさ...この時までは、

そう喋っていると一つの7人乗りの車が俺たちの前にとまった。

「おまたせ」

俺たちは車に乗った。乗ってる間は緊張感から誰も言葉を発しなかった。長い時間が経っただろうか、いや長く感じただけか...駅に着いた。駅はどこにでもありそうなちょっと田舎な感じな駅だった。周りには鉄の匂いと赤い何かがついていた。おそらく血だろう。

「運転してくるから待ってろ。」
メガネのやつが言った。

「あいつ運転もできるのか」
メガネ以外は電車の外にいた。
メガネが電車を動かした。

「動いたぞ!」
「これで逃げれるんじゃないかな」

ヒデとリンが喜んだ感じで言った。

そしたら電車の運転席が爆発をした。

「なんだ!」
そうヒデが叫んだ瞬間俺たちは驚いた。電車の運転席には金色の槍のようなものが刺さっていたのだ。

あれは...

「三十三間堂のやつが持ってるやつじゃないか?」

「方向的にもそうだよね」
俺たちがそう言った瞬間ボサボサ頭は走り出した。それも三十三間堂の方向に。

「ついていくぞ」
俺たちは追いかけた。何故か体力がない俺でも追いつけるていうか俺はリンより体力が付いているようにも見える。何故だろう。途中でボサボサ頭は見失ってしまったが。三十三間堂についた。そこにはボサボサ頭が立っており中に入ろうとしている。

「待った!」
そう俺が言った。

「俺たちもいく」

「あぁ...こいよ」
元気なさそうにボサボサ頭はそう言った。

「やっぱりコアは取っておくべきだった。」
そうタキは清水寺の事を言った。」
そしたら入り口の角から真っ白の浴衣姿の女性が出てきた。身長は高くて2.5メートルほどあると思われる。

「私は...あなたの仲間を殺してしまった。」
そう浴衣のやつは言った。

「おめぇかよ」
「ぶっ殺してやる。」

ボソボソは怒って浴衣姿に言い放った。

「今は忙しい少し待ってくれないか?」

「嫌だね。」
ボサボサ頭が止めようとするが浴衣姿は走ってどこかへ行ってしまった。足が恐ろしく早く。追いつける気がしない。

「中へいこう。コアがあるはずだ。」
三十三間堂にはコアがあるはずだ。

俺たちは入った長い廊下...軋む床...鉄の匂い。

「やぁ少年たちよ」
俺たちの前には風神雷神の像の風神が目の前にいた。

「コアが欲しいんだろ?今持ってるが欲しいか?」

「欲しいに決まってるだろ」

「ま、まさかくれるのか?」

「まさか...そんな事ねぇよ」
風神はヒデの質問を返した。

「じゃあ始めるか。うばいたきゃ力ずくで奪ってみなクソガキども」

そう風神は構えて言った。

「あぁ言ってやるよ」
そうタキが言った瞬間タキはおもっきり飛ばされた。長い廊下を奥から奥まで飛んでいった。

「次は誰がやる?」





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