45 / 52
第二章•魔王編
44話◆魔王の君が居なければ、俺の世界は無い。
しおりを挟む
ディアナンネからセフィーロに戻ったライアン達は、クローディアの私室から廊下に出た。
「陛下!…良かった!
あまりにお部屋から物音がしないので…何かあったかと……」
先ほどまではディアナンネに出向いていた為に無人だったクローディアの私室の前に、先代国王の忠臣と呼ばれた者達が数人おり、クローディアの無事な姿を見てそれぞれが顔を見合せながら安堵の表情を見せて頷いた。
陛下と呼ばれたクローディアは少し困惑した顔をして、コーランの方を見る。
「…わたくしは…まだ、陛下と呼ばれる身ではありませんわ……。」
「あんたがたね、クローディアが本当に助けて欲しかった時に手を差し伸べなかったクセして、宰相が居なくなったからって手の平を返したようにさぁ、何なの?それ。
王女様なのにコーラン一人しか護衛居なかったとか、有り得ないんじゃないの?
クローディア、死に掛けていたよ?何度も。」
ライアンは苛立ちを隠さずに廊下に集まる男達に本音をぶつける。
そんなライアンの肩にコーランが手を置いて緩く首を振った。
「差し伸べなかったのではないのだ…
差し伸べられなかったのだ。
この方達にも守らなければならない物が多くある。
クローディア王女に与すれば、自身だけではなく家族にも累が及ぶかも知れん。
私のように独り身で、守る物が無い者にしか王女の側に居る事が出来なかったのだ。」
ライアンはコーランの答えを聞いて、納得したように頷いた。
本当はコーランに尋ねたかった言葉を呑み込んだ。
コーランは、王女と最期を共にする覚悟で国を出たんだよね、と。
「そっか俺が国との関係を断ち切る必要があるのも、それだもんな…」
今回の第一王女殺害にしろ、もしライアンがディアナンネ国の第一王子なまま罪を問われれば、ディアナンネ国が責任を問われただろう。
だが、それ以上にライアンが魔王の側近となったのであれば、ディアナンネ国は魔王の側近を出した国として、人類の敵と見られてしまうかも知れない。
「…身軽な方がいい場合もあるんだね。
コーランみたいにいい歳して独り身とかさ。」
「……縁が無かっただけだ。独身を貫きたかったワケではない」
余計なお世話だとばかりにコーランが返事をする。
ライアンとコーランのやり取りを見ていた先王の忠臣達は、おずおずとコーランに尋ねる。
「コーラン、この少年はどちらの方だ?
…まるで神のような業でフレイア王女達を倒していったが…。」
「……この少年は、女神により遣わされた少年です。
かつての軍事大国を滅亡させた魔王を倒したという月の女神から、王女を護るようにと……。」
間違った事は何一つ言っていない。
実際の状況は、目の下にクマのある少女と金髪のテラテラ顔の青年が、「アホだけど強いから使って」とライアンを押し付ける感じで預けてくれた。
あの二人が神の御子と女神だと、その場では分かるハズがない。
おかしな男女だと思っていた。
「おお!では、この方も神の一族なのか?
これからも、この国に加護を!?」
忠臣達の顔がパッと明るくなる。
神の加護を受けた国など、そうはない。
国としての格も上がる。
「いいえ、ライアン様は神の一族ではありません。
神の加護を受けた、わたくし達と同じく普通の人間です。
そして……いずれは、わたくしの夫となる者です。」
クローディア王女は淡く頬を染めた顔を輝かせ、忠臣達に宣言した。
忠臣達に歓声にも似た喜びの声が上がる。
コーラン一人が渋い顔をしていた。
「いや、ならねーから。」
キッパリ断言するライアン。
コーランは額に手を当て「やはりな」と呟く。
瞬時にしん…と静かになる忠臣達。
「ら、ライアン殿と言ったか…クローディア王女は、このように美しく聡明で、この国の王となる。
その夫となる事に、何の不満があると…」
「不満?別に無いけど?クローディアが美人なのは知ってる。
それと夫になる話は別だろ?
それに、クローディアにはもう俺が居なくても大丈夫だから俺は行くよ。」
「い、行く!?ま、待って!!行くって…!どこへ!」
慌てたクローディアがライアンの腕を掴む。
離すまい、逃がすまいと、ライアンの腕を強く掴む彼女の手は震えていた。
「クローディアにはコーランと、こんなにたくさん味方をしてくれる人達が居る。
それに俺と居たことによって神の加護も付与されてるみたいだし、もう大丈夫だからな。」
「大丈夫じゃないわ!大丈夫じゃない!
ライアンが…ライアンが居なかったらイヤ!!」
人目もはばからず、クローディアは大粒の涙を流す。
まだ14歳の少女は、初めての恋の相手を必死で繋ぎ止めようとする。
ライアンは、自身の腕を掴むクローディアの指を一本ずつゆっくり剥がしていった。
「俺も。
俺もロージアが居なかったらイヤなんだ。」
ライアンの口から初めて聞いた名前。
クローディアが慌てたようにライアンの顔を見る。
ライアンは淡く頬を染めて、すみれ色の瞳を細める。
愛しい人を想い描き、照れたように笑んで、その人への想いを語る。
初めて見るライアンの顔に、クローディアは大声をあげて泣き出した。
「うわぁぁん!どーして、どーして私じゃダメなのぉ!
どーしてぇ?」
「……ライアン、もう行って大丈夫だ…今まで助かったよ…。」
コーランがわんわん声をあげて大泣きするクローディアを胸に抱き留め、苦笑しながらライアンに目配せする。
「……コーラン、ありがとうな…俺も色々教えてもらった…。
あの…捕らえられたフレイアの母さんの事だけど…。」
「悪いようにはしないさ…もう悪さをするような、そんな気も起きないだろうしな…」
ライアンは無言で頷いてから、コーランをはじめ忠臣達に向かいボウアンドスクレープをし、その場から一瞬で姿を消した。
「ライアン!ライアン待って…!ライアン…!
好きなの!!行かないで!」
わんわん泣き続けるクローディアの声を、転移したセフィーロ王城の屋根で聞きながらライアンは頭を掻く。
「とりあえずかっこよくポーズまでキメて、クローディア達と別れて城を出たはいいけど…
どこ行くか考えてなかったな…。うん。」
王城の屋根に寝転んで、屋根の下のクローディアの泣き声を暫く聞く。
「ま、しばらくは人生初の一人旅でもしてみるか。」
ライアンは屋根を蹴って高く跳んだ。
そして、そのまま空中で姿を消した。
「ディアーナ、セフィーロの新しい国王が決まったみたいだぞ。」
「あのライアンに懐いていた女の子なんでしょ?
まさか、第一王女をいきなりプチったりしたんじゃないわよね?」
「スティーヴンの話だと、ライアンが第一王女をプチッと殺した事にはなっている様だが…
当の本人の第一王女は今、ディアナンネに居るらしい。」
「ふぅん……で、セフィーロ国の女王の夫はライアン?」
「じゃないな。今、セフィーロにライアンは居ないようだ。」
レオンハルトとディアーナはロージアの居ない所でコソコソとライアンの話をする。
「どこ行ったのかしらね…セフィーロでの事が終わったら、こっちに来るかと思っていたのに…。」
「さぁな…。」
「陛下!…良かった!
あまりにお部屋から物音がしないので…何かあったかと……」
先ほどまではディアナンネに出向いていた為に無人だったクローディアの私室の前に、先代国王の忠臣と呼ばれた者達が数人おり、クローディアの無事な姿を見てそれぞれが顔を見合せながら安堵の表情を見せて頷いた。
陛下と呼ばれたクローディアは少し困惑した顔をして、コーランの方を見る。
「…わたくしは…まだ、陛下と呼ばれる身ではありませんわ……。」
「あんたがたね、クローディアが本当に助けて欲しかった時に手を差し伸べなかったクセして、宰相が居なくなったからって手の平を返したようにさぁ、何なの?それ。
王女様なのにコーラン一人しか護衛居なかったとか、有り得ないんじゃないの?
クローディア、死に掛けていたよ?何度も。」
ライアンは苛立ちを隠さずに廊下に集まる男達に本音をぶつける。
そんなライアンの肩にコーランが手を置いて緩く首を振った。
「差し伸べなかったのではないのだ…
差し伸べられなかったのだ。
この方達にも守らなければならない物が多くある。
クローディア王女に与すれば、自身だけではなく家族にも累が及ぶかも知れん。
私のように独り身で、守る物が無い者にしか王女の側に居る事が出来なかったのだ。」
ライアンはコーランの答えを聞いて、納得したように頷いた。
本当はコーランに尋ねたかった言葉を呑み込んだ。
コーランは、王女と最期を共にする覚悟で国を出たんだよね、と。
「そっか俺が国との関係を断ち切る必要があるのも、それだもんな…」
今回の第一王女殺害にしろ、もしライアンがディアナンネ国の第一王子なまま罪を問われれば、ディアナンネ国が責任を問われただろう。
だが、それ以上にライアンが魔王の側近となったのであれば、ディアナンネ国は魔王の側近を出した国として、人類の敵と見られてしまうかも知れない。
「…身軽な方がいい場合もあるんだね。
コーランみたいにいい歳して独り身とかさ。」
「……縁が無かっただけだ。独身を貫きたかったワケではない」
余計なお世話だとばかりにコーランが返事をする。
ライアンとコーランのやり取りを見ていた先王の忠臣達は、おずおずとコーランに尋ねる。
「コーラン、この少年はどちらの方だ?
…まるで神のような業でフレイア王女達を倒していったが…。」
「……この少年は、女神により遣わされた少年です。
かつての軍事大国を滅亡させた魔王を倒したという月の女神から、王女を護るようにと……。」
間違った事は何一つ言っていない。
実際の状況は、目の下にクマのある少女と金髪のテラテラ顔の青年が、「アホだけど強いから使って」とライアンを押し付ける感じで預けてくれた。
あの二人が神の御子と女神だと、その場では分かるハズがない。
おかしな男女だと思っていた。
「おお!では、この方も神の一族なのか?
これからも、この国に加護を!?」
忠臣達の顔がパッと明るくなる。
神の加護を受けた国など、そうはない。
国としての格も上がる。
「いいえ、ライアン様は神の一族ではありません。
神の加護を受けた、わたくし達と同じく普通の人間です。
そして……いずれは、わたくしの夫となる者です。」
クローディア王女は淡く頬を染めた顔を輝かせ、忠臣達に宣言した。
忠臣達に歓声にも似た喜びの声が上がる。
コーラン一人が渋い顔をしていた。
「いや、ならねーから。」
キッパリ断言するライアン。
コーランは額に手を当て「やはりな」と呟く。
瞬時にしん…と静かになる忠臣達。
「ら、ライアン殿と言ったか…クローディア王女は、このように美しく聡明で、この国の王となる。
その夫となる事に、何の不満があると…」
「不満?別に無いけど?クローディアが美人なのは知ってる。
それと夫になる話は別だろ?
それに、クローディアにはもう俺が居なくても大丈夫だから俺は行くよ。」
「い、行く!?ま、待って!!行くって…!どこへ!」
慌てたクローディアがライアンの腕を掴む。
離すまい、逃がすまいと、ライアンの腕を強く掴む彼女の手は震えていた。
「クローディアにはコーランと、こんなにたくさん味方をしてくれる人達が居る。
それに俺と居たことによって神の加護も付与されてるみたいだし、もう大丈夫だからな。」
「大丈夫じゃないわ!大丈夫じゃない!
ライアンが…ライアンが居なかったらイヤ!!」
人目もはばからず、クローディアは大粒の涙を流す。
まだ14歳の少女は、初めての恋の相手を必死で繋ぎ止めようとする。
ライアンは、自身の腕を掴むクローディアの指を一本ずつゆっくり剥がしていった。
「俺も。
俺もロージアが居なかったらイヤなんだ。」
ライアンの口から初めて聞いた名前。
クローディアが慌てたようにライアンの顔を見る。
ライアンは淡く頬を染めて、すみれ色の瞳を細める。
愛しい人を想い描き、照れたように笑んで、その人への想いを語る。
初めて見るライアンの顔に、クローディアは大声をあげて泣き出した。
「うわぁぁん!どーして、どーして私じゃダメなのぉ!
どーしてぇ?」
「……ライアン、もう行って大丈夫だ…今まで助かったよ…。」
コーランがわんわん声をあげて大泣きするクローディアを胸に抱き留め、苦笑しながらライアンに目配せする。
「……コーラン、ありがとうな…俺も色々教えてもらった…。
あの…捕らえられたフレイアの母さんの事だけど…。」
「悪いようにはしないさ…もう悪さをするような、そんな気も起きないだろうしな…」
ライアンは無言で頷いてから、コーランをはじめ忠臣達に向かいボウアンドスクレープをし、その場から一瞬で姿を消した。
「ライアン!ライアン待って…!ライアン…!
好きなの!!行かないで!」
わんわん泣き続けるクローディアの声を、転移したセフィーロ王城の屋根で聞きながらライアンは頭を掻く。
「とりあえずかっこよくポーズまでキメて、クローディア達と別れて城を出たはいいけど…
どこ行くか考えてなかったな…。うん。」
王城の屋根に寝転んで、屋根の下のクローディアの泣き声を暫く聞く。
「ま、しばらくは人生初の一人旅でもしてみるか。」
ライアンは屋根を蹴って高く跳んだ。
そして、そのまま空中で姿を消した。
「ディアーナ、セフィーロの新しい国王が決まったみたいだぞ。」
「あのライアンに懐いていた女の子なんでしょ?
まさか、第一王女をいきなりプチったりしたんじゃないわよね?」
「スティーヴンの話だと、ライアンが第一王女をプチッと殺した事にはなっている様だが…
当の本人の第一王女は今、ディアナンネに居るらしい。」
「ふぅん……で、セフィーロ国の女王の夫はライアン?」
「じゃないな。今、セフィーロにライアンは居ないようだ。」
レオンハルトとディアーナはロージアの居ない所でコソコソとライアンの話をする。
「どこ行ったのかしらね…セフィーロでの事が終わったら、こっちに来るかと思っていたのに…。」
「さぁな…。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる