転移した世界がクソだったんで魔王を作る事にした。

DAKUNちょめ

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第一章

6―遠い世界の遠い記憶。

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宿屋の少年を同行させる事にした俺達は、少年の記憶を頼りに次の町を目指す事にした。…のだが…。


「お前の村の隣町なんだろう?右へ左へ、進んだり戻ったり。
さっきから迷ってばかりじゃないか。フザケてんのか?」


同じ場所をグルグルと回らせられた俺は、疲労こそ無いが苛立っていた。
なにしろ、この世界に来てからまだマトモな飯が食えてない。

少年の養母である宿屋のババアが作った料理は一応食ったが、前菜程度の少なさだった。

一緒に出された水を飲みながら腹を落ち着かせ、次を待つつもりだったが、前菜と水に睡眠薬的な何かを使われており、俺は寝たフリをせざるを得なくなってしまった。
よって俺は今、空腹であり虫の居所が悪い。


「フザケて無いよ!
隣りの町って言っても村の宿屋に養子に来た時にしか歩いた事無いし!
ハッキリ覚えてないよ!」

「…偉そうに、俺についてきてとか言っといてか。」

「そうでも言わなきゃニイチャン達、俺を置いてズンズン先に行っちまうんだもん!!
こんな森の中に置き去りにされたら、俺すぐ死ぬ!」


このガキは…すぐ死ぬ事を何度も偉そうに言いやがって。

俺が空腹な為に苛立っているのを知っているハティが、クソまずい戦闘糧食のコンバットレーションを手に持っている。
隣ではスコルが、野獣化した少年の臓腑から取り出した血みどろの蜂の巣を持っていた。

━━どっちにするの?━━そんな顔をして俺を見る。


「どっちも食わん!!」


空腹の俺に気を遣ってと言うよりは、空腹に苛立っている俺を玩具にして楽しんでいる様にしか思えないスコルとハティ。
俺がどっちも食わないと解っていてわざと勧めてきやがる。

ふと、宿屋の少年がハティが手に持つレーションをガン見している事に気がついた。


「お前、食いたいのか?アレ。」

「え、えっ?……ぅん……。でもニイチャンたちの貴重な食料…。」


貴重でも何でも無い。

銃の弾と同じで、シリアルバーとカロリーバーとミネラルウォーターだけは無限に手に入る。
あとジャーキーが。


「ほら、やる。食え。」


俺はシリアルバーとカロリーバー、それにペットボトルに入ったミネラルウォーターを少年に渡した。


「こ、これナニ!?水!?透けて見えてるの?キレイだ…。
俺、これ宝物にする!」


少年はペットボトルに興味津々となったようだ。


「せんでいい。飲み終わったら容器は自然に消えるし、中身があっても俺が居る場所にしか、それらは存在し続けない。
俺がションベンしに少し離れただけでも消えるからな。」

「えっ!そうなの!?」


消えると聞いて少年は、焦った様にバーの外装を剥いて慌てる様にシリアルバーにかじり付いた。


「ウマァッ!ウマい!何だコレ!凄くウマイ!!甘い!」

「大袈裟…でもないのか。あんな小さな村暮らしじゃ、甘味も早々手に入らないだろうしな。」


蜂蜜位しか。
スコルの持つ、蜂の巣に目を向けてしまった。
確かに甘ったるいニオイがプンプンしているが血みどろのソレを口に含みたくはない。


「テイト、隣町まで何も口にしないのは無理だ。
この場所から2日歩いた範囲の距離内に、人の集まる場所は見当たらない。
ワタシ達がテイトと肉を乗せて走れば、もっと早く辿り着くかも知れないが。」

ハティ、さりげに宿屋の少年を肉と呼んだな。
非常食のつもりか。


「そうだな…こんな森や荒れ地だらけの世界での隣町なんて、バスで数分とかな距離なワケ無いよな…。甘かったァァァ…。」


俺は諦めて、歩きながら少年の隣でカロリーバーを口に咥えた。
マズイ訳では無い。味気はないが……
モサモサと口の水分を全部持っていかれる。
こんな事なら、この世界に来る前に購買でおにぎりや焼きそばパンを買っておくんだった。


「ニイチャン、こんな美味しいのに何で嫌がるの?」

「一日にコレだけを延々と食う生活を数年続けてみれば分かる。」

「ふぅん…そんな生活をしていた事があったの?数年??
ニイチャン達って、不思議だね。今まで見た異世界から来た人達と…全然違う。」

「やはり、お前の村に何人か辿り着いた異世界人が居たんだな。皆、どうなった?……死んだのか?」

「死んだ人もいる。あと……売られた人も居たから、その人はどうなったか知らない。」


突然、村に転がり込んで来る異世界人は、村の臨時収入扱いとなっていた様だ。
あのクソみたいな大陸王から見放された上に命を狙われ、逃げて辿り着いた村で暖かく迎え入れられる。
それは簡単に落ちるだろうな。
俺がされたように、薬入りの食事を出されて簡単に奴隷にされたのだろう。

あとは労働力扱いか、売られるのか、獣人の少年の様に虫の餌にされたか……。


「ニイチャンみたいに怯える様子が無くて、強くて…こんなお付きの人を連れてる人、初めてだよ。
それに…ニイチャン大きな犬連れてたじゃん?あれ、今どこに居るの?」


少年の言葉に俺がはた、と気が付きスコルとハティを見た。
この少年は、獣人の少年を運んだあの狼がハティとは気付いてなかった様だ。
隠す必要も無いしバラす。


「お前の目の前に居る。そこの二人の娘は人間じゃない。
ちなみに獣人でもないが。
おい、見せてやれ。」


「えっ…!!ぅわ…うわぁぁ!!!」


大きさも自在の二人は、少年の目の前でアフリカ象並に巨大な黒狼と銀狼の姿になった。
金色の4つの瞳で地面に尻をついた小さな少年を見下ろす。


「あわわわ!!こ、こんな大きくなかった!!!」


「大きさは自在なんだ。
その気になれば、もっとデカくなれるらしい。」


そもそもがスコルもハティも亜人ですらない。
俺の元居た世界では神に近い存在だ、なんて言った所で解かりゃしないだろう。


「二人の機嫌を損ねるなよ。
ガキの首なんか、死んだことも気付かぬ内に飛ばされてるからな。ハハハ。」


俺はジャーキーを噛みながら、ふと思い出した。


「そういやガキ、お前の名前何て言うんだ?」









地球という星の、日本という国。

その中で高校2年生だった俺達同じクラスの26人は、学校の校舎ごと見知らぬ世界へ飛ばされた。

校舎は宙に浮いた状態で固定され、校舎が浮く空の色は見たことも無い緑が渦巻くエグい色をしていた。

毒ガスだと誰かが言った為に窓を開ける事も出来ず、皆がどう行動して良いか分からない中で、俺の幼馴染みの葵だけが、その状況に怯える素振りも無く言ってのけた。


「異世界に連れて来られた」と。


パニック状態だった教室が静まり返り、逆に皆が冷静になった。

いやいや、待て待て、いくら何でも…。ゲーム?アニメ?創作世界まんま?

真剣に受け取るのが恥ずかしい。皆がそんな顔で互いを見る。

やがて、葵の提案で「ステータス」と言ってみろと言われ、皆が言い渋る中で俺が最初にそれを口にした。

目の前に突然現れたゲームの様な画面には、俺の名前やレベルが書き込まれていた。
情報はまだ少ない。

「レベル1………」

俺の目の前にハッキリ映し出された画面は、他の誰にも見えない様だ。

俺の様子を見た他の奴らも同じ様に「ステータス」と言っては、自身のステータスを目にしていく。


「帝斗!!俺の、俺のステータスが見える!!
前は見えなかったのに!!」

「あ…あぁ、良かったな…闇の末裔である皇子のお前に、やっと失われた元の力が戻って。」


最近、厨二病が治ったハズの友人が両手に拳を握り、感極まっている。
今は喜んでる場合じゃないだろう、自称闇の皇子。

俺だけでなく、クラスの皆がステータス画面を開き混乱している。

夢や幻ではなく、俺達が葵の言うように本当に異世界に来たのだとしたら、俺達は今からどのように動けば良い?

元の世界からの救助なんて、有り得る筈も無い。


「おい、で、これから俺達はどうすればいいんだよ!」


クラスの男子から声があがった。


「救助、来るよね!?絶対に誰か助けに来てくれるよね!?」


女子も数人が集まり身を寄せて声をあげる。

この世界が異世界だと最初に言い切った葵に向けて、何らかの答えを求めての問いかけのようだが葵は小さく笑った。


「フフッ。誰も助けになんて来れないよ。
このまま、この教室で餓死するのも、今を悲観して自死するのも、外に出て戻る方法を探すのも、それぞれが好きにすればイイんじゃない?
あ、行動するなら早めに少人数で、とオススメするわ。
じゃあ私はもう、行くわね。」


俺は教室のドアに手を掛けた葵の肩を掴み、教室を出ようとした葵を止めた。


「待ってくれ葵!…葵は…ここが何処か知ってるのか?
何で、こんな異様な世界で、そんな平然としていられる。」


肩を掴む俺の手に自身の手を重ね、そっと肩から俺の手を下ろした葵はドアを開き、暗い廊下に一歩足を踏み出した。


「ここが何処かは知らない。
私達が居た世界とは違う世界だと知ってるだけよ。
こんな風に…違う世界に飛ばされる事を、私は以前にも経験しているから…。」

「では違う世界に行った葵が、俺達のクラスメートとして居たって事は、元の世界に戻る方法もあるって事だよな!?」


問いかけながら、変な違和感がシコリの様に俺の頭の隅に引っ掛ける。
葵が異世界に行っていて戻ったというならば、その異世界に行っていた期間、葵は俺の側に居なかった筈だ。
だが、俺は幼馴染みの葵といつも一緒に居て…
腐れ縁だって呆れて笑えるほど、いつも一緒に居て……
いつ行って、いつ戻った?


「その方法は自分で探してちょうだい。それに……
私、つるむのは嫌いなの。一人で行かせて貰うわ。
さよなら帝斗。頑張ってね。」

「葵!!!待ってくれ!!」


真っ暗な廊下に躍り出た葵は、そのまま廊下を走って消えてしまった。
廊下は、数メートル先は突き当りであるはずが、どこまでも廊下が続き終わりが見えない。
まるで奈落の底が口を開けた様に暗い道が延々と続いている。

そして、葵が去った後の廊下の向こう側から、奇妙な生物の鳴き声がする。

犬や猫、自分が知る様な身近な動物ではない。
耳障りな上に、恐怖に心臓が圧迫される様な、人の深層心理に爪を立て侵そうとするな嫌な声がした。
俺は教室に戻り、ドアを閉めた。

あの声の主が……教室にまで来たら……俺達は生きていられるのだろうか……。


「なぁ葵は…行ったのか?
あいつ、一人だけ助かるつもりなんじゃないだろうな!!」


俺はクラスの男子の一人に、詰め寄られた。
いつもは大人しい性格の真面目なヤツだ。


「俺が知るか!!
それよりな、この教室の前の廊下、突き当たりが無くなっている。
教室から出て左右、どちらも延々と廊下が続いている。
……それと、姿は見えないが、何か居るみたいだ。鳴き声が聞こえる。
俺達、戦える様に準備をした方がいい。」


俺の言葉に、女子がパニックになった。
数人で固まり身を寄せ合って悲鳴をあげる。


「キャーキャーやかましい!!お前らの声でバケモンが来たらどうすんだ!!」


クラスの男子が怒鳴る。お前の声もデカい。バケモンを呼ぶかも知れない。
協力しあって苦難を乗り越えるには、あまりにも協調性の無いメンツ。

教室にある物で武器になりそうな物など探すが、長い物では掃除用具位しかない。
カッターナイフや、小さな刃物を持っている奴もいたが、それを手にして化け物と近接戦闘する勇気のある奴なんて、いるワケがない。

俺達は固唾を呑み、いつ教室に現れるかも分からない敵を待っていたが、それはいつまで経っても現れなかった。

この世界に来てから体感で数時間が経過した頃━━


「と…お手洗いに行きたい…。」


女子の一人が手を挙げ、泣きそうな顔で言った。


「はぁあ!行きたいなら勝手に行けよ!」

「や、やだぁ!教室から出るの怖い!」

「私もトイレ行きたい!男子、ついて来て!お願い!」

「フザケんなよ!だったら、漏らせよ!」


男子と女子とで険悪な言い合いが始まった。
苛立つのは分かるが生理現象は仕方がないだろう。
実際、いつまでも教室に立て籠もるワケにもいかない。
教室の外の情報を少しでも手に入れないと。


「……俺もトイレ行きたい。だから俺が一緒にいく。」


俺が挙手して立ち上がり、女子をゾロゾロと連れてトイレに行く事にした。

このまま籠城していてもラチがあかないと思ったのもある。
一度、教室から離れて隣の教室の様子等を確認したいと思ったのもある。
俺が手にしている武器はホウキ一本だが、教室にある武器らしいモノなんてたかが知れている。
隣の教室からも武器になりそうな物があれば回収したい。

トイレに向かう途中、俺達の隣の教室の前を通った。
中は真っ暗で、ドアに手を掛けたが開かなかった。
3つ教室を過ぎた場所にトイレがある。
俺は女子が順番にトイレを利用するのを、隣の男子トイレの前で待った。

排泄等の生理現象もそうだが、あのまま食物の無い教室に居続けても葵が言った通り餓死するしかなくなる。
教室から出て動く様にするのなら、体力がある今の内に行動を始めた方がいい。


「真神くん!!うしろ!!」「キャアぁ!!」


女子が教室に向かい歩き始め、1番後ろを歩いていた俺の後ろにソレは居た。

背後から覆いかぶさる様に伸し掛かって来た、得体の知れない腐臭の漂う物体は、ゾンビ化した巨大なナメクジみたいなモノだった。
名前はおろか、頭や顔が何処にあるのかも分からない。


「うわぁあっ!!」


持っていたホウキで攻撃をしようとするが、背後のヤツには届かない。
チリチリと皮膚に火傷を負わされた様な小さな痛みが走り出す。
随分とゆっくりではあるが、俺の皮膚を溶かそうとしているらしい。
俺は助けを求めて手をのばしたが、女子は全員教室に走り去っていた。


「た、助け………」


この異世界とやらの、最初の犠牲者が俺なのか………はぁ?


「ナメんじゃねぇよ!!!」


俺はヤツのへばりついた上着を脱いで廊下に叩きつけた。
あとはもう、制服の上着の上から何度も何度も、足の裏の感覚が真っ平らになるまで執拗に、ヤツを踏み続けた。
傍から見たら、かなりアレな人だったかもって位に鬼気迫る状態だったかと思う。
ヤツが息絶え、制服の下から死体も溶ける様に消えて無くなった。
それでも俺はしばらく制服を踏み続けた。

俺が攻撃を止めたのは、制服の下に消えたヤツの代わりに硬い何かが現れてからだ。
制服をめくってみると床の上に剣が一本転がっていた。

それを手にしたままステータス画面を開くと、装備の部分に

『模造刀。刃付き』の字が………

いや、模造刀って…刃が無いから模造刀じゃないんだっけ?
刃を付けたら、普通に刀じゃないのか違うのか?

何にしろ、レベル2になっているし、ホウキよりは良い武器が手に入った。


「教室に戻る必要は無いな。俺の無事を知らせる必要も無いし。
このまま、動くか………。」


葵がつるむのが嫌いだと言っていた。
今の俺も、そう思う。
誰かが犠牲になっている内に逃げようなんて考えの奴らとつるむつもりは………


「真神!!大丈夫!!」


教室に逃げ帰った女子が数人、武器を手にした男子を連れて戻って来た。


「帝斗!!大丈夫か!!襲われたって聞いて!!」

「闇の皇子……お前の武器は、なぜ三角定規なんだ。」

「教室にはもう、これしか無かったんだ!!」


数学に使う大きな三角定規は、確かに鋭角部分が武器になるかも知れないが…
俺は厨二病を拗らせた、間抜けだが人の良いコイツに思わず噴き出した。
そして、逃げ出したと思った女子が数人、俺を救うためにと戻って来てくれた事に、裏切られた気でいた自身を恥じた。


「ありがとうな、みんな…だが、やはりこのまま教室に居てもなんにもならないと思う…。
俺は教室を出る。皆はどうする?」

「帝斗が行くなら、俺も一緒に行く!ダチだもん!
一人にしないでくれよ!俺の闇の力が暴走するから!!」

再び厨二病に戻りつつある友人、闇の皇子大輔が俺にくっついて来た。
闇の力が暴走して、リアルに滅茶苦茶強かったら良かったのだが。
俺にしがみつく闇の末裔だかの皇子の武器は大きな三角定規のままだ。


「私達は…まだ教室に居るわ…救助だってまだ……」

「葵は来ないって言ったけど、分からないじゃない?
もう少し様子を見たいの。だから真神君も居てくれたら心強いなぁ…。」


俺を助けに戻ってくれた女子は互いの顔を見合わせながら、言いにくそうに言った。
一方、男子は俺が得体の知れない物に襲われたと知って、その場に留まるのもどうかと悩んでいる様子。


「俺達も、もう少し様子を見て準備を整えてから動くつもりだ。
真神は一人…いや、ソイツと二人きりで行くつもりか?
頼りになんねえぞ、ソイツ。」


大輔を指差して言う。
確かに、ただのオタクだし体力は無いし、ビビリだし……
戦力としては全く頼りにならないヤツだけれど……。
大事なダチだしな。


「弱いクセに、俺を助けようとしてくれる心意気だけは買ってるんだよなぁ。コイツの。それに一緒居て楽しいし。
コイツとなら、つるんでもいいかなって思うんだよ。な、ダイ。」

「ヒドイな帝斗!!マジひどい!!」


━━俺は分かっていなかった。

葵が、誰ともつるみたくない理由。

弱いヤツとつるんだら自分ばかり前線に立ち、助け合えない。
だから割りに合わない。

だったら、そいつが強くなるまで自分が頑張ればいい。

そう思っていたが……………━━━━









宿屋の少年は巨大な狼のスコルとハティに萎縮したまま、震えながら答えた。


「お、俺の名前は、ダイってんだ……。」


「ダイ…………そうか。
まぁ、俺の前で死ぬ二人目の『ダイ』にならない様に頑張ってくれな。」


「な、なに怖いコト言ってんだよ!ニイチャン!」



━━誰ともつるみたくないと言った葵。

お前は何人、つるんだ奴の死を見てきたのだろうな━━



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