【R18】夜の帳に聖なる契り 『転生後の異世界で、腐女子のわたしがBLネタにしていた推しに喰われる漫画を描く罰ゲーム』

DAKUNちょめ

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89話◆愛の伝道が失敗に終われば、元の世界にお戻りになるとの事でした。

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【堕ちた図書室の妖精  スファイ総受】


『こんな所で一人でお勉強か?スファイ。』


『せ、先輩……』


『そんなお勉強より俺達が、もっとためになるお勉強を教えてやろう。』


『え…ぼ、ボク…あのっ失礼しま……!!んっ!!や!誰か!』


『こんな所に、誰も来やしねーよ!』


『剥いて、突っ込んじまえ!!』


『んんっ!や、やだぁぁ!!助けっ…あああっ!!』




…………………と、いつも入り浸っていた図書室にて、モブの先輩たちによって肉欲の奴隷となった可哀想なスファイ。

彼はこの後スティーヴン殿下やサイモンにも喰われていくという………



「……わたしの…同士仲間が描いたモノです。」



わたしは年上の同人友達、半ズボン標準装備の可愛い少年が無理矢理ドロドロのグチョグチョにされるのが大好きな腐った同人仲間の描いた本を出した。


ちなみに執筆した彼女は、お嬢様女子大に通う趣味がピアノにクラシック鑑賞に社交ダンスに18禁ショタ執筆だという、ステキ腐女子だ。


本の表紙にて、図書室の床にばらまかれた本の上に半裸で涙目で寝ている姿を描かれたスファイは小柄な美少年で、今、目の前に立つスファイとはまったく違うが、深緑の髪の色と赤と青の特徴的なオッドアイが全く同じである。



「そうそう、学園に居た頃のスファイって、こんなんでしたわよねぇ…はぁ…。」


とウットリ呟きながらカチュアの開いているページは、幼いスファイがモブ二人に上下を同時に責められているシーンだ。

カチュア、こんなんでしたわよねぇって、そのページのスファイは妄想だからな?


「………これ、僕ですか?
……いや、いやいや、こんな事された事無いですけど。」



うん、分かってる。

つか、されていたとしても、されていたとは言えないわよね?

そこら辺は、わたしの胸の奥に「されていたかも知れない」と曖昧な感じにして腐のネタ箱にしまっておくわ。

今後の為に。



「めぐ……ミランダと同じく他の道師の方による作品か……愛の形は様々とは聞いたが、深いな…。」



サイモンが感慨深く言うが、同士の方?同士は、そんな大層なもんか?

愛の形?愛の……
いや、スファイがモブに無理矢理ハメられてるだけですやん。



「スファイが、ミランダと同じ愛の伝道師の方によって聖書に描かれる者であるのならば、やむを得まい。
……心苦しいが、俺の個人的な我が儘により、メグミン先生の魂を他の伝道師の方々が迎えに来られて連れて行かれては困る…!」



???意味が分からんが……

ジャンセンさん、わたしの事をサイモンに何だと説明してんの?

愛の伝道師ってナニ?連れて行かれる?何処へ?



「サイモン様…私からもお願い致します!
奥様が…メグミン大先生が!元の世界にお戻りになられては困ります!
メグミン大先生は、まだこの世界に必要なお方!
まだ成されていない偉業がたくさんございますもの!」



カチュア、必死になって口添えしてくれるのは有り難いが、カチュアの言う偉業って根元ズッポリを描く事だよね?

それ、偉業じゃなくて罰ゲームだから。



スチュワートさんとメイは、同人誌を見て何とも言えない顔をしているけど、ある意味それが正解。

つか、サイモンがスファイの旅への同行を認めつつあるなら、乗っかって押し通すしかあるまい!



「…………わたしが、スファイを気にするのは、その様な理由からですの。彼は、わたしの同士のお気に入りなのですわ。」



「メグミン先生のお仲間である、他の伝道師の方が聖書に描かれる人物を無下にする訳にはいかん……
仕方あるまい。旅への同行を認めよう…。」



何か変な納得の仕方をしてますが……結果オーライか?

いつ、わいて出て来るか分からないスファイを解放する方が、わたしにとってもストレスだったからね。

まぁ、これからはわたしでなく…メイが大変そうだけど。



スファイも、サイモンに負けない位に愛が重いタイプと見た。



「メイ、良かったじゃないか。可愛い男の子に懐かれて。」


カチュアがフフっと笑って水の入ったグラスを口にする。


そう言えばメイって、可愛い男女、綺麗な男女が好きで、骨抜きにしたいタイプだって、前にカチュアが言ってたなぁ。

処女のくせに。



「はぁあ!?見りゃワカルだろーけど、可愛いくなんかないよ!コイツ!昔は可愛いかったのかもしんないけどさぁ!つか、重いわ!どけ!」



再びおんぶお化けになったスファイと、取り憑かれたコロポックル豆柴。



「……ふぁあ……」


徹夜で愛され、明け方には半笑いのままタイタ◯ックでフィニッシュを迎えたわたしに、睡魔が急に襲って来た。

サイモンの膝に座ったまま豪華客船タイタ◯ックの次は、うつらうつらと小さな舟を漕ぎ出す。



「伯父上、ミランダを寝かせてから師匠の元に戻ります。」



「サイモン……もう神聖国で諜報活動をしているのですよね?
…くれぐれも気をつけて……」



うつらうつらしているわたしを抱き上げたまま席を立つサイモンに、スチュワートさんが声を掛ける。



「ええ。」







サイモンがわたしを寝室に運んでくれている。

もう、寝息も出てるし、ほぼ寝ているんだけど微妙に意識がある。



寝室に運んでくれたサイモンがわたしのガウンを脱がせ、ベッドに横たえてくれた。



が、スカート部分を捲り上げた。

ちょ、ちょっと!!もう無理!やんないから!死ぬ!



わたしの下半身を見て少し考える仕草をしたサイモンは、わたしに新しい下履きを履かせてくれた。

そっか、わたし…ノーパンだったのね。



サイモンは眠るわたしに角度を変えながら幾度も浅いキスをして、こめかみや額、頬など顔にも唇を落とすと「バイバイ」の代わりにスッと手を上げて部屋を出て行った。



うおぉーい!!

上げた手に、なんで昨夜わたしが履いていた穴開きパンツ持ってんだ!

持ってくなぁあ!!










「なんと…では、その石があれば転移魔法を使えなくとも思う人の前に転移出来ると?」



「うん、そう。マメシバに殴られた時に草原で無くしたみたいなんだけど、そんな石を預かっていたよ。」



食堂にて遅れた朝食を取りながら、スファイがスチュワートの質問に答える。



「うん、そう。じゃない!!はい、そうです。だろ!
お前、急に子ども返りしてんじゃないよ!
もう少しマシな大人になっていたハズだろ!お前!」



スファイの隣の席に座る苛立つメイの拳がスファイの腕を叩く。



「……メイ、あまり乱暴は……」



困り顔でスチュワートが呟くが、苛立ちが過ぎて聞く様子の無いメイと、痛がりつつも嬉しそうなスファイに、それ以上口を出すのをやめた。



「母は魔法を使える人ではありませんでした。
その石を母に預けたのは別の者でしょう。
…敵にそんな魔法を使える者が居るなんて…考えただけでもゾッとしますね…
その石を使えば要人の暗殺だって簡単だし、量産出来たら兵士を一気に敵国の本拠地に送り込む事だって……。」



カチュアが不安を口にすれば、スチュワートも頷く。



「同じ者かは分かりませんが、人の意識を失わせて意のままに操る事の出来る者もいる…
そんな者が銀狼鬼を探し……まさか、同じ様に傀儡にするつもりで…?
…はぁ……馬鹿げた事を……」



スチュワートは深い溜息と共に額に手を当て首を左右に振った。

その者が使える魔法がそれだけとは限らない。

あるいは、その者以外に不思議な魔法を使える者が居る可能性もある。



ミランダがいきなり転移させられ拐われ掛けた事件がまだ謎のままだ。



「グリーンヤンキーと奥様が呼んだ輩が、また奥様の元に現れるかも知れません。
いきなり本人が現れるのではなく、対象者を別の場所に移動させる魔法。
…対象者を簡単に捕らえられる…気持ち悪いもんですね…」



そんな魔法が使えるならば、戦争が起こった際にいきなり国王が捕らえられてしまうかも知れない。

そうなれば、こちらは無条件降伏するしかない。


「考えていても始まりませんね…今日は一日ゆっくり好きな事でもして過ごしましょう。
この邸は守りが固いので、奥様の事は心配なさらず睡眠を取るも良し、町を散策して来ても構いませんよ。」



執事の姿の時と同様に、優しく微笑むスチュワートだが見慣れない今の姿では違和感を感じてしまう。

カチュアは苦笑して席を立った。


「好きな事をして過ごして良いのなら、稽古をつけて下さいませんか?
侍女としてヒールナー邸に来てから鍛練の時間も減り、剣の腕を鍛えてくれる人もおりませんくて…
戦場の狼と呼ばれた剣士に是非とも。」


「…………手加減出来ませんが、よろしいですか?」


同じく席を立ったスチュワートが、不敵な笑みを浮かべる。


「手加減は不要です。私はまだまだ力不足です…。
私は…もっと、もっと…強くなりたいのです。
守るべき者を守れるように!」


頷いたスチュワートはカチュアに着いてくる様に促し、二人は食堂から消えた。


食堂に残されたメイは、ゆっくり食事をとりながら自分は今日一日どうやって過ごそうかななんてポヤンとした表情で考える。


「はい、マメシバ、あ~ん。」


目の前にスファイが摘まんだ木苺が運ばれて来て、唇にムニ。と押し付けられるまでは。



「いらん!!お前、いらん事すんな!何をしたいんだ!!」



「え?マメシバの口に入った木苺、僕が食べたい。」



鬼の様に険しい顔をしたメイは、先ほどのミランダとサイモンのやり取りを思い出した。

ミランダが口に含んだ木苺を噴き出してしまい、サイモンが拾って食べたシーンを。



「黙れやぁあ!!キモいわ!お前、止めどなくキモいわ!!」



「じゃあ木苺はいいから、マメシバとキスしたい。」



「ざけんな!お前ェ!!」



てへぺろメイは、スファイの保護者になってから、ぶちギレメイになってしまった。

穏やかに過ごしたい、そう願うメイに平和は訪れるのだろうか?



とりあえず、血管がブチッと切れない事を祈る!!自分メイ


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