王子と内緒の人魚姫

黒蝶

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彼目線のストーリー

ある決意(玲音・第39話)

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俺は不覚にも、魔王に会ったとき...黒羽の前で泣いてしまった。
(あれは、俺の弱さだな...)
泣きつかれた黒羽を抱きかかえ、美音と錬と話す。
◆「黒羽、大丈夫かな...」
◇「魔女と、戦わないと」
♪「俺も手伝うよ」
そんなこんなで話していたとき...。
□「おやあ?可愛らしいお嬢さんだこと。具合でも悪いのかい?」
(この女...)
嫌な予感がした。
...母が殺されたときと、同じ気配がしたからだ。
◆「...別に」
すると女は、怪しい瓶を見せてきた。
□「この薬がよく効くよ」
(そんなもん飲ませるかよ)
◇「いらない」
間合いをとり、黒羽を近くの椅子に座らせる。
□「なら...やってしまえ!」
すると、どこからともなくそれは現れた。
◇「二人とも、フォーメーション・シューティングスター!」
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いつまでも敵が減らない。
こちらの体力の...特に美音の体力の限界が目に見えはじめた。
その時だった。
「みん、な!敵を、ひきつけて!」
(黒羽!?)
何をする気なんだ。
バリン!と大きな音がなる。
(器...?)
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帰って話を聞いたところ、魔女の力によるものらしい。
「私のせいで、みんなが危険な目に...ごめんなさい!」
(なんで、黒羽が謝るんだよ)
約束、したじゃないか。
それに、黒羽は幸せになってもいいはずだろう?
俺は気づいたら黒羽を抱きしめていた。
「約束したよな?勿論、約束があるからだけじゃなくて、一緒にいてほしいんだ」
黒羽は泣いていた。
(今日は泣かせてばかりだな...)
◇「珍しく、男前」
◆「珍しくってなんだよ、」
♪「しー...。彼女が起きちゃうだろ?」
この日は四人で同じソファで寝た。
...俺は、ある決意をした。
(黒羽)

絶対に、この場所も、黒羽自身も...俺が守る。
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