王子と内緒の人魚姫

黒蝶

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赤城玲音 篇

第50話

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しばらく入院したあと。
♪「二人とも、退院おめでとう!」
集まっていた全員がグラスを合わせる。
あの事件から二週間。
退院の許可がおりたのだ。
ただし、黒羽はあと三日、車椅子を使うことが条件だ。
☆「美味いな。流石は雪が作っただけある」
○「ありがとうございます。美音さんにも手伝っていただきました」
◇「雪が上手すぎて出る幕がなかった」
♪「流石は完璧秘書...」
(みんな楽しそうでよかった)
各々が話をしているなか...
◆「なあ、黒羽...」
「なあに?」
◆「その、傷跡とかは...」
「残らないって渚が言ってたよ」
◆「よかった...」
玲音は黒羽を抱きしめる。
「玲音、私...約束、ちゃんと守るから。もう勝手なことしないって誓うから。でも...玲音も、自分を粗末にしないって約束して?」
◆「勿論だよ!だけど...」
「んっ...」
浅く、しかし少し長い間、唇がふれあう。
◆「これは、無理した罰」
「...もう」
そこで気づいた。
...みんなの視線がこちらに集まっていることに。
「わあっ!もうっ、玲音...!」
◆「ごめん!」
☆「こういうのをバカップルというのだろうな」
♪「お、お互いを思いやってるの間違いだよ」
◇「玲音、時と場を考えて」
○「お二人の仲のよさ、見させていただきました」
♪「僕たちはお邪魔だろうから...こっちで話していようか」
そう言うと四人はまた、話をはじめる...。
◆「本当に、ごめんな...」
「いいよ、私は嬉しかったから」
◆「...ごめんな、もう一生離してやれそうにねー」
「私も、一生離れられそうにないよ...」
二人は顔を見あわせ、今度は誰も見ていないことを確認して口づけを交わした...。
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