598 / 732
緑川真人 篇
第8話
しおりを挟む
▲「いらっしゃいませ!こちら、花屋です」
ー「やあ。その、ぷ、プロポーズ用の花束を頼みたいのだが...」
▲「どのようなものにしましょう?」
ー「きみに任せるよ」
▲「日にちはいつになさいますか?」
ー「明日の朝七時、とりにくる」
▲「かしこまりました!ありがとうございます」
お客さんが帰っていったあと、真人はため息をつく。
「どうしたの?」
▲「いや、なんか...自分のプロポーズなのに花を選ぶのを人任せにしていいのかなって思って」
「真人が信頼されてるっていうのはいいことなんじゃないかな...?確かに自分で選ばないのはどうかなって思ったけど...」
▲「そんなふうに考えたこと、なかった」
黒羽はぽん、と頭をなでられる。
「...!」
▲「ありがとう、黒羽。ちょっとやる気でたよ!」
「わ、私にも手伝わせてね...」
(なんだろう、すごく恥ずかしい...)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▲「う~ん...」
(真人、かなり悩んでるみたい...)
あっちの花を見てはこっちの花を見て、という感じだった。
▲「プロポーズなら、ジギタリス?いや、これだけだとなにか足りないな...」
「あ、の」
▲「でもこれだと...」
「あの!」
▲「ごめん黒羽ちゃん!どうしたの?」
「これと、これと...これを組み合わせたらどうかな?」
黒羽は赤いサルビア・ジギタリス・リアトリスを指さす。
▲「赤系の花で揃えて、花束に...。真ん中に赤いバラを入れたら完璧かもしれない」
「え...?」
▲「すごいよ黒羽ちゃん!いいアイデアだ」
「本当?」
▲「赤いサルビアの花言葉は『燃える思い』、ジギタリスの花言葉は『熱愛』、リアトリスの花言葉は『燃える思い』。一つ一つは地味だけど、真ん中にバラを少し添えれば...。ありがとう、黒羽ちゃん!助かったよ」
「私はただ、お花が綺麗だったから...」
(そんな花言葉があるなんて知らなかった...)
▲「夕方からブーケを作るから手伝ってくれる?」
「うん、私でよければ!」
(真人はがんばり屋さんなんだな...)
そんなことを考えながら、黒羽はブーケ作りを楽しみにしていた。
ー「やあ。その、ぷ、プロポーズ用の花束を頼みたいのだが...」
▲「どのようなものにしましょう?」
ー「きみに任せるよ」
▲「日にちはいつになさいますか?」
ー「明日の朝七時、とりにくる」
▲「かしこまりました!ありがとうございます」
お客さんが帰っていったあと、真人はため息をつく。
「どうしたの?」
▲「いや、なんか...自分のプロポーズなのに花を選ぶのを人任せにしていいのかなって思って」
「真人が信頼されてるっていうのはいいことなんじゃないかな...?確かに自分で選ばないのはどうかなって思ったけど...」
▲「そんなふうに考えたこと、なかった」
黒羽はぽん、と頭をなでられる。
「...!」
▲「ありがとう、黒羽。ちょっとやる気でたよ!」
「わ、私にも手伝わせてね...」
(なんだろう、すごく恥ずかしい...)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▲「う~ん...」
(真人、かなり悩んでるみたい...)
あっちの花を見てはこっちの花を見て、という感じだった。
▲「プロポーズなら、ジギタリス?いや、これだけだとなにか足りないな...」
「あ、の」
▲「でもこれだと...」
「あの!」
▲「ごめん黒羽ちゃん!どうしたの?」
「これと、これと...これを組み合わせたらどうかな?」
黒羽は赤いサルビア・ジギタリス・リアトリスを指さす。
▲「赤系の花で揃えて、花束に...。真ん中に赤いバラを入れたら完璧かもしれない」
「え...?」
▲「すごいよ黒羽ちゃん!いいアイデアだ」
「本当?」
▲「赤いサルビアの花言葉は『燃える思い』、ジギタリスの花言葉は『熱愛』、リアトリスの花言葉は『燃える思い』。一つ一つは地味だけど、真ん中にバラを少し添えれば...。ありがとう、黒羽ちゃん!助かったよ」
「私はただ、お花が綺麗だったから...」
(そんな花言葉があるなんて知らなかった...)
▲「夕方からブーケを作るから手伝ってくれる?」
「うん、私でよければ!」
(真人はがんばり屋さんなんだな...)
そんなことを考えながら、黒羽はブーケ作りを楽しみにしていた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる