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緑川真人 篇
第19話
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○「遥様...!」
「やっぱりここだったんだね、雪」
▼「おい、危ねえ!」
(あ...)
真人がそっと抱き寄せてくれた。
▲「大丈夫...?」
「うん」
☆「何故ここだと思ったんだ?」
そこは、一軒の漢方屋だった。
「雪と渚が仲良しだって聞いたから、もしかしたらって思ったの...」
○「今しがた、丁度遥様を探そうとしていたところでした。渚にも頼んだ方が早いと思いまして...」
▼「探索する前に見つかったがな」
渚はため息をついている。
▼「おまえ、本当に方向音痴だな」
☆「う...うるさい」
▲「渚、頼んでおいたものは?」
▼「ん?ああ、これか」
見たこともないような小包を出す。
「それ、なあに?」
▲「ああ、ちょっとね...」
▼「お前のためだって言えばいいだろう」
黒羽の方を指差して渚が意地悪な笑みを浮かべている。
▲「な、渚!」
「私の...?」
(もしかして)
▲「その、まだ足が痛そうだったから...」
○「相変わらず、足の痛みが酷いようですね...」
「...ごめんなさい」
▲「俺は、きみにそんな顔をさせたかった訳じゃない。ただ...黒羽に、ずっと笑っていてほしいから、ただそれだけなんだ」
☆▼○「...!」
真人は黒羽をそのまま抱き寄せ、そっとキスをした。
「真人...」
▲「...」
しばらく場が静まり返った。
▲「うわぁ!?ご、ごめん!また俺...」
○「足の件に関しましては私も協力させていただきます。さあ、お二人の邪魔にならないように...遥様、いきますよ」
☆「ま、またな」
▼「俺も店に戻る」
三人が散り散りに散っていったあと...
▲「な、なんかごめん...」
「私は、嫌じゃなかったよ?」
▲「黒羽...」
誰も見ていないことを確認して、二人はもう一度キスをした。
「やっぱりここだったんだね、雪」
▼「おい、危ねえ!」
(あ...)
真人がそっと抱き寄せてくれた。
▲「大丈夫...?」
「うん」
☆「何故ここだと思ったんだ?」
そこは、一軒の漢方屋だった。
「雪と渚が仲良しだって聞いたから、もしかしたらって思ったの...」
○「今しがた、丁度遥様を探そうとしていたところでした。渚にも頼んだ方が早いと思いまして...」
▼「探索する前に見つかったがな」
渚はため息をついている。
▼「おまえ、本当に方向音痴だな」
☆「う...うるさい」
▲「渚、頼んでおいたものは?」
▼「ん?ああ、これか」
見たこともないような小包を出す。
「それ、なあに?」
▲「ああ、ちょっとね...」
▼「お前のためだって言えばいいだろう」
黒羽の方を指差して渚が意地悪な笑みを浮かべている。
▲「な、渚!」
「私の...?」
(もしかして)
▲「その、まだ足が痛そうだったから...」
○「相変わらず、足の痛みが酷いようですね...」
「...ごめんなさい」
▲「俺は、きみにそんな顔をさせたかった訳じゃない。ただ...黒羽に、ずっと笑っていてほしいから、ただそれだけなんだ」
☆▼○「...!」
真人は黒羽をそのまま抱き寄せ、そっとキスをした。
「真人...」
▲「...」
しばらく場が静まり返った。
▲「うわぁ!?ご、ごめん!また俺...」
○「足の件に関しましては私も協力させていただきます。さあ、お二人の邪魔にならないように...遥様、いきますよ」
☆「ま、またな」
▼「俺も店に戻る」
三人が散り散りに散っていったあと...
▲「な、なんかごめん...」
「私は、嫌じゃなかったよ?」
▲「黒羽...」
誰も見ていないことを確認して、二人はもう一度キスをした。
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