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茶園 渚篇
第34話
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その日はもう遅かったので、雪も泊まることになった。
◯「すいません...」
「ううん、私こそこんなに遅い時間に呼び出しちゃってごめんなさい」
▼「俺抜きで楽しそうにするな」
(よかった、いつもの渚だ...)
安心していたのも束の間、白玉が雪に向かって突進していく。
◯「っ!えっと、白玉...これですね」
雪は白玉にパンの耳を差し出す。
白玉は鼻をふんふんとさせ、美味しそうに頬張っていた。
▼「俺がやっても食わないくせに...」
渚が拗ねたようにしている。
◯「それは多分、おまえに甘えているんじゃないか?」
▼「はあ?」
「私もそうだと思う。白玉、渚のこと大好きだから」
ふわり。
◯「飼い主に似て、素直じゃないところがあるんじゃないか?」
白玉は雪の指を軽く噛んだ。
「白玉、噛むのはダメだよ...!」
黒羽がそう言うと、白玉はすんなりと離した。
◯「失礼しました、白玉」
▼「白玉は一応女なんだぞ」
「ふふっ...」
抱きあげた白玉を撫でながら、黒羽は二人を見ていた。
(二人とも仲良しだな...)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「おい、」
◯「...寝かせてあげましょう」
▼「白玉、そいつから降りろ」
渚はそっとソファーの上に黒羽を寝かせてやる。
▼「...風邪ひくなよ」
ブランケットを丁寧にかける。
◯「彼女は寝てしまったし...久しぶりにアレやらないか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ん...あれ?私、いつの間に寝ちゃったんだろう...)
黒羽が起きあがると、ブランケットがかけられていた。
ソファーから降りた黒羽は、卓上の戦いを見ることになった。
◯「くっ...やっぱり強いな」
▼「そんなことはないと思うが?...で、降参するか?」
「二人とも何してるの?」
▼「悪い、起こしたか...」
「いつの間にか寝ちゃってて、ごめんね」
◯「...トランプです。あなたもやってみますか?」
「なんていう遊び?」
▼「...ブラックジャックだ」
「あ、それなら分かるよ」
黒羽も混ざり、三人で楽しむ。
結果は、
「...『ブラックジャック』」
黒羽の圧勝だった。
▼「おまえ、強いな」
◯「すごい、どうやって手を見切っているのですか?」
「勘だよ?」
▼「ただの勘でもすごいなおまえ」
◯「もう一勝負しましょう」
しばらく遊んでいたが、いつの間にか三人ともぐっすりと眠ってしまっていた。
月明かりが三人を照らしていた...。
◯「すいません...」
「ううん、私こそこんなに遅い時間に呼び出しちゃってごめんなさい」
▼「俺抜きで楽しそうにするな」
(よかった、いつもの渚だ...)
安心していたのも束の間、白玉が雪に向かって突進していく。
◯「っ!えっと、白玉...これですね」
雪は白玉にパンの耳を差し出す。
白玉は鼻をふんふんとさせ、美味しそうに頬張っていた。
▼「俺がやっても食わないくせに...」
渚が拗ねたようにしている。
◯「それは多分、おまえに甘えているんじゃないか?」
▼「はあ?」
「私もそうだと思う。白玉、渚のこと大好きだから」
ふわり。
◯「飼い主に似て、素直じゃないところがあるんじゃないか?」
白玉は雪の指を軽く噛んだ。
「白玉、噛むのはダメだよ...!」
黒羽がそう言うと、白玉はすんなりと離した。
◯「失礼しました、白玉」
▼「白玉は一応女なんだぞ」
「ふふっ...」
抱きあげた白玉を撫でながら、黒羽は二人を見ていた。
(二人とも仲良しだな...)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「おい、」
◯「...寝かせてあげましょう」
▼「白玉、そいつから降りろ」
渚はそっとソファーの上に黒羽を寝かせてやる。
▼「...風邪ひくなよ」
ブランケットを丁寧にかける。
◯「彼女は寝てしまったし...久しぶりにアレやらないか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ん...あれ?私、いつの間に寝ちゃったんだろう...)
黒羽が起きあがると、ブランケットがかけられていた。
ソファーから降りた黒羽は、卓上の戦いを見ることになった。
◯「くっ...やっぱり強いな」
▼「そんなことはないと思うが?...で、降参するか?」
「二人とも何してるの?」
▼「悪い、起こしたか...」
「いつの間にか寝ちゃってて、ごめんね」
◯「...トランプです。あなたもやってみますか?」
「なんていう遊び?」
▼「...ブラックジャックだ」
「あ、それなら分かるよ」
黒羽も混ざり、三人で楽しむ。
結果は、
「...『ブラックジャック』」
黒羽の圧勝だった。
▼「おまえ、強いな」
◯「すごい、どうやって手を見切っているのですか?」
「勘だよ?」
▼「ただの勘でもすごいなおまえ」
◯「もう一勝負しましょう」
しばらく遊んでいたが、いつの間にか三人ともぐっすりと眠ってしまっていた。
月明かりが三人を照らしていた...。
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