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Until the day when Christmas comes.
第3話
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ー*ー
『一緒に住まないか』なんて、はじめて言われた。
(でも...私なんかをおいてもらうのは悪いです)
「いえ、それは...」
「遠慮は要らないよ。困っている人がいたら助けるものだろう?」
「でも...」
「...『居場所』がないんでしょ?だったらこれからここを、きみの居場所にすればいい」
「え...」
私はいつの間にそんなことを口にしていたのだろうか。
「あの、居場所がないわけではなくて、えっと、」
(どうしよう、誤魔化せません!)
「大丈夫、きみが嫌だと思うことはしないから。それに...ここ最近、物騒だからね」
カムイが小さく呟く。
「物騒...ですか?」
「ああ、こっちの話。メルは、ここに住むのは嫌?」
「いえ、そういうわけでは...」
...寧ろ、心地よかった。
こんなに温かい場所にいられるとは思っていなかったから。
私には恵まれすぎた環境だと思う。
でも...
「だったら...いいから、俺のそばにいてよ」
ー**ー
困っているメルを見ながら、これ以上困らせたくないと思ったが...彼女が着ているものを見て、ここにおきたいと思った。
(この寒いなか、コートも着ずに素足でマッチを売るなんて...無謀すぎる)
...いや、それもあるが俺はきっと、誰かにそばにいてほしかったのだと思う。
《困った人を見捨てるような真似は絶対にするなよ...》
これは父の言葉だ。
それに従ったというのもあるだろう。
だがそれよりも、後者の理由が強かった。
「でも私、何もできませんよ...?」
「メルは俺にマッチを売ってくれただろう?」
「え?」
メルは何の事か分からないという顔をしている。
「ああ、覚えていないんだったね。俺はきみからマッチを全て買ったんだ。だから...」
「そうだったんですか⁉それなら何か、お礼をしなくては...」
(こんなふうにするのは卑怯だと思うが...)
「じゃあ、しばらくここにいて?クリスマスまで過ごして、それから考えるといい」
「いいんですか?」
メルは気づいていないようだが、目を輝かせている。
その無邪気な顔に、鼓動が高鳴った。
(何を考えているんだ、俺は)
「勿論だよ!」
俺が元気よく言うと、メルは嬉しそうにこたえる。
「では、お言葉に甘えて...よろしくお願いします!」
メルはにこにこしていた。
ー*ー
(マッチが売れたならきっと家にも入れますが...)
何故かカムイから離れたくなかった。
「もう具合は大丈夫?出掛けられそう?」
「はい!」
「そう...それなら買い物に行こうか」
「おかいもの、ですか?」
(何を買いに行くのでしょうか...?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこは、入ったこともないような場所。
私にはぶかぶかのカムイのコートと靴、それに目深にかぶれる帽子を借りて買い物にきたのだが...
(ここって、どんな場所なんでしょう?)
「きたのははじめて?」
「はい!」
「目が輝いてる」
「あ、あんまり意地悪言わないでください...」
私だけがはしゃいでいるようで、とても恥ずかしくなった。
「ごめんごめん、あまりに可愛いものだから、つい、ね」
「もう、またからかって...」
「着いたよ」
「雑貨屋、ミルキーウェイ...?」
「雑貨屋なんて言いながら、洋服まであるんだ。メルのマッチのお金、払ってなかったからね...。だから、好きなのを選んで?」
「ええ⁉そんなの悪いです」
私のマッチと目の前にある温かな洋服とでは、明らかに差がある。
(それに、おしゃれなんて...)
「あれ?カムイ、いらっしゃい!隣の子は...」
店の中から、金髪の女性が出てきた。
「この子はメル。今日はこの子の服を買いたくてきたんだ。...男の俺じゃ疎いから、いいのを一緒に選んであげてほしい」
「こ、こんにちは...」
「カムイにもついに彼女ができたのね!」
「あ、いや、そういうのじゃなくて...」
「あたしはナタリー!ここは旦那のベンと一緒にやってる店なんだけど今は配達だからいないの。よろしくね、えっと...メルって呼んでいいのかな?」
「はい!こちらこそよろしくお願いします、ナタリーさん」
「...あたし、はじめてさんづけされた!嬉しい、嬉しすぎる!」
(...?さんづけで呼ぶものではないのでしょうか?)
「ナタリー、それより早く。...メルが困ってる」
カムイが私をフォローしてくれる。
「あら、ごめんなさい。じゃあ...メルの洋服、あたしと一緒にとびきりのものにしましょう!」
「あの、ナタリーさん...!」
ナタリーさんに引っ張られ、奥の方へと連れていかれる...。
「またあとで」
そう言ってカムイが遠くで手をふるのが見えた。
『一緒に住まないか』なんて、はじめて言われた。
(でも...私なんかをおいてもらうのは悪いです)
「いえ、それは...」
「遠慮は要らないよ。困っている人がいたら助けるものだろう?」
「でも...」
「...『居場所』がないんでしょ?だったらこれからここを、きみの居場所にすればいい」
「え...」
私はいつの間にそんなことを口にしていたのだろうか。
「あの、居場所がないわけではなくて、えっと、」
(どうしよう、誤魔化せません!)
「大丈夫、きみが嫌だと思うことはしないから。それに...ここ最近、物騒だからね」
カムイが小さく呟く。
「物騒...ですか?」
「ああ、こっちの話。メルは、ここに住むのは嫌?」
「いえ、そういうわけでは...」
...寧ろ、心地よかった。
こんなに温かい場所にいられるとは思っていなかったから。
私には恵まれすぎた環境だと思う。
でも...
「だったら...いいから、俺のそばにいてよ」
ー**ー
困っているメルを見ながら、これ以上困らせたくないと思ったが...彼女が着ているものを見て、ここにおきたいと思った。
(この寒いなか、コートも着ずに素足でマッチを売るなんて...無謀すぎる)
...いや、それもあるが俺はきっと、誰かにそばにいてほしかったのだと思う。
《困った人を見捨てるような真似は絶対にするなよ...》
これは父の言葉だ。
それに従ったというのもあるだろう。
だがそれよりも、後者の理由が強かった。
「でも私、何もできませんよ...?」
「メルは俺にマッチを売ってくれただろう?」
「え?」
メルは何の事か分からないという顔をしている。
「ああ、覚えていないんだったね。俺はきみからマッチを全て買ったんだ。だから...」
「そうだったんですか⁉それなら何か、お礼をしなくては...」
(こんなふうにするのは卑怯だと思うが...)
「じゃあ、しばらくここにいて?クリスマスまで過ごして、それから考えるといい」
「いいんですか?」
メルは気づいていないようだが、目を輝かせている。
その無邪気な顔に、鼓動が高鳴った。
(何を考えているんだ、俺は)
「勿論だよ!」
俺が元気よく言うと、メルは嬉しそうにこたえる。
「では、お言葉に甘えて...よろしくお願いします!」
メルはにこにこしていた。
ー*ー
(マッチが売れたならきっと家にも入れますが...)
何故かカムイから離れたくなかった。
「もう具合は大丈夫?出掛けられそう?」
「はい!」
「そう...それなら買い物に行こうか」
「おかいもの、ですか?」
(何を買いに行くのでしょうか...?)
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そこは、入ったこともないような場所。
私にはぶかぶかのカムイのコートと靴、それに目深にかぶれる帽子を借りて買い物にきたのだが...
(ここって、どんな場所なんでしょう?)
「きたのははじめて?」
「はい!」
「目が輝いてる」
「あ、あんまり意地悪言わないでください...」
私だけがはしゃいでいるようで、とても恥ずかしくなった。
「ごめんごめん、あまりに可愛いものだから、つい、ね」
「もう、またからかって...」
「着いたよ」
「雑貨屋、ミルキーウェイ...?」
「雑貨屋なんて言いながら、洋服まであるんだ。メルのマッチのお金、払ってなかったからね...。だから、好きなのを選んで?」
「ええ⁉そんなの悪いです」
私のマッチと目の前にある温かな洋服とでは、明らかに差がある。
(それに、おしゃれなんて...)
「あれ?カムイ、いらっしゃい!隣の子は...」
店の中から、金髪の女性が出てきた。
「この子はメル。今日はこの子の服を買いたくてきたんだ。...男の俺じゃ疎いから、いいのを一緒に選んであげてほしい」
「こ、こんにちは...」
「カムイにもついに彼女ができたのね!」
「あ、いや、そういうのじゃなくて...」
「あたしはナタリー!ここは旦那のベンと一緒にやってる店なんだけど今は配達だからいないの。よろしくね、えっと...メルって呼んでいいのかな?」
「はい!こちらこそよろしくお願いします、ナタリーさん」
「...あたし、はじめてさんづけされた!嬉しい、嬉しすぎる!」
(...?さんづけで呼ぶものではないのでしょうか?)
「ナタリー、それより早く。...メルが困ってる」
カムイが私をフォローしてくれる。
「あら、ごめんなさい。じゃあ...メルの洋服、あたしと一緒にとびきりのものにしましょう!」
「あの、ナタリーさん...!」
ナタリーさんに引っ張られ、奥の方へと連れていかれる...。
「またあとで」
そう言ってカムイが遠くで手をふるのが見えた。
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