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其の伍
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「それじゃあおねえちゃん、またあとでね!」
「ああ。気をつけて」
穂乃を無事小学校まで送り届けた後、欠伸を噛み殺しながらすぐ義政さんに連絡する。
「穂乃を送りました」
『了解。風に学校を見張らせておくよ』
「ありがとうございます」
穂乃の担任の吉田先生には、親族を名乗る人間が現れても絶対に引き渡さないでほしいと頼んである。
それでもやはり穴ができてしまうようで、午前の授業が終わったところで義政さんから連絡が入る。
『今日は午前中で終わり?』
「はい。これから迎えに行こうと、」
『…ごめん。襲われた』
その言葉を聞いてすぐ駆け出す。
「学校ですか?」
『うん。風が一緒に話していたらしいんだけど、霊力がごりごり削られるから様子を見に行ったら血だらけで…。
彼女いわく、フードをかぶった男に襲われたそうだ。自分が意識を失っている間に攫われたようだど…本当にごめん』
「風は傷まみれになっても助けてくれたんですよね?寧ろ感謝の気持しかありません。
相手が強かったってことは、この前義政さんがちらっと話していたやつかもしれないってことですか?」
『十中八九違いない。あいつ、どこから嗅ぎつけたんだろう…。中学校にとどまれそうならそこにいて』
「分かりました」
昼間の私は殆ど戦力にならない。
そのまま待っていようと思っていたのに、背後から近づく何かがいる。
「…鬼ごっこなんていつ以来だろうな」
捕まらないように気をつけていたが、やはりまだ大人には勝てないらしい。
『詩乃?』
「…ごめんなさい、義政さん」
複数人で取り囲まれてしまっては降参するしかない。
その場に膝をつこうとすると、背中に電流のようなものがはしる。
『詩乃!』
義政さんの叫び声を最後に、そのまま意識が途絶えた。
「このガキが潜在能力を持っている。そっちのやつはお試しだ。…殺すなよ」
そんな物騒な言葉とともに目が冴える。
視線を動かすと穂乃が縛られていた。
「穂乃…」
何をされたのか、傷だらけの状態で体を杭のようなものにくくりつけられている妹を助けたかった。
腕にくっついていた札を燃やし、なんとか穂乃に近づく。
「なんだ、もう起きたのか」
声がした方に立っていたのはフードの男だ。
攻撃態勢に入ろうとしたが、相手の動きが速かった。
「……っ、げほ!」
「おまえごときの分際で、この神宮寺本家いちの俺を倒せるわけないだろ」
相手は嘲笑っていたが、顔に傷がついたらしい。
フードを脱がせようとしたのに、私の一撃は運悪く相手の頬にあたったようだった。
「おまえ…!」
そこからは殴る蹴るの暴行をくわえられ、また意識が朦朧としていく。
穂乃を助けないといけないのに、痛みに耐えきれず意識を手放した。
「ああ。気をつけて」
穂乃を無事小学校まで送り届けた後、欠伸を噛み殺しながらすぐ義政さんに連絡する。
「穂乃を送りました」
『了解。風に学校を見張らせておくよ』
「ありがとうございます」
穂乃の担任の吉田先生には、親族を名乗る人間が現れても絶対に引き渡さないでほしいと頼んである。
それでもやはり穴ができてしまうようで、午前の授業が終わったところで義政さんから連絡が入る。
『今日は午前中で終わり?』
「はい。これから迎えに行こうと、」
『…ごめん。襲われた』
その言葉を聞いてすぐ駆け出す。
「学校ですか?」
『うん。風が一緒に話していたらしいんだけど、霊力がごりごり削られるから様子を見に行ったら血だらけで…。
彼女いわく、フードをかぶった男に襲われたそうだ。自分が意識を失っている間に攫われたようだど…本当にごめん』
「風は傷まみれになっても助けてくれたんですよね?寧ろ感謝の気持しかありません。
相手が強かったってことは、この前義政さんがちらっと話していたやつかもしれないってことですか?」
『十中八九違いない。あいつ、どこから嗅ぎつけたんだろう…。中学校にとどまれそうならそこにいて』
「分かりました」
昼間の私は殆ど戦力にならない。
そのまま待っていようと思っていたのに、背後から近づく何かがいる。
「…鬼ごっこなんていつ以来だろうな」
捕まらないように気をつけていたが、やはりまだ大人には勝てないらしい。
『詩乃?』
「…ごめんなさい、義政さん」
複数人で取り囲まれてしまっては降参するしかない。
その場に膝をつこうとすると、背中に電流のようなものがはしる。
『詩乃!』
義政さんの叫び声を最後に、そのまま意識が途絶えた。
「このガキが潜在能力を持っている。そっちのやつはお試しだ。…殺すなよ」
そんな物騒な言葉とともに目が冴える。
視線を動かすと穂乃が縛られていた。
「穂乃…」
何をされたのか、傷だらけの状態で体を杭のようなものにくくりつけられている妹を助けたかった。
腕にくっついていた札を燃やし、なんとか穂乃に近づく。
「なんだ、もう起きたのか」
声がした方に立っていたのはフードの男だ。
攻撃態勢に入ろうとしたが、相手の動きが速かった。
「……っ、げほ!」
「おまえごときの分際で、この神宮寺本家いちの俺を倒せるわけないだろ」
相手は嘲笑っていたが、顔に傷がついたらしい。
フードを脱がせようとしたのに、私の一撃は運悪く相手の頬にあたったようだった。
「おまえ…!」
そこからは殴る蹴るの暴行をくわえられ、また意識が朦朧としていく。
穂乃を助けないといけないのに、痛みに耐えきれず意識を手放した。
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