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春人ルート
第33話
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「…そんなに至近距離で見ていると危ないよ」
「え、あ、ごめんなさい…」
沢山の見たことがない工具に目を奪われ、つい魅いってしまっていた。
「別に謝る必要はない。ただ、危ないから気をつけて」
「…はい」
春人はまた見たことがない道具をどこからか取り出し、それを色々動かしていた。
ただ、見ているうちに今日は何かを直しているわけではないということに気づく。
「何を、作っているんですか?」
「…本棚。前のところから運び出すのは流石に無理があったから、もう少し大きめのを用意しようと思ったんだ。
それにしても、作ってるってよく分かったね」
「えっと…なんとなく、使われている材料が新しいものが多いと思ったんです」
「よく見てるね」
春人は柔らかく微笑んで、再び作業台と向き合う。
その間にやっぱり飲み物だけでも淹れてこようと思い、その場を離れた。
「あ、あの…よかったら、飲んでください」
「ありがとう」
聞いたことがないような音をたてていた機械が止まって、真っ直ぐ目が合う。
少し緊張していると、インターホンが鳴る音がした。
「…君はここで待ってて」
まさか危ない人が来たのではと不安に思っていると、あっさり扉が開かれた。
「来るのは構わないけど、事前に連絡はほしいところですね」
「ごめんなさい。この前襲われてここにいるって聞いたから、大丈夫なのか確認しに来た」
「どうぞ。大したもてなしはできませんがあがってください」
はじめは誰なのか分からなかったけど、声を聞いて安心した。
「お邪魔します」
「あ、あの…お茶、淹れますね」
「久しぶり。ありがたくいただきます」
雪乃と会うのはあの事件以来で、どんな言葉をかければいいのか分からない。
その考えを彼女に察知されてしまったのか、優しい笑顔で話しかけてくれた。
「大変だったっていう話は聞いた。怪我しなかった?…その頬がやられたところ?」
「い、一応そうです。でも、そこまで酷い怪我ではないので…」
あの人たちからの理不尽な暴力に比べれば、この程度なんてことない。
ましてや、相手は誰彼構わず殺してしまいそうな雰囲気だったのにこれだけで済んだのは奇跡としか言いようがないだろう。
「雪乃は、大丈夫なんですか?」
「私は平気。あれからパトロールが増えたりして、前より治安がよくなったかもしれない。
だけど、悪いことはおきてないから…」
相当大変だったはずなのに、どうして雪乃は笑っていられるんだろう。
…私は今、ちゃんと恐怖を隠せているだろうか。
フラッシュバックしたものに対して恐怖を感じながらも、なんとか会話を続けた。
「え、あ、ごめんなさい…」
沢山の見たことがない工具に目を奪われ、つい魅いってしまっていた。
「別に謝る必要はない。ただ、危ないから気をつけて」
「…はい」
春人はまた見たことがない道具をどこからか取り出し、それを色々動かしていた。
ただ、見ているうちに今日は何かを直しているわけではないということに気づく。
「何を、作っているんですか?」
「…本棚。前のところから運び出すのは流石に無理があったから、もう少し大きめのを用意しようと思ったんだ。
それにしても、作ってるってよく分かったね」
「えっと…なんとなく、使われている材料が新しいものが多いと思ったんです」
「よく見てるね」
春人は柔らかく微笑んで、再び作業台と向き合う。
その間にやっぱり飲み物だけでも淹れてこようと思い、その場を離れた。
「あ、あの…よかったら、飲んでください」
「ありがとう」
聞いたことがないような音をたてていた機械が止まって、真っ直ぐ目が合う。
少し緊張していると、インターホンが鳴る音がした。
「…君はここで待ってて」
まさか危ない人が来たのではと不安に思っていると、あっさり扉が開かれた。
「来るのは構わないけど、事前に連絡はほしいところですね」
「ごめんなさい。この前襲われてここにいるって聞いたから、大丈夫なのか確認しに来た」
「どうぞ。大したもてなしはできませんがあがってください」
はじめは誰なのか分からなかったけど、声を聞いて安心した。
「お邪魔します」
「あ、あの…お茶、淹れますね」
「久しぶり。ありがたくいただきます」
雪乃と会うのはあの事件以来で、どんな言葉をかければいいのか分からない。
その考えを彼女に察知されてしまったのか、優しい笑顔で話しかけてくれた。
「大変だったっていう話は聞いた。怪我しなかった?…その頬がやられたところ?」
「い、一応そうです。でも、そこまで酷い怪我ではないので…」
あの人たちからの理不尽な暴力に比べれば、この程度なんてことない。
ましてや、相手は誰彼構わず殺してしまいそうな雰囲気だったのにこれだけで済んだのは奇跡としか言いようがないだろう。
「雪乃は、大丈夫なんですか?」
「私は平気。あれからパトロールが増えたりして、前より治安がよくなったかもしれない。
だけど、悪いことはおきてないから…」
相当大変だったはずなのに、どうして雪乃は笑っていられるんだろう。
…私は今、ちゃんと恐怖を隠せているだろうか。
フラッシュバックしたものに対して恐怖を感じながらも、なんとか会話を続けた。
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