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春人ルート
第40話
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「お、おはようございます」
「…おはよう」
翌朝から、また普通に話ができるようになっていた。
沢山のことを経験しながらこうして人と繋がりが持てるのはすごく嬉しい。
「あの…ご飯、これで大丈夫でしょうか?食材が少なくなっていたのをすっかり忘れていて…」
「充分だよ。ありがとう」
いつもより少し寂しいテーブルを見つめながら、ゆっくり食事を摂る。
「…そういえば、今日は町に行く用事があるんだ。よかったら一緒に行かない?」
「わ、私でよければ…」
「準備しておいて」
そう話す春人は少し寂しそうで、思わず服の袖を掴んでしまう。
「どうかしたの?」
「あの…何か、あったんですか?」
「特にはないよ。ちょっと昔のことを思い出してただけ」
どこか悲しそうに見えるけれど、そうなんですねと返すことしかできなかった。
嫌われてしまうのが怖くて、それ以上踏みこんでいいのか分からなくて。
一旦部屋に戻り、出掛ける支度を整えた。
「お待たせしました」
「そんなに待ってない。それじゃあ行こうか」
どこかに修理したものを届けに行くんだと思っていたけれど、それにしては荷物が少ないような気がする。
「どこに行くんですか?」
「…花屋さん」
話しているうち、あっという間に辿り着く。
「いらっしゃいませ!」
しばらく一緒に花を見ていると、後ろから声をかけられた。
「…やっぱり春人も買いにきたんだ」
「手ぶらで行くわけにはいきませんから」
「突然声をかけてごめんなさい。月見も花を見てみるの?」
「え、あ、はい…」
どうして春人がここに来たのか知りたい。
雪乃は何か知っているのかもしれないけれど、勝手に聞いてしまうのはいけないことのような気がした。
「仏花はそっちの方がいいみたい」
「それならこっちにした方がよさそうですね」
どこか亡くなった人のところへ行くのだろうか。
何も訊けずにいる私に、花屋さんの店員さんが声をかけてくれる。
「お客様、よろしければこちらをつけてみていただけませんか?」
「…?どうして私に…」
「突然すみません。お客様なら似合いそうだと思ったんです。
季節外れの花ではありますが、桜は綺麗でしょう?」
「そう、ですね」
見たことはあったけれど、ブローチなんて身につけたことがない。
悩みつつやってみると、なんとか上手くできた。
「やっぱりよくお似合いです!」
「いえ、そんなことは、」
「お代はいただきませんので、そのままつけていってください」
「えっと、ありがとうございます…」
どうやって花が枯れないようになっているのかよく分からないけれど、なんとなく独りじゃないと思えた。
「…おはよう」
翌朝から、また普通に話ができるようになっていた。
沢山のことを経験しながらこうして人と繋がりが持てるのはすごく嬉しい。
「あの…ご飯、これで大丈夫でしょうか?食材が少なくなっていたのをすっかり忘れていて…」
「充分だよ。ありがとう」
いつもより少し寂しいテーブルを見つめながら、ゆっくり食事を摂る。
「…そういえば、今日は町に行く用事があるんだ。よかったら一緒に行かない?」
「わ、私でよければ…」
「準備しておいて」
そう話す春人は少し寂しそうで、思わず服の袖を掴んでしまう。
「どうかしたの?」
「あの…何か、あったんですか?」
「特にはないよ。ちょっと昔のことを思い出してただけ」
どこか悲しそうに見えるけれど、そうなんですねと返すことしかできなかった。
嫌われてしまうのが怖くて、それ以上踏みこんでいいのか分からなくて。
一旦部屋に戻り、出掛ける支度を整えた。
「お待たせしました」
「そんなに待ってない。それじゃあ行こうか」
どこかに修理したものを届けに行くんだと思っていたけれど、それにしては荷物が少ないような気がする。
「どこに行くんですか?」
「…花屋さん」
話しているうち、あっという間に辿り着く。
「いらっしゃいませ!」
しばらく一緒に花を見ていると、後ろから声をかけられた。
「…やっぱり春人も買いにきたんだ」
「手ぶらで行くわけにはいきませんから」
「突然声をかけてごめんなさい。月見も花を見てみるの?」
「え、あ、はい…」
どうして春人がここに来たのか知りたい。
雪乃は何か知っているのかもしれないけれど、勝手に聞いてしまうのはいけないことのような気がした。
「仏花はそっちの方がいいみたい」
「それならこっちにした方がよさそうですね」
どこか亡くなった人のところへ行くのだろうか。
何も訊けずにいる私に、花屋さんの店員さんが声をかけてくれる。
「お客様、よろしければこちらをつけてみていただけませんか?」
「…?どうして私に…」
「突然すみません。お客様なら似合いそうだと思ったんです。
季節外れの花ではありますが、桜は綺麗でしょう?」
「そう、ですね」
見たことはあったけれど、ブローチなんて身につけたことがない。
悩みつつやってみると、なんとか上手くできた。
「やっぱりよくお似合いです!」
「いえ、そんなことは、」
「お代はいただきませんので、そのままつけていってください」
「えっと、ありがとうございます…」
どうやって花が枯れないようになっているのかよく分からないけれど、なんとなく独りじゃないと思えた。
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