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春人ルート
第55話
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場所が離れすぎると、なかなか攻撃も護りも効かなくなってしまうことは分かっている。
けれど、それ以上のことは私も知らない。
まさかこんなに体が熱くなって、動けなくなるとは思っていなかった。
「ごめんなさい…」
「謝らなくていい。ただ、君はもっと自分のことを考えるべきだ」
春人に心配をかけたかった訳じゃない。
ただ役に立ちたい、それだけだったのに…。
右手があげられた瞬間肩がすくむ。
殴られる…違うかもしれないと半分くらいは思っているけれど、やっぱりどこかでそんなことを考えてしまっている。
「…俺は君を殴ったりしない。一応無事に目が覚めてよかった」
ぽんと頭を撫でられて、ものすごく安心する。
チェリーを抱えたまま目を閉じて、柔らかい手の感触をめいっぱい感じた。
どうしてこんなにほっとするんだろう。
それから…このどきどきするものをどう表現できるのか、今の私にはまだ分からない。
「…落ち着いた?」
「ごめんなさい」
「無闇に謝らなくていい。別に君がしたこと全てが間違ってた訳じゃないから」
「え?」
「実際、遠くにいる秋久を助けられたのは事実だし…それを全部否定するつもりはない。
ただ、今回のようなことが続くのを防ぎたいんだ」
勿論それができればいいのは私も分かってはいる…つもりだ。
それでも、これ以外の方法なんて知らない。
私は体力もなければ人よりできるものがあるわけでもなくて、結局こうして蕀さんたちに頼らざるを得ないのだ。
「自分には何もできない、なんて思わないで」
「どうしてそれを…」
「なんとなく、かな。あとは、俺にも似たような時期があったからかもしれない。
…君の力って、どれくらいの範囲を調べることができるの?」
「分かりません。試したことがなくて…」
「それじゃあ、今回が初めて?」
黙って頷くと春人は何故か驚いた表情でこちらを見る。
「初めてなのに、やってみたの?」
「誰かを護れる人になりたいって思ったんです」
正直に話すと、彼はただ微笑んだ。
「…やっぱり君はすごいね。大抵の人は躊躇するのに、迷わず相手に飛び込んでいった。
その姿勢は尊敬するよ。ただ、君が傷つかない方法を考えよう。範囲が分からないなら、危険を察知するだけでいい。
…次は走って、俺が間に合わせてみせるから」
「迷惑にならないようにするので、私も行っていいですか?」
「そのときになったら考える」
春人と少しずつ作戦を固めていって、だんだん嬉しさがこみあげてくる。
やっと私も誰かの役に立てる…彼の力になれるかもしれないと思うと、心が満たされた。
けれど、それ以上のことは私も知らない。
まさかこんなに体が熱くなって、動けなくなるとは思っていなかった。
「ごめんなさい…」
「謝らなくていい。ただ、君はもっと自分のことを考えるべきだ」
春人に心配をかけたかった訳じゃない。
ただ役に立ちたい、それだけだったのに…。
右手があげられた瞬間肩がすくむ。
殴られる…違うかもしれないと半分くらいは思っているけれど、やっぱりどこかでそんなことを考えてしまっている。
「…俺は君を殴ったりしない。一応無事に目が覚めてよかった」
ぽんと頭を撫でられて、ものすごく安心する。
チェリーを抱えたまま目を閉じて、柔らかい手の感触をめいっぱい感じた。
どうしてこんなにほっとするんだろう。
それから…このどきどきするものをどう表現できるのか、今の私にはまだ分からない。
「…落ち着いた?」
「ごめんなさい」
「無闇に謝らなくていい。別に君がしたこと全てが間違ってた訳じゃないから」
「え?」
「実際、遠くにいる秋久を助けられたのは事実だし…それを全部否定するつもりはない。
ただ、今回のようなことが続くのを防ぎたいんだ」
勿論それができればいいのは私も分かってはいる…つもりだ。
それでも、これ以外の方法なんて知らない。
私は体力もなければ人よりできるものがあるわけでもなくて、結局こうして蕀さんたちに頼らざるを得ないのだ。
「自分には何もできない、なんて思わないで」
「どうしてそれを…」
「なんとなく、かな。あとは、俺にも似たような時期があったからかもしれない。
…君の力って、どれくらいの範囲を調べることができるの?」
「分かりません。試したことがなくて…」
「それじゃあ、今回が初めて?」
黙って頷くと春人は何故か驚いた表情でこちらを見る。
「初めてなのに、やってみたの?」
「誰かを護れる人になりたいって思ったんです」
正直に話すと、彼はただ微笑んだ。
「…やっぱり君はすごいね。大抵の人は躊躇するのに、迷わず相手に飛び込んでいった。
その姿勢は尊敬するよ。ただ、君が傷つかない方法を考えよう。範囲が分からないなら、危険を察知するだけでいい。
…次は走って、俺が間に合わせてみせるから」
「迷惑にならないようにするので、私も行っていいですか?」
「そのときになったら考える」
春人と少しずつ作戦を固めていって、だんだん嬉しさがこみあげてくる。
やっと私も誰かの役に立てる…彼の力になれるかもしれないと思うと、心が満たされた。
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