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春人ルート
第80話
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「…じゃあ、はじめるか」
「了解です」
秋久さんと春人のやりとりを遠くで聞いていると、冬真さんが口を開いた。
「ねえ、その人に聞かせていいの?」
「ご、ごめんなさい。すぐに出ていきま、」
「もう、まー君…それだけじゃ相手を誤解させちゃうよ」
部屋を出ようとすると、夏彦さんに呼び止められる。
「月見ちゃん、まー君はここから先の話を聞いたら君を巻きこむことになるから聞かない方がいいんじゃないか、ある意味平穏な生活を捨てることになるんじゃないかって考えてるんだよ」
「ちょっと、あんたは本当に…」
私がここにいたら邪魔なんだと思っていた。
けれど、冬真さんはただ安全に過ごせるように考えてくれていたのだ。
「…ありがとうございます。でも、もし邪魔になっていないならここで聞いていたいです。
私なんかにできることがあるかは分からないですけど、それでも、話を聞かせてください」
気持ちを話して頭を下げると、どうしてか周りの人たちが慌てはじめた。
「お嬢ちゃん、そんな反応をしなくても大丈夫だ」
「そうだよ、頭を上げて」
「…?私、何か変なことをしましたか?」
「いや、そういうわけじゃなくて…」
「ただ単に、あなたの反応が丁寧すぎてみんな反応に困っている、ということですよ」
色々な人たちの言葉が届いて、なんだか少しだけ和やかな雰囲気になる。
殺伐としたものがなくなっていくのを感じながら、邪魔にならないよう端の方に座らせてもらった。
「さて、話を戻すが…」
「秋久に頼まれていたものを完成させておぎした」
「悪いな」
「いえ。この程度のことしかできませんから」
いつの間に完成させたんだろう。
大量のキャンディーボックスを手渡す春人を見ながら、やっぱりすごい人だとしみじみ思う。
「ただ、大仏男が活動しているということは俺たちにはもうそんなに時間が残されていないということだ。
…潜入してからと考えていたが、そうもいかなくなったな」
「俺、セキュリティの穴なら見つけたよ!一瞬で入って、情報を集められる」
「今ここでできるか?」
「オッケー、予備ケーブル使ってやってみる!」
全然話の内容を理解できていない。
ただ、ものすごく大変なことがおこりそうだということは私にも分かる。
作戦へのやる気、絶対に捕まえるという粘り強さ、もっと自分が上手く動けていればと考えている人もいて…色々な感情がぐるぐるしているみたいだ。
「冬真、おまえに任せたいことがある」
「…潜入して、閉じこめられている人たちの手当てをすることでしょ?それなら俺が適任だろうし、絶対やり遂げる」
普段は考え方もばらばらそうなのに、秋久さんを中心にまとまっている。
…これがチームというものなのだろうか。
「ただ、問題は潜入方法だな。どうやってこの狭い道を入っていくか…」
「内側から鍵を開けてもらうには、結構大変みたいだよ。警備が厳重なんだって」
「確かに、僕だけじゃ厳しいかもしれない」
冬真さんより小柄なら、入ることができるだろうか。
…もし私にできることがあるとすれば、それかもしれない。
「あの、私にやらせてもらえませんか…?」
「了解です」
秋久さんと春人のやりとりを遠くで聞いていると、冬真さんが口を開いた。
「ねえ、その人に聞かせていいの?」
「ご、ごめんなさい。すぐに出ていきま、」
「もう、まー君…それだけじゃ相手を誤解させちゃうよ」
部屋を出ようとすると、夏彦さんに呼び止められる。
「月見ちゃん、まー君はここから先の話を聞いたら君を巻きこむことになるから聞かない方がいいんじゃないか、ある意味平穏な生活を捨てることになるんじゃないかって考えてるんだよ」
「ちょっと、あんたは本当に…」
私がここにいたら邪魔なんだと思っていた。
けれど、冬真さんはただ安全に過ごせるように考えてくれていたのだ。
「…ありがとうございます。でも、もし邪魔になっていないならここで聞いていたいです。
私なんかにできることがあるかは分からないですけど、それでも、話を聞かせてください」
気持ちを話して頭を下げると、どうしてか周りの人たちが慌てはじめた。
「お嬢ちゃん、そんな反応をしなくても大丈夫だ」
「そうだよ、頭を上げて」
「…?私、何か変なことをしましたか?」
「いや、そういうわけじゃなくて…」
「ただ単に、あなたの反応が丁寧すぎてみんな反応に困っている、ということですよ」
色々な人たちの言葉が届いて、なんだか少しだけ和やかな雰囲気になる。
殺伐としたものがなくなっていくのを感じながら、邪魔にならないよう端の方に座らせてもらった。
「さて、話を戻すが…」
「秋久に頼まれていたものを完成させておぎした」
「悪いな」
「いえ。この程度のことしかできませんから」
いつの間に完成させたんだろう。
大量のキャンディーボックスを手渡す春人を見ながら、やっぱりすごい人だとしみじみ思う。
「ただ、大仏男が活動しているということは俺たちにはもうそんなに時間が残されていないということだ。
…潜入してからと考えていたが、そうもいかなくなったな」
「俺、セキュリティの穴なら見つけたよ!一瞬で入って、情報を集められる」
「今ここでできるか?」
「オッケー、予備ケーブル使ってやってみる!」
全然話の内容を理解できていない。
ただ、ものすごく大変なことがおこりそうだということは私にも分かる。
作戦へのやる気、絶対に捕まえるという粘り強さ、もっと自分が上手く動けていればと考えている人もいて…色々な感情がぐるぐるしているみたいだ。
「冬真、おまえに任せたいことがある」
「…潜入して、閉じこめられている人たちの手当てをすることでしょ?それなら俺が適任だろうし、絶対やり遂げる」
普段は考え方もばらばらそうなのに、秋久さんを中心にまとまっている。
…これがチームというものなのだろうか。
「ただ、問題は潜入方法だな。どうやってこの狭い道を入っていくか…」
「内側から鍵を開けてもらうには、結構大変みたいだよ。警備が厳重なんだって」
「確かに、僕だけじゃ厳しいかもしれない」
冬真さんより小柄なら、入ることができるだろうか。
…もし私にできることがあるとすれば、それかもしれない。
「あの、私にやらせてもらえませんか…?」
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