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冬真ルート
第24.5話
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「で、話はできたか?」
「ありがとう」
家に戻ると、留守番してほしいと頼んでおいた秋久さんが迎えいれてくれる。
「…少し部屋にいて」
「は、はい」
彼女が部屋に入るのを確認して、半開きになっている扉に向かって声をかける。
「どうしてそんなところに隠れてるの、春人さん」
「ばれてしまいましたか」
そう話す春人さんは何故かエプロンをつけていて、もうひとりいることに気づいた。
「…本当に何やってるの?」
「まー君が帰ってこないんじゃないかってみんなで心配になってたから、夜食を作ってたんだ」
この人たちはどうしていつも僕なんかにここまでしてくれるんだろう。
彼女にしてもそうだ。
迷惑をかけて申し訳ないという内容の手紙に、僕はただ焦ってばかりだった。
もしあれ以上見つけるのが遅くなっていたらと思うとぞっとする。
「迷惑をかけてしまったと考えた瞬間、この世の終わりとも言えるほど追い詰められてしまうのだと思います」
「…春人さんも考えたことがあるの?」
「ありましたね。僕の場合は出ていこうとするとすぐあの人に見つかってしまいましたが、ここに自分がいてもいいのか分からないと常に考えていました」
春人さんは決して自信家ではない。
あの子と同じような経験をしているからこそ、もしかすると1番行動心理が理解できているのではないだろうか。
「ハル…春人は、具材を切るところまではちゃんとできるのにね」
「火を使うのは苦手なんです」
「まあ、人それぞれ得意不得意があるから面白いんじゃないか?
…キッチンを爆発させてた俺よりずっといいと思うけどな」
夏彦の言葉に秋久さんは名言じみたものをかえす。
本人はいいことを言おうと思って話しているわけじゃないんだろうけど、素であんなふうに話せるのは本当にすごい。
「…そういえば、依頼メッセージが来てた。ソーダやラムネ関連みたいだけど受ける?」
僕がそう話しただけで、目の前の人たちはすぐプロの目に切り替わる。
「罠の可能性もあるな」
「だけど、このまま何の手がかりもないよりいいかもしれないよ?」
「発信元を確認した方がよさそうですね」
作戦を決めながら、あの子の蕀について考える。
勿論、話したくないことを無理に誰かに言わせるなんてことはしない。
ただ、科学的なものでも医学的なものでも彼女を知ることは難しいだろう。
「冬真、保留にしておいてくれ。相手にはまだ何も伝えるな」
「分かった」
この仕事は決して簡単なものではないけど、僕の存在理由になり得る大切なことだ。
それに、今回の仕事は早く済ませないとあの子に被害が及ぶかもしれない。
「まー君。そんな難しい顔しないで、一旦夜食食べよう?」
「彼女にも声をかけてみては如何でしょうか?」
「ありがとう、そうさせてもらう」
春人さんたちの言葉に背中を押されて彼女の部屋をノックしようとすると、秋久さんが頭を撫でた。
「僕もう子どもじゃないんだけど」
「俺からすればまだまだ子どもだ」
こんなやりとりが今の僕にとっては楽しい。
裏の顔を上手く隠しとおせるかなんて分からないけど、いつかはあの子にも詳しく説明しないといけなくなるだろう。
…今は無理でも、いつかきちんと話せるといいな。
「ありがとう」
家に戻ると、留守番してほしいと頼んでおいた秋久さんが迎えいれてくれる。
「…少し部屋にいて」
「は、はい」
彼女が部屋に入るのを確認して、半開きになっている扉に向かって声をかける。
「どうしてそんなところに隠れてるの、春人さん」
「ばれてしまいましたか」
そう話す春人さんは何故かエプロンをつけていて、もうひとりいることに気づいた。
「…本当に何やってるの?」
「まー君が帰ってこないんじゃないかってみんなで心配になってたから、夜食を作ってたんだ」
この人たちはどうしていつも僕なんかにここまでしてくれるんだろう。
彼女にしてもそうだ。
迷惑をかけて申し訳ないという内容の手紙に、僕はただ焦ってばかりだった。
もしあれ以上見つけるのが遅くなっていたらと思うとぞっとする。
「迷惑をかけてしまったと考えた瞬間、この世の終わりとも言えるほど追い詰められてしまうのだと思います」
「…春人さんも考えたことがあるの?」
「ありましたね。僕の場合は出ていこうとするとすぐあの人に見つかってしまいましたが、ここに自分がいてもいいのか分からないと常に考えていました」
春人さんは決して自信家ではない。
あの子と同じような経験をしているからこそ、もしかすると1番行動心理が理解できているのではないだろうか。
「ハル…春人は、具材を切るところまではちゃんとできるのにね」
「火を使うのは苦手なんです」
「まあ、人それぞれ得意不得意があるから面白いんじゃないか?
…キッチンを爆発させてた俺よりずっといいと思うけどな」
夏彦の言葉に秋久さんは名言じみたものをかえす。
本人はいいことを言おうと思って話しているわけじゃないんだろうけど、素であんなふうに話せるのは本当にすごい。
「…そういえば、依頼メッセージが来てた。ソーダやラムネ関連みたいだけど受ける?」
僕がそう話しただけで、目の前の人たちはすぐプロの目に切り替わる。
「罠の可能性もあるな」
「だけど、このまま何の手がかりもないよりいいかもしれないよ?」
「発信元を確認した方がよさそうですね」
作戦を決めながら、あの子の蕀について考える。
勿論、話したくないことを無理に誰かに言わせるなんてことはしない。
ただ、科学的なものでも医学的なものでも彼女を知ることは難しいだろう。
「冬真、保留にしておいてくれ。相手にはまだ何も伝えるな」
「分かった」
この仕事は決して簡単なものではないけど、僕の存在理由になり得る大切なことだ。
それに、今回の仕事は早く済ませないとあの子に被害が及ぶかもしれない。
「まー君。そんな難しい顔しないで、一旦夜食食べよう?」
「彼女にも声をかけてみては如何でしょうか?」
「ありがとう、そうさせてもらう」
春人さんたちの言葉に背中を押されて彼女の部屋をノックしようとすると、秋久さんが頭を撫でた。
「僕もう子どもじゃないんだけど」
「俺からすればまだまだ子どもだ」
こんなやりとりが今の僕にとっては楽しい。
裏の顔を上手く隠しとおせるかなんて分からないけど、いつかはあの子にも詳しく説明しないといけなくなるだろう。
…今は無理でも、いつかきちんと話せるといいな。
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