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秋久ルート
第25.5話
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「組織について、少しとはいえ彼女に話してしまってよかったんですか?」
「悪い。ただ、何も伝えられずに逃げるだけじゃ余計に不安がらせるだろうと思ってな」
だが、他者に情報を明かすときは慎重でなければならないのも分かっている。
だからこそ、彼女に話せる情報はかなり少ない。
「月見ちゃんって今どんな状態になるのかな?」
「それは、狙われている者か巻きこまれた者じゃない?」
「こうなると知らなかったのだから、そういうことになりますね」
別室にいてもらう間に話をまとめなければならないが、彼女への対応と今後の作戦についてなかなか話がまとまりそうにない。
「秋久の家とは知らずに突っこんできたのは納得できますが、何故相手はホーソーンを利用したのでしょうか?」
「あそこに手を出したらカルナが黙ってないのに、ほんとにチャレンジャーだよね」
「…それは僕も不思議だった」
3人ともよく見ている。
今回は俺がひとりであれこれ考えるより、周りに頼らせてもらった方がよさそうだ。
「夏彦はホーソーンへの聞きこみを頼む。あいつらには情報収集をやるよう話してあるから、おまえが行った方が早い。
春人はこの手紙の送り主を追ってくれ。俺も情報網を辿ってはみるが、人手がほしい」
「了解。久しぶりに楽しい仕事になりそうだね」
「逐一報告します」
そんなふたりとは対照的に、顔を曇らせている人物がひとりいる。
「…僕にもできること、ない?」
冬真は若干動揺している様子だったが、ここで何も頼まなければきっと気にするだろう。
「冬真は俺と交代で依頼サイトとお嬢ちゃんの警護。…今の時期、学生は忙しいだろ?」
「分かった。だけど、秋久さんも無理しないようにね」
「今回は頼らせてもらうわけだし、心配しなくても大丈夫だ」
作戦と呼べるほどのものではないものの、なんとか考えをまとめることができた。
「…冬真、キッチン借りていいか?」
「また料理するの?本当に好きだね。僕も手伝う」
春人と夏彦は入念な下準備が必要になるのに対し、俺たちは比較的少々の用意さえすれば動ける。
それを気にしていることは見ていればすぐに分かった。
「お嬢ちゃんにも何か食べさせてやりたい。教えてくれるか、先生?」
「…頑張る」
俺は元々、料理ができるわけではなかった。
冬真に何度も教えてもらったものしか作れないし、夜食に適しているかなんて気にしたこともなかったのだ。
だが、冬真のレパートリーは恐ろしい。
「それじゃあ、今夜はかぼちゃのポタージュにします」
「了解」
材料を切り分けながら、少し昔のことを思い出す。
…あの頃よりは少しでも大人になれただろうか。
「秋久さん?」
「ああ、悪い。そろそろできあがるな。お嬢ちゃんに声をかけてみる」
部屋の前に立ち、深呼吸してからノックする。
魘されている声がしないということは、恐らく起きているのだろう。
「…お嬢ちゃん、起きてるか?」
「悪い。ただ、何も伝えられずに逃げるだけじゃ余計に不安がらせるだろうと思ってな」
だが、他者に情報を明かすときは慎重でなければならないのも分かっている。
だからこそ、彼女に話せる情報はかなり少ない。
「月見ちゃんって今どんな状態になるのかな?」
「それは、狙われている者か巻きこまれた者じゃない?」
「こうなると知らなかったのだから、そういうことになりますね」
別室にいてもらう間に話をまとめなければならないが、彼女への対応と今後の作戦についてなかなか話がまとまりそうにない。
「秋久の家とは知らずに突っこんできたのは納得できますが、何故相手はホーソーンを利用したのでしょうか?」
「あそこに手を出したらカルナが黙ってないのに、ほんとにチャレンジャーだよね」
「…それは僕も不思議だった」
3人ともよく見ている。
今回は俺がひとりであれこれ考えるより、周りに頼らせてもらった方がよさそうだ。
「夏彦はホーソーンへの聞きこみを頼む。あいつらには情報収集をやるよう話してあるから、おまえが行った方が早い。
春人はこの手紙の送り主を追ってくれ。俺も情報網を辿ってはみるが、人手がほしい」
「了解。久しぶりに楽しい仕事になりそうだね」
「逐一報告します」
そんなふたりとは対照的に、顔を曇らせている人物がひとりいる。
「…僕にもできること、ない?」
冬真は若干動揺している様子だったが、ここで何も頼まなければきっと気にするだろう。
「冬真は俺と交代で依頼サイトとお嬢ちゃんの警護。…今の時期、学生は忙しいだろ?」
「分かった。だけど、秋久さんも無理しないようにね」
「今回は頼らせてもらうわけだし、心配しなくても大丈夫だ」
作戦と呼べるほどのものではないものの、なんとか考えをまとめることができた。
「…冬真、キッチン借りていいか?」
「また料理するの?本当に好きだね。僕も手伝う」
春人と夏彦は入念な下準備が必要になるのに対し、俺たちは比較的少々の用意さえすれば動ける。
それを気にしていることは見ていればすぐに分かった。
「お嬢ちゃんにも何か食べさせてやりたい。教えてくれるか、先生?」
「…頑張る」
俺は元々、料理ができるわけではなかった。
冬真に何度も教えてもらったものしか作れないし、夜食に適しているかなんて気にしたこともなかったのだ。
だが、冬真のレパートリーは恐ろしい。
「それじゃあ、今夜はかぼちゃのポタージュにします」
「了解」
材料を切り分けながら、少し昔のことを思い出す。
…あの頃よりは少しでも大人になれただろうか。
「秋久さん?」
「ああ、悪い。そろそろできあがるな。お嬢ちゃんに声をかけてみる」
部屋の前に立ち、深呼吸してからノックする。
魘されている声がしないということは、恐らく起きているのだろう。
「…お嬢ちゃん、起きてるか?」
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