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秋久ルート
第41話
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「あの…私に手伝えることはありませんか?じっとしているだけなんて嫌なんです」
「それじゃあ、今日の夜食を作ってくれ。できればおにぎりがいいな。卵焼きがついていたら最高だ」
「分かりました」
そういうことじゃなくて、お仕事を手伝わせてほしいと伝えないといけなかった。
ただ、切なげな表情を向けられてしまったら断ることもできない。
冬真さんにお願いして材料を分けてもらうことになった。
「あとはひとりでやる?」
「は、はい。そうします」
冬真さんは何かを感じ取ったらしく、そのまま別の場所へ行ってしまった。
甘栗は秋久さんと同じ部屋にいるはずだから大丈夫だろう…なんて考えながら、ただ手を動かす。
卵焼きは少し甘めなのが好みだと知ったので、いつもより出汁を多めに入れてみる。
なんとかふわふわに完成させたところで、フライパンの縁に指先があたってしまった。
「あ…」
なんとか声を抑えてそのままお皿に盛りつける。
焼く前に作っておいた塩むすびを添えて扉をたたく。
「し、失礼します」
「どうぞ」
秋久さんはお仕事をしているところだったらしく、資料のようなものを仕舞っていた。
「悪いな、夜食なんて頼んだら寝ずに起きていないといけないってことを計算に入れてなかった」
「この時間はいつも起きているので大丈夫です。夜食作りも楽しかったので…」
そこまで話したところで、秋久さんが眉をひそめる。
何か怒らせるようなことをしてしまったのだろうか。
不安に思っていると、優しく頭を撫でられた。
「ありがとな。けど、そんな怪我をさせる為に作ってもらったわけじゃない。…月見」
「は、はい」
「もっと自分に優しくした方がいい」
「が、頑張ります…」
「痛いときは痛いって言っていい。我慢しなくていいんだ。ちょっとそこに座って待っててくれ」
「分かりました」
痛いときは痛いって言っていいなんて初めて言われた。
そんなことを言ってしまったら次はどんなことをされるか分からなくて、ただ不安になったのを覚えている。
秋久さんは水が入った桶と絆創膏を持ってきてくれた。
「冷たいが少し我慢してくれ」
「は、はい」
たしかに水は冷たかったけれど、心はぽかぽか温かい。
しばらく冷やした後、そのままゆっくり絆創膏をはってくれた。
「これでだいぶ違うはずだ」
「ありがとうございます。秋久さんは手当てをするのが得意なんですね」
「これくらいしかできないんだけどな」
そう話す彼は眩しくて、とにかくとんでもなくすごい人なんだと理解する。
じんじん傷が痛んで堪えていると、指先が痛くないように軽く手を握られた。
「俺にもっと心配させてほしい」
「それじゃあ、今日の夜食を作ってくれ。できればおにぎりがいいな。卵焼きがついていたら最高だ」
「分かりました」
そういうことじゃなくて、お仕事を手伝わせてほしいと伝えないといけなかった。
ただ、切なげな表情を向けられてしまったら断ることもできない。
冬真さんにお願いして材料を分けてもらうことになった。
「あとはひとりでやる?」
「は、はい。そうします」
冬真さんは何かを感じ取ったらしく、そのまま別の場所へ行ってしまった。
甘栗は秋久さんと同じ部屋にいるはずだから大丈夫だろう…なんて考えながら、ただ手を動かす。
卵焼きは少し甘めなのが好みだと知ったので、いつもより出汁を多めに入れてみる。
なんとかふわふわに完成させたところで、フライパンの縁に指先があたってしまった。
「あ…」
なんとか声を抑えてそのままお皿に盛りつける。
焼く前に作っておいた塩むすびを添えて扉をたたく。
「し、失礼します」
「どうぞ」
秋久さんはお仕事をしているところだったらしく、資料のようなものを仕舞っていた。
「悪いな、夜食なんて頼んだら寝ずに起きていないといけないってことを計算に入れてなかった」
「この時間はいつも起きているので大丈夫です。夜食作りも楽しかったので…」
そこまで話したところで、秋久さんが眉をひそめる。
何か怒らせるようなことをしてしまったのだろうか。
不安に思っていると、優しく頭を撫でられた。
「ありがとな。けど、そんな怪我をさせる為に作ってもらったわけじゃない。…月見」
「は、はい」
「もっと自分に優しくした方がいい」
「が、頑張ります…」
「痛いときは痛いって言っていい。我慢しなくていいんだ。ちょっとそこに座って待っててくれ」
「分かりました」
痛いときは痛いって言っていいなんて初めて言われた。
そんなことを言ってしまったら次はどんなことをされるか分からなくて、ただ不安になったのを覚えている。
秋久さんは水が入った桶と絆創膏を持ってきてくれた。
「冷たいが少し我慢してくれ」
「は、はい」
たしかに水は冷たかったけれど、心はぽかぽか温かい。
しばらく冷やした後、そのままゆっくり絆創膏をはってくれた。
「これでだいぶ違うはずだ」
「ありがとうございます。秋久さんは手当てをするのが得意なんですね」
「これくらいしかできないんだけどな」
そう話す彼は眩しくて、とにかくとんでもなくすごい人なんだと理解する。
じんじん傷が痛んで堪えていると、指先が痛くないように軽く手を握られた。
「俺にもっと心配させてほしい」
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