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秋久ルート
第44話
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秋久さんは沢山の人の心配をしている。
私が巻きこまれないか考えてくれたり、他の人たちを護りたいと言ったり…本当に優しい人だ。
ただ、だからこそ手伝わせてほしいと思った。
「私は、秋久さんが心配です。いつも無理をしているように見えます。
さっきも、夏彦さんにもっと言いたいことがあったように見えました。…私の勘違いだったらごめんなさい。だけど、誰かが危ないことをするなら私も一緒にやりたいです」
「その気持ちはありがたいが、やっぱり巻きこむのはな…。それに、俺にとっては夜食を作ってもらえるだけで充分ありがたい。
それ以上なんて求めたら罰が当たるだろうからな」
その表情はいつもとあんまり変わらなくて、嘘をついているわけではないことは分かる。
ただ、どうして悲しそうな顔をしていたんだろう。
気になって仕方がないけれど、直接訊くことはできなかった。
「月見」
「は、はい」
「大丈夫か?さっきから顔が真っ青だぞ?」
「あの…変なことを訊いてもいいですか?」
「俺に答えられることなら答える。どうした?」
さっき聞いた名前を思い浮かべながら大きく息を吸う。
そして、そのまま一息に告げた。
「夏樹さんってどんな人なんですか?」
「なんでそんな質問をする?」
「秋久さんの家に入れてもらったばかりの頃、写真が落ちてきました。そのときに見たんです。…勝手に見てしまってごめんなさい」
「そうか。それじゃあ誤魔化しようがないな」
秋久さんは苦笑いしながら少しだけ教えてくれた。
「夏樹はいい奴だった。俺の同期で友人で…まだ今のチームを作ってない頃の大事な仲間だ。
けど、ある事件で夏樹はもう…俺がもっと強ければどうにかできたかもしれないのにな」
秋久さんは苦しそうだ。ただ、彼が時々辛そうにしている理由が分かった。
「秋久さんは夏樹さんを護れなかったことを後悔していて、だから誰のことも巻きこみたくないって思っているんですか?」
「まあ、そんなところだ」
「ひとりで抱えるのは苦しそうです」
そっと頬に手を伸ばすと、彼は辛そうに顔を歪めた。
「俺の為なんかに泣かないでほしい。おまえの涙は綺麗だが、笑っていてほしいんだ」
「私は秋久さんに笑っていてほしいんです。なのに、できることが少ないので…ごめんなさい」
「ありがとう。その気持ちだけで充分だ」
ふたりきりの部屋、秋久さんに抱きしめられる。
どうしていつもこんなに温かいんだろう。…今だけでも、彼をただ抱きしめたかった。
「もう少しだけこのままでいさせてくれ」
「はい」
涙は止まらないけれど、そのままぎゅっと抱きしめる。
これで少しでも秋久さんの苦しみが和らぐならそれでいい。
私が巻きこまれないか考えてくれたり、他の人たちを護りたいと言ったり…本当に優しい人だ。
ただ、だからこそ手伝わせてほしいと思った。
「私は、秋久さんが心配です。いつも無理をしているように見えます。
さっきも、夏彦さんにもっと言いたいことがあったように見えました。…私の勘違いだったらごめんなさい。だけど、誰かが危ないことをするなら私も一緒にやりたいです」
「その気持ちはありがたいが、やっぱり巻きこむのはな…。それに、俺にとっては夜食を作ってもらえるだけで充分ありがたい。
それ以上なんて求めたら罰が当たるだろうからな」
その表情はいつもとあんまり変わらなくて、嘘をついているわけではないことは分かる。
ただ、どうして悲しそうな顔をしていたんだろう。
気になって仕方がないけれど、直接訊くことはできなかった。
「月見」
「は、はい」
「大丈夫か?さっきから顔が真っ青だぞ?」
「あの…変なことを訊いてもいいですか?」
「俺に答えられることなら答える。どうした?」
さっき聞いた名前を思い浮かべながら大きく息を吸う。
そして、そのまま一息に告げた。
「夏樹さんってどんな人なんですか?」
「なんでそんな質問をする?」
「秋久さんの家に入れてもらったばかりの頃、写真が落ちてきました。そのときに見たんです。…勝手に見てしまってごめんなさい」
「そうか。それじゃあ誤魔化しようがないな」
秋久さんは苦笑いしながら少しだけ教えてくれた。
「夏樹はいい奴だった。俺の同期で友人で…まだ今のチームを作ってない頃の大事な仲間だ。
けど、ある事件で夏樹はもう…俺がもっと強ければどうにかできたかもしれないのにな」
秋久さんは苦しそうだ。ただ、彼が時々辛そうにしている理由が分かった。
「秋久さんは夏樹さんを護れなかったことを後悔していて、だから誰のことも巻きこみたくないって思っているんですか?」
「まあ、そんなところだ」
「ひとりで抱えるのは苦しそうです」
そっと頬に手を伸ばすと、彼は辛そうに顔を歪めた。
「俺の為なんかに泣かないでほしい。おまえの涙は綺麗だが、笑っていてほしいんだ」
「私は秋久さんに笑っていてほしいんです。なのに、できることが少ないので…ごめんなさい」
「ありがとう。その気持ちだけで充分だ」
ふたりきりの部屋、秋久さんに抱きしめられる。
どうしていつもこんなに温かいんだろう。…今だけでも、彼をただ抱きしめたかった。
「もう少しだけこのままでいさせてくれ」
「はい」
涙は止まらないけれど、そのままぎゅっと抱きしめる。
これで少しでも秋久さんの苦しみが和らぐならそれでいい。
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