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冬真ルート
第43話
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翌朝、冬真の姿が見当たらない。
あれから放心状態で部屋に戻った私は、また何もできなくて後悔していた。
彼の力になりたいのに、私にはそれさえまともにできない。
あの人たちが言っていたとおり、私は役立たずなんだ。
「どうしていつも上手くいかないんでしょうか…」
指先に熱が集まるのを感じて、慌てて手のひらを見つめる。
そこからは少しずつ蕀さんが伸びてきていて、少し怖くなった。
止まってほしいけれど止まらない。
そのとき、近くに真っ白な翼があるのが目に入る。
「スノウ、今は近づかないでください…」
私が誰にも迷惑をかけないようにする方法なんて、これしかない。
こんなふうになったときの引っ込め方をよく知らない私の体を蔦が覆っていく。
お部屋に傷をつけなければ迷惑をかけることもないだろう…頭の片隅に思い浮かべながら、そのまま目を閉じた。
「…何、してるの」
少し離れた場所から声が聞こえる。
何が起きているのか分からないままもう1度目を閉じようとすると、また誰かに話しかけられた。
「このままじゃまずい。──たら、……する」
よく聞こえない。何を話しているのか全部を理解することはできなかった。
「…中にいるの?」
冬真の声だと分かった瞬間、外側の蕀さんが少し崩れた。
「少し待ってて」
そう話した冬真の気配が遠ざかったかと思うと、何かが切られていく音がする。
ぼんやり前を向くと、視界の端に彼がうつった。
「やっと見つけた」
「どうして…」
「当たり前でしょ。僕は君にいなくなってほしくないから。さっきのままだったら死んでたよ」
その目には強い意思が宿っていて、かけられる言葉はいつも以上に真剣だった。
「僕は誰にも死んでほしくない。その中には君も含まれてる。あいつとのことは君が悩む必要ない。あくまで僕の問題だから。
…それより、君が思い悩んで辛さや苦しみを隠すことの方が嫌だ。これはあくまで僕のエゴだけど、君のことをちゃんと救いたいんだ」
私にできることなんて何もないのに、それでも一緒にいていいのだろうか。
この人の隣にいる未来を思い描くことは、赦される…?
色々な考えで頭がぐちゃぐちゃになっていると、突然冬真に抱きしめられた。
「ごめん。僕はやっぱり不器用で、人と上手く関われなくて…結局君を傷つけた。
だけど、護りたいのは本当なんだ。もう目の前で誰かが死んでしまうのを見たくない」
彼の手は震えていて、私はただ抱きしめ返す。
「ごめんなさい。どうしてこうなったのか、私にも分からないんです…。蕀さんたちが沢山現れるのはどうしてなんでしょうか」
「それはこれから知るしかない。…僕も一緒に探す」
「ありがとうございます」
冬香さんとのことで私に何ができるかは分からない。
ただ、どうにか仲良しに戻れないかどうしても考えてしまった。
あれから放心状態で部屋に戻った私は、また何もできなくて後悔していた。
彼の力になりたいのに、私にはそれさえまともにできない。
あの人たちが言っていたとおり、私は役立たずなんだ。
「どうしていつも上手くいかないんでしょうか…」
指先に熱が集まるのを感じて、慌てて手のひらを見つめる。
そこからは少しずつ蕀さんが伸びてきていて、少し怖くなった。
止まってほしいけれど止まらない。
そのとき、近くに真っ白な翼があるのが目に入る。
「スノウ、今は近づかないでください…」
私が誰にも迷惑をかけないようにする方法なんて、これしかない。
こんなふうになったときの引っ込め方をよく知らない私の体を蔦が覆っていく。
お部屋に傷をつけなければ迷惑をかけることもないだろう…頭の片隅に思い浮かべながら、そのまま目を閉じた。
「…何、してるの」
少し離れた場所から声が聞こえる。
何が起きているのか分からないままもう1度目を閉じようとすると、また誰かに話しかけられた。
「このままじゃまずい。──たら、……する」
よく聞こえない。何を話しているのか全部を理解することはできなかった。
「…中にいるの?」
冬真の声だと分かった瞬間、外側の蕀さんが少し崩れた。
「少し待ってて」
そう話した冬真の気配が遠ざかったかと思うと、何かが切られていく音がする。
ぼんやり前を向くと、視界の端に彼がうつった。
「やっと見つけた」
「どうして…」
「当たり前でしょ。僕は君にいなくなってほしくないから。さっきのままだったら死んでたよ」
その目には強い意思が宿っていて、かけられる言葉はいつも以上に真剣だった。
「僕は誰にも死んでほしくない。その中には君も含まれてる。あいつとのことは君が悩む必要ない。あくまで僕の問題だから。
…それより、君が思い悩んで辛さや苦しみを隠すことの方が嫌だ。これはあくまで僕のエゴだけど、君のことをちゃんと救いたいんだ」
私にできることなんて何もないのに、それでも一緒にいていいのだろうか。
この人の隣にいる未来を思い描くことは、赦される…?
色々な考えで頭がぐちゃぐちゃになっていると、突然冬真に抱きしめられた。
「ごめん。僕はやっぱり不器用で、人と上手く関われなくて…結局君を傷つけた。
だけど、護りたいのは本当なんだ。もう目の前で誰かが死んでしまうのを見たくない」
彼の手は震えていて、私はただ抱きしめ返す。
「ごめんなさい。どうしてこうなったのか、私にも分からないんです…。蕀さんたちが沢山現れるのはどうしてなんでしょうか」
「それはこれから知るしかない。…僕も一緒に探す」
「ありがとうございます」
冬香さんとのことで私に何ができるかは分からない。
ただ、どうにか仲良しに戻れないかどうしても考えてしまった。
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