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冬真ルート
第59話
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「どういう意味?」
「こんなに鉄分が足りてないのは栄養が偏ってるからだろ?それに、もっとタンパク質を摂らないと倒れる」
冬真はきっと、彼なりに冬香さんのことを心配している。
難しい話は分からないけれど、この前血液を検査していると話していたことが関係しているのだろう。
「そんなに偏ってるつもりなんてないんだけどな…」
「偏ってるって数値が出てる」
一歩も引くつもりはないと言うように、冬真は冬香さんに詰め寄った。
「…だから、しばらく夕食だけは世話してあげる」
「え!?冬真のご飯食べられるの?」
「ひとり分増えるくらいなら僕にだってできる」
「ありがとう。毎日楽しみにしてる」
ふたりの距離が少しずつ縮まっているように見えるのがすごく嬉しい。
「お姫様も料理するの?」
「え、あ、はい。一応できます。冬真には全然敵いませんが、多分人並みには」
「あんなに丁寧に作る人なんて滅多にいないと思う。そういうのの方が心がこもってる気がする」
「えっと…あ、ありがとうございます」
まさか褒められると思っていなかったので、なんだかどきどきしてしまう。
そんな私を見ていた冬香さんが優しく笑った。
「ふたりは本当に仲良しだよね。見ているこっちが元気をもらってるよ」
「今夜はこれ食べて。電子レンジがあるなら温められるでしょ?」
「ありがとう」
「それじゃあ、僕たちは行くところがあるから」
冬真の後をついていこうとすると、冬香さんに手首を掴まれた。
「あの…?」
「気をつけてあげて。脇腹あたりの傷が痛むみたいだから」
「分かりました」
冬香さんの言葉を聞いて、すぐ冬真に駆け寄る。
よく見ると、たしかに脇腹あたりを押さえていた。
「…アイス」
「え?」
「アイス、食べに行こう」
「いいんですか?だって傷が…」
「あの屋台に立ち寄るくらいなら問題ない。帰ってからゆっくり味わえばいいし…君が嫌じゃなければ」
「行ってみたいです。ずっと憧れていたので…」
あの場所に誰かがいるときだけちらっと見られたテレビに、こういった場所がうつっていたことがある。
一生縁がない場所だと思っていたのに、今こうして自分がいるのが不思議だ。
「これが定番なんだ。食べてみる?」
「お願いします」
できあがったものをできるだけ急いで持ち帰って、ひんやりしているうちに食べてみる。
「甘い…美味しいです」
「まさかそこまで喜んでもらえるとは思わなかった」
ふたりで食べているから美味しく感じるのかもしれない。
「…ちょっと待ってて」
「はい」
冬真が玄関の扉に近づくと、誰かが息を切らしながら入ってきた。
「どういう状況なの?…なんて、答えられる状況じゃなさそうだね。取り敢えずここに座ってて、雪乃」
「ありがとう」
雪乃の腕からは血が出ている。
アイスが入ったカップを置いて、急いで救急箱を用意した。
「こんなに鉄分が足りてないのは栄養が偏ってるからだろ?それに、もっとタンパク質を摂らないと倒れる」
冬真はきっと、彼なりに冬香さんのことを心配している。
難しい話は分からないけれど、この前血液を検査していると話していたことが関係しているのだろう。
「そんなに偏ってるつもりなんてないんだけどな…」
「偏ってるって数値が出てる」
一歩も引くつもりはないと言うように、冬真は冬香さんに詰め寄った。
「…だから、しばらく夕食だけは世話してあげる」
「え!?冬真のご飯食べられるの?」
「ひとり分増えるくらいなら僕にだってできる」
「ありがとう。毎日楽しみにしてる」
ふたりの距離が少しずつ縮まっているように見えるのがすごく嬉しい。
「お姫様も料理するの?」
「え、あ、はい。一応できます。冬真には全然敵いませんが、多分人並みには」
「あんなに丁寧に作る人なんて滅多にいないと思う。そういうのの方が心がこもってる気がする」
「えっと…あ、ありがとうございます」
まさか褒められると思っていなかったので、なんだかどきどきしてしまう。
そんな私を見ていた冬香さんが優しく笑った。
「ふたりは本当に仲良しだよね。見ているこっちが元気をもらってるよ」
「今夜はこれ食べて。電子レンジがあるなら温められるでしょ?」
「ありがとう」
「それじゃあ、僕たちは行くところがあるから」
冬真の後をついていこうとすると、冬香さんに手首を掴まれた。
「あの…?」
「気をつけてあげて。脇腹あたりの傷が痛むみたいだから」
「分かりました」
冬香さんの言葉を聞いて、すぐ冬真に駆け寄る。
よく見ると、たしかに脇腹あたりを押さえていた。
「…アイス」
「え?」
「アイス、食べに行こう」
「いいんですか?だって傷が…」
「あの屋台に立ち寄るくらいなら問題ない。帰ってからゆっくり味わえばいいし…君が嫌じゃなければ」
「行ってみたいです。ずっと憧れていたので…」
あの場所に誰かがいるときだけちらっと見られたテレビに、こういった場所がうつっていたことがある。
一生縁がない場所だと思っていたのに、今こうして自分がいるのが不思議だ。
「これが定番なんだ。食べてみる?」
「お願いします」
できあがったものをできるだけ急いで持ち帰って、ひんやりしているうちに食べてみる。
「甘い…美味しいです」
「まさかそこまで喜んでもらえるとは思わなかった」
ふたりで食べているから美味しく感じるのかもしれない。
「…ちょっと待ってて」
「はい」
冬真が玄関の扉に近づくと、誰かが息を切らしながら入ってきた。
「どういう状況なの?…なんて、答えられる状況じゃなさそうだね。取り敢えずここに座ってて、雪乃」
「ありがとう」
雪乃の腕からは血が出ている。
アイスが入ったカップを置いて、急いで救急箱を用意した。
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