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1人向け・慰め系
贈り物に想いをこめて(記憶障害の恋人)
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ただいま...どうしたの、そんなにじっと見つめて?
なんでもないようには見えないんだけど...分かった、話したくないなら無理に聞いたりしないから。
もし傷つけたならごめん。
そんなつもりは全然なかったんだ。
...ご飯にしようか。
美味しかったね。たまには、こういう出前もいいのかもしれない。
俺も君もどたばたしている日くらいは、ちょっとだけ贅沢してもいいのかもしれないね。
俺が1番好きなのは君と一緒に食べるご飯だけど...あれ、もしかして照れてる?
君は本当に可愛いね。
そうだ、今日はいいものを買ってきたよ。
...はい、どうぞ。この前出掛けたとき、君がショーウィンドウに飾ってあったのを見ていたからどうしても渡したかったんだ。
その髪飾り、勿忘草がモチーフになってるんだって。
もっと色々聞いておけばよかったってちょっとだけ後悔してるけど、もらってくれる?
喜んでもらえたならよかった。
どうかしたの?ああ、えっと...それは、メッセージカードを添えられたから書いてみたんだ。
恥ずかしいけど、今読みたいならそれでも...大丈夫?手が震えてるけど...。
嬉しさのあまり、記憶が飛びそう?
もしかして、それを不安に思ってる?
俺が帰ってきたとき様子がおかしかったのも、それが関係してるの...?
ごめん、質問攻めにしちゃったね。
あそこに貼ってある写真?あれは、季節外れだけどって言いながらふたりで海を見に行ったときのものだよ。
それから、こっちのはゲームセンターに行った時に偶然やってたリズムゲームの大会で優勝したときのもの。
そっちの棚の上にあるトロフィーをもらったんだ。
この写真は、この前デートしたときに君の笑顔が綺麗だったからつい撮っちゃったものだよ。
...言ったでしょ、君が覚えていなくても俺がちゃんと覚えてるって。
だから、君は安心して忘れていい。
絶対に嘘は言わないし、聞かれたことには覚えている限り出ちゃんと答えるって約束するから。
え、日記帳に?...ちょっと恥ずかしいけど、君がそのメッセージカードを貼りつけておきたいなら構わないよ。
そうだ、今夜のこともアルバムに書いておこうか。
...ふたりの思い出を載せていこうって、最近作ったんだ。
君が忘れてしまったとしても、その出来事はなかったことにはならない。
ほら、こっちおいで。一緒に写真撮ろう。
...これでよし。またふたりの思い出が増えたね。
俺は隣にいられるだけで幸せなんだ。
だから、思い出を作るのを怖がらないで。
俺はずっと、君の側にいるから。
今夜はもう疲れたでしょ?日記を書いて早めに寝た方がいいよ。
俺はもう少し起きてるから、何かあったらすぐ教えて。
それじゃあ、おやすみ。
...俺、今ちゃんと笑えてたかな。
頬がひきつってなかったかな。
彼女の分まで俺が覚えていればいい。
そうすればきっと、色々な想いがなかったことにはならないから。
...どうかこの愛だけは、奪われませんように。
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勿忘草の花言葉は、『真実の愛』『私を忘れないで』というものがあります。
何度も同じようなことを書いているような気がするのですが、いつもよく覚えていないのです...。
なんでもないようには見えないんだけど...分かった、話したくないなら無理に聞いたりしないから。
もし傷つけたならごめん。
そんなつもりは全然なかったんだ。
...ご飯にしようか。
美味しかったね。たまには、こういう出前もいいのかもしれない。
俺も君もどたばたしている日くらいは、ちょっとだけ贅沢してもいいのかもしれないね。
俺が1番好きなのは君と一緒に食べるご飯だけど...あれ、もしかして照れてる?
君は本当に可愛いね。
そうだ、今日はいいものを買ってきたよ。
...はい、どうぞ。この前出掛けたとき、君がショーウィンドウに飾ってあったのを見ていたからどうしても渡したかったんだ。
その髪飾り、勿忘草がモチーフになってるんだって。
もっと色々聞いておけばよかったってちょっとだけ後悔してるけど、もらってくれる?
喜んでもらえたならよかった。
どうかしたの?ああ、えっと...それは、メッセージカードを添えられたから書いてみたんだ。
恥ずかしいけど、今読みたいならそれでも...大丈夫?手が震えてるけど...。
嬉しさのあまり、記憶が飛びそう?
もしかして、それを不安に思ってる?
俺が帰ってきたとき様子がおかしかったのも、それが関係してるの...?
ごめん、質問攻めにしちゃったね。
あそこに貼ってある写真?あれは、季節外れだけどって言いながらふたりで海を見に行ったときのものだよ。
それから、こっちのはゲームセンターに行った時に偶然やってたリズムゲームの大会で優勝したときのもの。
そっちの棚の上にあるトロフィーをもらったんだ。
この写真は、この前デートしたときに君の笑顔が綺麗だったからつい撮っちゃったものだよ。
...言ったでしょ、君が覚えていなくても俺がちゃんと覚えてるって。
だから、君は安心して忘れていい。
絶対に嘘は言わないし、聞かれたことには覚えている限り出ちゃんと答えるって約束するから。
え、日記帳に?...ちょっと恥ずかしいけど、君がそのメッセージカードを貼りつけておきたいなら構わないよ。
そうだ、今夜のこともアルバムに書いておこうか。
...ふたりの思い出を載せていこうって、最近作ったんだ。
君が忘れてしまったとしても、その出来事はなかったことにはならない。
ほら、こっちおいで。一緒に写真撮ろう。
...これでよし。またふたりの思い出が増えたね。
俺は隣にいられるだけで幸せなんだ。
だから、思い出を作るのを怖がらないで。
俺はずっと、君の側にいるから。
今夜はもう疲れたでしょ?日記を書いて早めに寝た方がいいよ。
俺はもう少し起きてるから、何かあったらすぐ教えて。
それじゃあ、おやすみ。
...俺、今ちゃんと笑えてたかな。
頬がひきつってなかったかな。
彼女の分まで俺が覚えていればいい。
そうすればきっと、色々な想いがなかったことにはならないから。
...どうかこの愛だけは、奪われませんように。
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勿忘草の花言葉は、『真実の愛』『私を忘れないで』というものがあります。
何度も同じようなことを書いているような気がするのですが、いつもよく覚えていないのです...。
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