転生したら大嫌いなキャラだったけど何故か主人公に愛されそうです

ジェーン

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引越し①

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フェルと触りっこして、昨日は荷造りはほとんど出来なかったって思ってたけど、朝起きたら荷造り終わってた。

「フェル、荷造りしてくれたの?」

「ん?まあね。ルナ荷物少ないし」

「あ、ありがとう」

「どういたしまして。荷物は先に転移魔法で僕の家に送ってるから、今日は迎えが来たら一緒に行こうね」

「うん」

「苦しくない?昨日無理させたし……」

フェルは僕の胸を触る。

「今は大丈夫だよ」

「環境変わったら発作出やすくなるかもだからパーティーも早めに切り上げていいって」

「ありがとう…」

そうして朝のキスをしようとしたらドアが叩かれた。

フェルが開けるとそこには白い服を着た優しそうな男性がいた。

この人は知ってる。フェルのお父様だ。ゲームでも出てくる。

「父上。おはようございます」

「おはよう。フェル。ルナくん。ルナくん、体調はどうかな?」

「ぁ…いまは…けほっ…けほっ」

その瞬間咳が出て座り込む。

「ルナ!!」

「けほっけほっ…ごほっ……」

咳と一緒に胸も痛い。

「すまない。緊張したね、」

「きんちょ……げほっ…うぇ……」

フェルのお父様とフェルは僕の背中を摩ってくれる。けど吐いてしまう。

「うう…げほっ…」

「かわいそうに…これはかなり酷いね」

「はい。僕の魔法で回復はしますが…時間かかって…… 」

フェルの魔法に包まれるけど、胸は痛いままだ。

しばらく魔法に包まれていたら、やっと胸の痛みが引いた。

フェルは僕の口を拭いてくれる。

「ごめん…なさい……」

「良いんだよ。私もいきなり現れたから。びっくりしたんだね」

そんなつもりはなかったけど…驚いていたのかもしれない。

「ルナくん、君の病はね、魔法が強すぎて体がついて行かなくて起こってるんだ。その病は心の変化にも比例してしまう。強いストレスがかかったり、気候の変化とかね。魔法の方は属性を調べてゆっくり制御していこうね。あとは比較的落ち着ける場所を見つけてゆっくり療養かな」

フェルのお父様は僕の頭を撫でてくれる。

「良くなりますか?」

「少しづつだけど良くなるよ。私もフェルも協力するから心配しないで…」

「ありがとうございます。フェルもありがとう」

「どういたしまして。少し寝ていいよ。僕が運ぶからね」

「ありがとう…フェル。大好き」

「僕もだよ。ルナ」

そして僕は目を閉じる。

すると直ぐに眠りに落ちたのだった。
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