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絆の話
救いの方法 sideルナ
しおりを挟む僕の羽を見て驚いた、リア様とミルラ様に沢山質問攻めされたけどフェルが説明してくれた。
「はぁ?じゃあこの世界には天使とか悪魔とかいるわけか?そんなの太古の昔の話だろ」
「まぁ、そうなんだけど、中には血を引いてる子もいて、リアはその一人。だからノルンの封印も解ける」
「凄いです!ルナ様、本当に綺麗でしたよ!」
「あ、ありがとう……」
ミルラ様は嬉しそうに笑う。
リア様は僕を見る。
「リア様?」
「いや、その、体とか大丈夫なのか?」
「大丈夫です。触媒があるから……」
「そうか。それなら良かった」
リア様って優しい。そう思いながら、これからの事を話すフェルを見つめる。
「とりあえず僕とルナはヘムトを探すからリアとミルラは騎士の業務をお願い。アルトにも協力して貰ってね。三人が騎士団から離れるとかなり他の人が大変だからさ」
「わかりました」
「わかった。けど何かあれば言ってくれ」
「もちろんだよ。進展があれば話すから」
そして話し合いは終わり、リア様とミルラ様は騎士団の方に戻って行った。
「フェル…僕…」
「ルナは僕の側から離れないで。ヘムトはルナのことを知れば必ず手に入れたがる。それぐらい危ない人だから」
フェルは僕の頬を撫でる。
「本当は危ない目に合わせたくないんだけどね。今回のはルナしか出来ないから」
「大丈夫。フェルがいるから…」
1人だときっと何も分からないし不安だけどフェルがいるから安心できる。
「絶対守るから。だからノルンのこと助けようね」
「うん…」
僕達はキスをする。
「けど、どうしてそのヘムトって人は悪魔の力を使えるの?」
「悪魔の血筋でたまたま力が覚醒した可能性がかなり高いね。きっとそれで不思議な力の虜になったんだよ」
「っ…」
怖いと思った。恐ろしい人だと……
「そんなことは絶対合ったらダメなんだけどね。だから必ずヘムトを倒さないといけない」
「そうだね。それでノルンくんを解放しなきゃ」
「ああ。だから離れないでね。そばに居てね」
「ずっといるよ。フェル……」
僕はフェルに抱きつく。
「守るからね。なにがあってもルナを守るよ」
僕達は誓いをし、そして僕はフェルのキスを受けいれるのだった。
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