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絆の話
捜索 sideフェル
しおりを挟む「ルナ!?ルナ!?」
ヘムトがルナを連れ去った瞬間、バチンという音がし明かりが着いた。
いつの間にか広いステージに入り込んでいたらしい。
僕達はそのど真ん中にいる。
「アルト…なにこれ……」
「いつの間にこんな場所に……」
「ちっ…悪趣味だな。足止めかよ!」
「時間ないのに……」
早くルナを見つけないと行けない。けどどうしたらいい?
このホールに出口らしき場所はない。
多分転移魔法で飛ばされたのだろう。
「フェル!」
リアが叫ぶ。
「俺たち三人がこの部屋に穴を開けるからお前はルナを探せ!」
「けど何が起こるか分からないよ!?」
もしかしたら魔物が出てくるかもしれない。そうなれば大変だ
「副団長。大丈夫ですよ。俺たちは強いです」
「そうですよ。僕だって戦えますから」
ミルラは剣を抜く。その剣は青く光っている。
「だから行ってください!副団長!!」
「ルナを守るのが騎士の役目だろ!」
「そうです!大切な人を守るのが騎士です!副団長が教えてくれたじゃないですか!!」
そう言って三人は剣から斬撃を放つ。すると壁が壊れた。
「行け!フェル!俺たちもこの部屋の事が分かったらすぐ続く!!」
「分かった!!みんなも無事でいてね!」
僕は開いた穴を潜り外に出る。振り向くと穴は消えていた。
どうやら僕達全員をあの部屋から出す気はなかったらしい。
「すぐ倒すから……」
僕はそう言って屋敷を走る。広い屋敷なのに人は誰もいない。不気味な場所だ。
「ルナ…どこ……どこに……」
すると、僕の左手の薬指が光る。
「教えてくれるんだね。ルナの居場所……」
これはルナに渡した指輪の半身。ルナが僕を呼ぶと反応するようになっていて、指輪は光を出しルナの居場所を教えてくれる。
白翼の剣を抜き、光魔法を付与する。
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そして僕は光が示す方に走り出したのだった。
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