転生したら大嫌いなキャラだったけど何故か主人公に愛されそうです

ひび割れた関係

転生者

家に戻って来た僕達は、とりあえず解散してフェルの部屋に入った。

「ルナ。君に話さないと行けないことがある」

「なに？フェル」

「僕はね、ルナ。キミの前世を知ってる」

「え？？」

前世？
それって僕が転生者ってことフェルにバレてるの？？

そう思い僕はフェルを見つめる。

「僕はこの世界。フェアリースクイズの世界に転生したんだ。名前は慎也。ルナ、キミと同じクラスだった。」

「え？うそ…」

慎也くんは僕が好きだった子だ。

ずっと見てた男の子。

「実はそれをアクアに言われたんだ。アクアも転生者ななんだ。それでルナにどう接したらいいか分からなくてあんなことに…ごめんね」

「ううん。理由が分かって良かったけど、慎也くんなの？」

「そうだよ。ルナは僕のこと見てくれてたね。話しかけられなくてごめんね。拓海だよね名前」

「うん」

僕達は抱き合う。

「前世でも僕は拓海のこと好きだった。次登校したら話しかけようって思ってたんだ」

「嬉しい。僕も、慎也くんのこと好きだったよ」

「知ってる。凄く見てたから。可愛いなって思ってた」

慎也くんはモテたのにそんなこと思ってくれてたなんて嬉しい。

「結局あっちでは話せないままだったけどこうして出会えてよかった」

「僕もだよ。ずっと会いたかった」

「僕も同じ。ルナ、愛してる。傷つけてごめんね」

「ううん。フェルが避けてた理由分かって嬉しい。それに好きだった人がフェルだなんて本当に嬉しいよ。」

「僕もだよ。これからはもっと大切にするね。前世で出来なかった事もして行こうね」

フェルはそう言って僕にキスをする。

「ルナ…大好き」

「僕も大好き」

僕達はもう一度キスをして抱き合う。

本当に幸せだ。

喧嘩したけど仲直りしたらとても愛しくなった。

そして僕とフェルはもう一度キスをしたのだった。