美男子が恋をした【R18】

ちよこ

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幸せな目覚め

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カーテンの隙間から差し込む光が天使を神々しく輝かせる。
朝日を浴びる絵莉たんの美しさを何と表現すれば良いのか……駄目だ、俺の天使としかいいようがない。"俺の"天使としか…"俺だけの"天使……

そしてその天使はブランケットの下に一糸まとわぬ裸体でスヤスヤと寝ているのだ。
俺は右手でそっと少しブランケットを持ち上げ、顔を潜らせて天使の裸体を拝む。ついでに匂いも嗅ぐ。
スーハー、スーハー。堪らない。春の陽だまりのような、可憐な花のような、神秘の森の中にいるような、とにかく、めっちゃ良い匂い!
目(視覚)も鼻(嗅覚)も可愛い吐息で耳(聴覚)も刺激され、残す味覚と触覚で五感達成である。

昨夜既に達成しているが、昨日は昨日、今日は今日なのだ。毎日、新しい五感を更新したいのだ。それがおれに課された使命なのだからーー。
では早速感じるとしよう、そうしよう。
そっと頰に手を添えて可愛い唇へとキスを落とす。

えっ?おっぱいにいくと思ってた?
正解~!
右手は頰だけど、左手はバッチリおっぱい揉んでるよ。柔らかくて超気持ちいい。モミモミ。

「んっ、」

おっと天使が目覚めるようだ。
俺はサッと唇を離し、左手をブランケットの下から引き抜いて、そのまま絵莉たんの艶やか黒髪に指を入れて梳く。

やがて絵莉たんの瞼が細かくピクリと動き、ゆっくりと開いていく。
ぽぉーと天井を見上げパチパチと瞬きする。
そしてゆっくりと顔を動かし、俺と視線を合わせる。
優しく抱きしめて「おはよう。」と耳元で囁くと、天使はふにゃっと小さな笑顔を浮かべる。
うぉー、うぉー!眩しすぎて目が、目が、目がぁぁ潰れそう。
美しさの中に可愛さをも持ち合わせているという奇跡。

「おはようございます。瑛一さん。」

照れて赤くなる顔を眺め、嬉しさで顔がにやける。ダメだ。可愛すぎる。可愛すぎて堪らない。


朝ですが…朝だからこそ……頂きましょう、そうしましょう。







ーーー
ーーーー



「それで、今は電車通勤ってわけか。よくやるな。」

呆れたような顔でこの店一番の高い焼肉定食を食べているのは、先日絵莉たん情報をくれた本田だ。
今日はその情報料として昼食を奢ることになっている。部署は違うが入社当時から同期の中で一番馬が合う。

「まさかお前が女に入れ込むとは思わなかったわ。これが知れた日には何人の女子社員が泣くかね。」

「顔と金に釣られただけの女に泣かれても何とも思わないな。だが、彼女を傷つけたりしたら許すつもりはない。」

俺の天使を泣かしたら、必ず報復してやる。

「おー、本気なんだな。せいぜいバレないように気をつけな。それにしても女一人でここまで変わるもんとはね。」

「お前にもそのうち現れるさ。」

「やめてくれ。俺は女に使う時間はない。」

ピロン。

スマホの画面にメッセージが表示される。就業中に絵莉たんからメールがくることはない。
俺はメールの内容を読んで思わず食べていた手が止まる。
 
「どうした?」

「いや、何でもない。気にするな。」

何でもないと言う割には難しそうな表情をしている瑛一の顔を気にしつつも本田はそれ以上何も言わなかった。

その後はお互いの部署内の情報を擦り合わせたりなどして昼食を終え、会社へと戻る。



軽い苛立ちをどうにか胸の内に押し込め、俺はパソコンの画面を開き、午後の仕事を再開した。



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