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番外編
大作戦(前編)
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横浜のラウンドマークタワーの展望フロアには夜景を見る恋人同士で溢れていた。
その中にいる1組のカップルの男性が恋人の前に跪いた。
背後に見える夜景は宝石を散りばめたようにきらめいている。
男性は目の前に立つ女性に小さなケースを取り出し、蓋を開ける。
中には夜景にも負けない輝きを放つ大きなダイヤモンドがついた指輪ー
突然目の前に差し出された指輪を目にした女性は息をのみ、白い手で口を押さえる。
「絵莉ちゃん、君の輝く瞳に映り続ける奇跡のような幸運をこれからも僕に与えて欲しい。一生愛し続けると誓う!結婚しよう!!」
震える手がそっと男性の手元へ伸び、中の指輪を掴むと
「ちょっと~何このデザイン!まじダサいんですけど~プロポーズの言葉もキモいし~やばたにえん~結婚とか無理~バイバーイ!」
バイバーイ…
バイバーイ……
「え、絵莉たん!!?」
瑛一が目を開くと、まだ部屋の中は暗く闇に包まれていた。
時計の針は午前2時を過ぎた頃だ
夢か…また。
そう、ここ数日は同じような夢ばかり見るのだ。
絵莉たんにプロポーズをしては、フラれるという悪夢。
しかし夢の中の絵莉たんの人格破壊が止まらない。
何だ、やばたにえんって。
絵莉たんが絶対言わないワードだろ。
人外の美しさを日々更新中の絵莉たんに害虫が沸くのを蹴散らす為に俺は完璧なプロポーズをするのを早める事にした。
だが、絵莉たんに相応しいプロポーズを考えるのは難航を極めた。
一生に一度なのだ。
そう、一生に一度しかないプロポーズなのだ!
絶対に失敗は許されないら、
そのプレッシャーからか、悪夢を見るようになってしまった。
完全に目が覚めた瑛一はベッドから降りて、パソコンの電源を入れる。
「今度こそ絵莉たんに相応しいプロポーズを考えてみせる。」
こうして瑛一は、夜な夜なプロポーズの計画書を作り続けるのであった。
***
「成瀬さんの様子がおかしい?」
週明けの月曜日
仕事終わりに絵莉から相談事があると言われ、最近会社近くに出来た人気のカフェに来た。
「うん。何かブツブツ独り言を言ってたり、挙動不審な動きをしてたり」
えっと、いつもよ。
いつもそんな感じよ、あなたの彼氏
「今日は目の下に隈もあったし、寝れてないのかも。何か悩み事があるみたいで、聞いたけどはぐらかされちゃって。私じゃ頼りにならないのかな。悩んでる瑛一さんの力になれないのが辛くて」
まぁ、120%絵莉の事だと思うけど
多分、前に言ってたプロポーズ大作戦の事だろうけど…
そう思いながら、評判のミルクティーで喉を潤す。うわっ美味しい、これはリピート決定だわ。
それはさておき、目の前で悩む絵莉に心配するだけ時間の無駄とは流石に言えない
成瀬さんもね。
絵莉の事が大好きなのは分かるし、一生に一度のプロポーズで悩む気持ちは分かる。
いや、プロポーズの経験無いけども。
ついでに彼氏もおらんけど。
かなり斜め上をいってるけど、絵莉に喜んで欲しいんだろうなぁ。
「状況が落ち着いたら話してくれるかもよ。まぁ、絵莉から抱きつけば一発で元気になると思うけど」
うん、確実に。
「ひかりちゃんありがとう。そうだね、お仕事の悩みだと内容的にも話せないこともあるだろうし…。再来週、瑛一さんのお誕生日だから少しでも気分を上げられるといいな。」
「誕生日なんだ。プレゼントは?もう買ってあるの?」
「ううん、まだなの。瑛一さんて何でも持っていそうだし、お洒落だから私のセンスだと不安で。ひかりちゃんにアドバイスしてほしくて。」
「成瀬さんの誕生日プレゼントねぇ。何でも言うこと聞きます券とか喜びそう。」
何か怖いことにもなりそうだけど…
「ふふ。肩たたき券みたいな?」
クスクス笑う絵莉だけど、ヤツなら本気で喜ぶぞ。
泣いて喜ぶぞ。
使うのに、色々考えてブツブツ言いそう。
やっぱ無しだわ。絵莉のことを思うなら無しだわ。
「あはは、冗談よ。じゃあさ、これからデパートにでも見に行かない?」
「いいの?嬉しい。ひかりちゃんありがとう!」
キラキラと輝く笑顔の絵莉に癒されながら、私達はカフェを出た。
この会話が聞かれていたなんて気づかずに…
その中にいる1組のカップルの男性が恋人の前に跪いた。
背後に見える夜景は宝石を散りばめたようにきらめいている。
男性は目の前に立つ女性に小さなケースを取り出し、蓋を開ける。
中には夜景にも負けない輝きを放つ大きなダイヤモンドがついた指輪ー
突然目の前に差し出された指輪を目にした女性は息をのみ、白い手で口を押さえる。
「絵莉ちゃん、君の輝く瞳に映り続ける奇跡のような幸運をこれからも僕に与えて欲しい。一生愛し続けると誓う!結婚しよう!!」
震える手がそっと男性の手元へ伸び、中の指輪を掴むと
「ちょっと~何このデザイン!まじダサいんですけど~プロポーズの言葉もキモいし~やばたにえん~結婚とか無理~バイバーイ!」
バイバーイ…
バイバーイ……
「え、絵莉たん!!?」
瑛一が目を開くと、まだ部屋の中は暗く闇に包まれていた。
時計の針は午前2時を過ぎた頃だ
夢か…また。
そう、ここ数日は同じような夢ばかり見るのだ。
絵莉たんにプロポーズをしては、フラれるという悪夢。
しかし夢の中の絵莉たんの人格破壊が止まらない。
何だ、やばたにえんって。
絵莉たんが絶対言わないワードだろ。
人外の美しさを日々更新中の絵莉たんに害虫が沸くのを蹴散らす為に俺は完璧なプロポーズをするのを早める事にした。
だが、絵莉たんに相応しいプロポーズを考えるのは難航を極めた。
一生に一度なのだ。
そう、一生に一度しかないプロポーズなのだ!
絶対に失敗は許されないら、
そのプレッシャーからか、悪夢を見るようになってしまった。
完全に目が覚めた瑛一はベッドから降りて、パソコンの電源を入れる。
「今度こそ絵莉たんに相応しいプロポーズを考えてみせる。」
こうして瑛一は、夜な夜なプロポーズの計画書を作り続けるのであった。
***
「成瀬さんの様子がおかしい?」
週明けの月曜日
仕事終わりに絵莉から相談事があると言われ、最近会社近くに出来た人気のカフェに来た。
「うん。何かブツブツ独り言を言ってたり、挙動不審な動きをしてたり」
えっと、いつもよ。
いつもそんな感じよ、あなたの彼氏
「今日は目の下に隈もあったし、寝れてないのかも。何か悩み事があるみたいで、聞いたけどはぐらかされちゃって。私じゃ頼りにならないのかな。悩んでる瑛一さんの力になれないのが辛くて」
まぁ、120%絵莉の事だと思うけど
多分、前に言ってたプロポーズ大作戦の事だろうけど…
そう思いながら、評判のミルクティーで喉を潤す。うわっ美味しい、これはリピート決定だわ。
それはさておき、目の前で悩む絵莉に心配するだけ時間の無駄とは流石に言えない
成瀬さんもね。
絵莉の事が大好きなのは分かるし、一生に一度のプロポーズで悩む気持ちは分かる。
いや、プロポーズの経験無いけども。
ついでに彼氏もおらんけど。
かなり斜め上をいってるけど、絵莉に喜んで欲しいんだろうなぁ。
「状況が落ち着いたら話してくれるかもよ。まぁ、絵莉から抱きつけば一発で元気になると思うけど」
うん、確実に。
「ひかりちゃんありがとう。そうだね、お仕事の悩みだと内容的にも話せないこともあるだろうし…。再来週、瑛一さんのお誕生日だから少しでも気分を上げられるといいな。」
「誕生日なんだ。プレゼントは?もう買ってあるの?」
「ううん、まだなの。瑛一さんて何でも持っていそうだし、お洒落だから私のセンスだと不安で。ひかりちゃんにアドバイスしてほしくて。」
「成瀬さんの誕生日プレゼントねぇ。何でも言うこと聞きます券とか喜びそう。」
何か怖いことにもなりそうだけど…
「ふふ。肩たたき券みたいな?」
クスクス笑う絵莉だけど、ヤツなら本気で喜ぶぞ。
泣いて喜ぶぞ。
使うのに、色々考えてブツブツ言いそう。
やっぱ無しだわ。絵莉のことを思うなら無しだわ。
「あはは、冗談よ。じゃあさ、これからデパートにでも見に行かない?」
「いいの?嬉しい。ひかりちゃんありがとう!」
キラキラと輝く笑顔の絵莉に癒されながら、私達はカフェを出た。
この会話が聞かれていたなんて気づかずに…
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