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二人の想い
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***由紀side***
目の前にある美味しそうな料理の味が緊張からか全く分からない。
頭の中は食事の後の事でいっぱい。
ダメダメ。今ここで加奈ちゃんの教えを思い出したら!
慌ててワインを口に入れる。
「この舌平目のムニエル美味しいですね。」
「ああ、そうだな。」
………。
「西条さんはお酒はよく呑まれるんですか?」
「ああ、弱くはない。」
…………………。
さっきからこの感じだ。
西条さんも緊張してるのかな。
目線がキョロキョロ、体はソワソワと落ち着きがない。
貰われてきた小動物みたいで可愛い。
今日の格好は前回と違ってシンプルだ。
濃いグレーのスーツに水色のシャツとネイビーのネクタイ。
だけどいい。
とても良い。
結局は何を着ていても似合うのだ。
頭のポマードもたっぷりと塗られて地肌の艶が増している。
口周りの髭は前回より薄い気がするから直前に剃ってきたのかしら?
あっ、眉毛が繋がってないわ。
繋がってても素敵だったけど、私に会う為に整えてきてくれたのだとしたら嬉しい。
自然と笑みを浮かべていると
西条さんがこちらを凝視していた。
「あ、こ、この後だが上に部屋を取っている。き、き、君が嫌じゃなければ、あ、朝まで一緒に過ごして欲しい」
ダラダラと汗を流しながら手のひらが白くなるほど握りしめて小さな声で囁いた。
「もちろんです。そのつもりでいました。こちらこそ宜しくお願いします。」
部屋は最上階のスイートルームだった。
窓から見えるイルミネーションはキラキラと輝いている。
これから起こるであろう出来事に緊張していると
「さ、ささ先にシャワーを浴びてくれ!」
「は、はい。」
西条さんに促されて、私は荷物と共にバスルームへと向かう。
さすがスイートルームというべきか。
広さも造りも豪華だ。
アメニティも充実している。
私は髪をシュシュで結い上げ、服を脱ぎシャワーを浴びる。
だ、大丈夫かな。
うまく出来るかしら?
加奈ちゃんの言葉を思い出す。
「んー。多分西条さんは慣れてないと思うんだよね。しかもオジサンだし。だから由紀も受け身だけじゃなくて、積極的にいかなきゃね。」
受け身ダメ。
積極的に。
「下着は白ね。白一択。これオジサンには鉄板!」
下着は白。
「シャワー後も下着つけて良いよ!由紀も最初から裸にバスローブは抵抗あるでしょ。まぁ、脱がす喜びも興奮のエッセンスよねー。あ、化粧はアイシャドウやマスカラが落としてね。悲惨な事になるから」
脱がす喜び。
興奮のエッセンス。
アイメイクは落とす。
とりあえず加奈ちゃんの教えのもとに白い下着を身につけて、上からバスローブを羽織る。
化粧を落として化粧水と乳液で肌を整えた私は浴室を出た。
ソファーに座っていた西条さんは視線が合うと瞠目して顔を真っ赤にして立ち上がったり、座ったりを繰り返している。
「あの。西条さんシャワーどうぞ?」
「あ、ああ。」
ハッとした表情を浮かべ、西条さんは逃げるように浴室へ向かって行った。
***西条side***
とうとうきた。
彼女と約束した土曜日だ。
お見合い後はどうやって帰宅したのかさえも記憶が曖昧だ。
だが夢では無かった証拠がある。
彼女の連絡先と2人のツーショット写真だ。
写真を撮る仲居の顔が引きつっていたが、隣に立つ彼女からの甘い香りに頭がクラクラしていてそれどころじゃなかった。
写真なんて卒業アルバム以来だから20年ぶりだろうか。
写真嫌いの私にはプライベート写真は一枚もない。
もちろん女性と撮るなんて初めてだ。
だから写真の私の顔が顔面崩壊しているのは仕方ない事なのだ。
美女と野獣どころの騒ぎじゃない。
だが彼女はそんな写真を嬉しそうに見て笑っていた。
ああ、もう駄目だ。反則だ。
そんな笑顔を見せられて惚れないわけがないだろう。
たった笑顔一つで38年間守り続けた自己防衛壁をいとも簡単に崩された。
認めるしかない。
私こそが一目惚れして、彼女の全てを手に入れたいと…。
分不相応な事は重々承知だ。
でも、でも一度くらいは望んでも良いじゃないか。
諦め続けてきた人生で、初めて差し出された手を掴んだっていいじゃないか。
最初で最後であろうチャンスをものにしたい。
私はその為に恥を忍んで東川に相談をした。
「えっ。何々、本当にうまくいっちゃったの?あの可愛子ちゃんと?」
「まだうまくはいっていない。次に会う約束をしただけだ。」
「そんな言いながらホテルで土曜のディナーなんてヤリます!て言ってるのと一緒じゃん。まぁ、それを承諾した彼女も理解してると思うけど」
ニヤニヤ笑いながら話す東川を見て早くも相談した事を後悔する。
「と、とにかく私にはデートの経験がないんだ。何か気をつけるべき注意点があるなら教えて欲しい」
「注意点ねぇ。」
東川との会話を思い出しながら私は目の前に並ぶ料理を消費していく。
味なんて分からないままに。
目の前には光沢のある紫色のワンピースを着た美しい女性がいる。
少し大きくカットされた胸元にはオレンジ色のネックレス。
どこか見覚えのある配色だが、気のせいだろうか?
なんにせよ彼女が美しい事は事実だ。
見惚れていたせいで彼女からの問いかけに空返事をしてしまう。
そんな失礼な態度にもかかわらず彼女は私に微笑んでくれる。
「あ、こ、この後だが上に部屋を取っている。き、き、君が嫌じゃなければ、あ、朝まで一緒に過ごして欲しい」
ああ、駄目だ。何でもっとスマートに誘えないんだ!
ダラダラと汗を流しながら手のひらが白くなるほど握りしめる。
「もちろんです。そのつもりでいました。こちらこそ宜しくお願いします。」
だが彼女は真っ直ぐに私を見つめて答えてくれる。
部屋は最上階のスイートルームを取った。
せめて部屋くらいは良いものにしたい。
カードを受け取る際のフロントや部屋を案内するベルボーイの視線は無視した。
彼女がシャワーを浴びている間に東川からのアドバイスを実行する。
「ほら、西条は久しぶりでしょ。スムーズにいかない場合も考えてゴムは2、3枚は用意した方が良いね。家でも練習してたほうが良いよ。爪も切るように。」
4枚用意した。
東川の言う通り久しぶりの装着には随分戸惑い3枚程無駄にしたが、スマートに付けれるようになった。
爪は切りすぎて深爪だ。
枕元にゴムを置いていると彼女が浴室から出てくる気配がした。
慌ててソファーへと座る。
しばらくするとバスローブに身を包んだ女神が現れた。
少し上気した顔は化粧を落としていてスッピンだ。
スッピンという定義が根本から覆られそうになる。
なんなんだ!
彼女はなんなんだ!
何故あんなに美しいのだ。
惚けていた私は彼女に促されて慌てて浴室へと向かった。
浴室でも東川の言葉を思い出す。
「頭は洗おう!ポマードは取るんだ。彼女の顔にポマードを付ける気か?」
くっ。私にとっての聖水だが仕方ない。
彼女のきめ細やかな肌に付けるわけにはいかないからな。
「耳の下と首の後ろは念入りに洗うんだ。加齢には勝てないからね。」
耳の下と首の後ろは念入りに。
ついでに髭も念入りに剃った。
シャワーを浴びながら東川の言葉を反芻する。
「何だかんだ言って俺達はオジサンだからね。若い奴らには勝てない事もある。回数とか、硬度とか。でもほら、経験値と耐久力は負けないじゃん。あ、西条は経験値ないから耐久力と前戯にかける時間で勝負だね」
耐久力…彼女を前にして持つだろうか。
テクニックなど無い私の前戯で彼女は満足してくれるだろうか。
「あ、そうだ。西条は体は小さいわりに結構立派な武器持ってるじゃん。俺ほどじゃ無いけど!それで彼女をガンガン攻めれば大丈夫じゃない?」
「ガンガンというが、初めての相手にもか?」
「うんうん。ガンガンねー、って初めて?誰が?えっ、あの子未経験なの?うわーいきなり上級者プレイになったね。処女かー」
やはり処女は違うのか。
「うーむ。とにかく前戯に時間をかけるしかないね。お互いに初心者なんだし、2人で気持ちいい事を見つけるしかないわ。どうやったって痛いらしいし。」
痛いのか…
彼女に苦痛は与えたくない。
「俺から言えるのはこれくらいかね。頑張れよ!」
シャワーを止めて私は体を拭く。
鏡に映る姿は酷いものだ。
薄毛を隠すために伸ばしたかみは肩ほどまで伸びている。濡れているせいか肌色の面積が広い。
髭は剃っても濃く口周りは青色だ。
頭に反して体毛は濃い。
日本人女性が嫌がる胸毛は臍の下まで繋がっている。
もちろん太ももの後ろも毛だらけだ。
年々出てくる腹は完全なメタボだ。
この見苦しい身体を彼女に晒さなければいけない。
彼女は幻滅するだろうか。
それとも笑ってくれるだろうか。
私はバスローブを羽織り彼女の元へと向かう。
目の前にある美味しそうな料理の味が緊張からか全く分からない。
頭の中は食事の後の事でいっぱい。
ダメダメ。今ここで加奈ちゃんの教えを思い出したら!
慌ててワインを口に入れる。
「この舌平目のムニエル美味しいですね。」
「ああ、そうだな。」
………。
「西条さんはお酒はよく呑まれるんですか?」
「ああ、弱くはない。」
…………………。
さっきからこの感じだ。
西条さんも緊張してるのかな。
目線がキョロキョロ、体はソワソワと落ち着きがない。
貰われてきた小動物みたいで可愛い。
今日の格好は前回と違ってシンプルだ。
濃いグレーのスーツに水色のシャツとネイビーのネクタイ。
だけどいい。
とても良い。
結局は何を着ていても似合うのだ。
頭のポマードもたっぷりと塗られて地肌の艶が増している。
口周りの髭は前回より薄い気がするから直前に剃ってきたのかしら?
あっ、眉毛が繋がってないわ。
繋がってても素敵だったけど、私に会う為に整えてきてくれたのだとしたら嬉しい。
自然と笑みを浮かべていると
西条さんがこちらを凝視していた。
「あ、こ、この後だが上に部屋を取っている。き、き、君が嫌じゃなければ、あ、朝まで一緒に過ごして欲しい」
ダラダラと汗を流しながら手のひらが白くなるほど握りしめて小さな声で囁いた。
「もちろんです。そのつもりでいました。こちらこそ宜しくお願いします。」
部屋は最上階のスイートルームだった。
窓から見えるイルミネーションはキラキラと輝いている。
これから起こるであろう出来事に緊張していると
「さ、ささ先にシャワーを浴びてくれ!」
「は、はい。」
西条さんに促されて、私は荷物と共にバスルームへと向かう。
さすがスイートルームというべきか。
広さも造りも豪華だ。
アメニティも充実している。
私は髪をシュシュで結い上げ、服を脱ぎシャワーを浴びる。
だ、大丈夫かな。
うまく出来るかしら?
加奈ちゃんの言葉を思い出す。
「んー。多分西条さんは慣れてないと思うんだよね。しかもオジサンだし。だから由紀も受け身だけじゃなくて、積極的にいかなきゃね。」
受け身ダメ。
積極的に。
「下着は白ね。白一択。これオジサンには鉄板!」
下着は白。
「シャワー後も下着つけて良いよ!由紀も最初から裸にバスローブは抵抗あるでしょ。まぁ、脱がす喜びも興奮のエッセンスよねー。あ、化粧はアイシャドウやマスカラが落としてね。悲惨な事になるから」
脱がす喜び。
興奮のエッセンス。
アイメイクは落とす。
とりあえず加奈ちゃんの教えのもとに白い下着を身につけて、上からバスローブを羽織る。
化粧を落として化粧水と乳液で肌を整えた私は浴室を出た。
ソファーに座っていた西条さんは視線が合うと瞠目して顔を真っ赤にして立ち上がったり、座ったりを繰り返している。
「あの。西条さんシャワーどうぞ?」
「あ、ああ。」
ハッとした表情を浮かべ、西条さんは逃げるように浴室へ向かって行った。
***西条side***
とうとうきた。
彼女と約束した土曜日だ。
お見合い後はどうやって帰宅したのかさえも記憶が曖昧だ。
だが夢では無かった証拠がある。
彼女の連絡先と2人のツーショット写真だ。
写真を撮る仲居の顔が引きつっていたが、隣に立つ彼女からの甘い香りに頭がクラクラしていてそれどころじゃなかった。
写真なんて卒業アルバム以来だから20年ぶりだろうか。
写真嫌いの私にはプライベート写真は一枚もない。
もちろん女性と撮るなんて初めてだ。
だから写真の私の顔が顔面崩壊しているのは仕方ない事なのだ。
美女と野獣どころの騒ぎじゃない。
だが彼女はそんな写真を嬉しそうに見て笑っていた。
ああ、もう駄目だ。反則だ。
そんな笑顔を見せられて惚れないわけがないだろう。
たった笑顔一つで38年間守り続けた自己防衛壁をいとも簡単に崩された。
認めるしかない。
私こそが一目惚れして、彼女の全てを手に入れたいと…。
分不相応な事は重々承知だ。
でも、でも一度くらいは望んでも良いじゃないか。
諦め続けてきた人生で、初めて差し出された手を掴んだっていいじゃないか。
最初で最後であろうチャンスをものにしたい。
私はその為に恥を忍んで東川に相談をした。
「えっ。何々、本当にうまくいっちゃったの?あの可愛子ちゃんと?」
「まだうまくはいっていない。次に会う約束をしただけだ。」
「そんな言いながらホテルで土曜のディナーなんてヤリます!て言ってるのと一緒じゃん。まぁ、それを承諾した彼女も理解してると思うけど」
ニヤニヤ笑いながら話す東川を見て早くも相談した事を後悔する。
「と、とにかく私にはデートの経験がないんだ。何か気をつけるべき注意点があるなら教えて欲しい」
「注意点ねぇ。」
東川との会話を思い出しながら私は目の前に並ぶ料理を消費していく。
味なんて分からないままに。
目の前には光沢のある紫色のワンピースを着た美しい女性がいる。
少し大きくカットされた胸元にはオレンジ色のネックレス。
どこか見覚えのある配色だが、気のせいだろうか?
なんにせよ彼女が美しい事は事実だ。
見惚れていたせいで彼女からの問いかけに空返事をしてしまう。
そんな失礼な態度にもかかわらず彼女は私に微笑んでくれる。
「あ、こ、この後だが上に部屋を取っている。き、き、君が嫌じゃなければ、あ、朝まで一緒に過ごして欲しい」
ああ、駄目だ。何でもっとスマートに誘えないんだ!
ダラダラと汗を流しながら手のひらが白くなるほど握りしめる。
「もちろんです。そのつもりでいました。こちらこそ宜しくお願いします。」
だが彼女は真っ直ぐに私を見つめて答えてくれる。
部屋は最上階のスイートルームを取った。
せめて部屋くらいは良いものにしたい。
カードを受け取る際のフロントや部屋を案内するベルボーイの視線は無視した。
彼女がシャワーを浴びている間に東川からのアドバイスを実行する。
「ほら、西条は久しぶりでしょ。スムーズにいかない場合も考えてゴムは2、3枚は用意した方が良いね。家でも練習してたほうが良いよ。爪も切るように。」
4枚用意した。
東川の言う通り久しぶりの装着には随分戸惑い3枚程無駄にしたが、スマートに付けれるようになった。
爪は切りすぎて深爪だ。
枕元にゴムを置いていると彼女が浴室から出てくる気配がした。
慌ててソファーへと座る。
しばらくするとバスローブに身を包んだ女神が現れた。
少し上気した顔は化粧を落としていてスッピンだ。
スッピンという定義が根本から覆られそうになる。
なんなんだ!
彼女はなんなんだ!
何故あんなに美しいのだ。
惚けていた私は彼女に促されて慌てて浴室へと向かった。
浴室でも東川の言葉を思い出す。
「頭は洗おう!ポマードは取るんだ。彼女の顔にポマードを付ける気か?」
くっ。私にとっての聖水だが仕方ない。
彼女のきめ細やかな肌に付けるわけにはいかないからな。
「耳の下と首の後ろは念入りに洗うんだ。加齢には勝てないからね。」
耳の下と首の後ろは念入りに。
ついでに髭も念入りに剃った。
シャワーを浴びながら東川の言葉を反芻する。
「何だかんだ言って俺達はオジサンだからね。若い奴らには勝てない事もある。回数とか、硬度とか。でもほら、経験値と耐久力は負けないじゃん。あ、西条は経験値ないから耐久力と前戯にかける時間で勝負だね」
耐久力…彼女を前にして持つだろうか。
テクニックなど無い私の前戯で彼女は満足してくれるだろうか。
「あ、そうだ。西条は体は小さいわりに結構立派な武器持ってるじゃん。俺ほどじゃ無いけど!それで彼女をガンガン攻めれば大丈夫じゃない?」
「ガンガンというが、初めての相手にもか?」
「うんうん。ガンガンねー、って初めて?誰が?えっ、あの子未経験なの?うわーいきなり上級者プレイになったね。処女かー」
やはり処女は違うのか。
「うーむ。とにかく前戯に時間をかけるしかないね。お互いに初心者なんだし、2人で気持ちいい事を見つけるしかないわ。どうやったって痛いらしいし。」
痛いのか…
彼女に苦痛は与えたくない。
「俺から言えるのはこれくらいかね。頑張れよ!」
シャワーを止めて私は体を拭く。
鏡に映る姿は酷いものだ。
薄毛を隠すために伸ばしたかみは肩ほどまで伸びている。濡れているせいか肌色の面積が広い。
髭は剃っても濃く口周りは青色だ。
頭に反して体毛は濃い。
日本人女性が嫌がる胸毛は臍の下まで繋がっている。
もちろん太ももの後ろも毛だらけだ。
年々出てくる腹は完全なメタボだ。
この見苦しい身体を彼女に晒さなければいけない。
彼女は幻滅するだろうか。
それとも笑ってくれるだろうか。
私はバスローブを羽織り彼女の元へと向かう。
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